諸橋近代美術館｜サルバドール・ダリ、西洋近代の作品の修復にご支援を

第三目標達成の御礼と引き続きのご支援のお願い

多くの皆様からのあたたかなご⽀援をいただき、本クラウドファンディングは9月20日に第三⽬標の1,600万円を達成することができました。当館の作品修復・保護活動への多大なる応援とご支援に、職員一同心より感謝と御礼を申し上げます。

この度のクラウドファンディングを通じて、たくさんの方々が当館を応援してくださっていること、作品鑑賞を楽しみにしてくださっていることを改めて知ることができ、当館の今後の活動に向けて、皆さんの期待に応えられるよう身の引き締まる思いです。私たちはこれからも皆様の想いと共に、貴重な作品の数々をより良い環境で未来につなぎ、変わらぬ姿をお楽しみいただけるよう最善を尽くしてまいります。

第三目標達成によりご支援いただいた400万円は、ダリや西洋近代絵画などの作品への低反射アクリルの導入費用として大切に活用させていただきます。この度、ご支援いただきました作品の修復や紫外線カットフィルムの交換、低反射アクリルパネルはどれも適切な作品管理にとって欠かせません。皆様のご支援のおかげでそのどれもが実現できること、あらためて本当にありがとうございます。

これから10月30日までの間は、空調設備の改修をはじめ、これまでご支援いただきました1,600万円で賄うことのできなかった、他作品の修復や低反射アクリルの導入など、今後の作品保全活動の資金としてご支援を募りたく存じます。

特に美術館の空調設備は人の有無に関わらず24時間365日、日々変わる天候や季節の中でも一定の数値内で温度・湿度を管理する必要があり、通常の空調とは大きく機能が異なります。安定した温湿度のコントロールは作品をカビや作品のひび割れ等の劣化から守る、まさに作品保全の要と言っても過言ではありません。

当館は開館から24年経ち、空調システムの老朽化が進んでいることから抜本的な交換が必要です。しかし、改修には莫大な費用を要し、その費用の総額は数千万、億を超える可能性もあります。

当館では空調設備の改修計画を進めており、その第一段階として収蔵庫の空調設備を2022年に改修いたしました。第二段階として、展示室内の空調設備の改修経過を現在進めておりますが、世情での様々な高騰により、日々の運営の維持に充てなければならない費用で精一杯な現状では、どうしても資金面が大きな課題となります。

新たな目標の設定は致しませんが目標金額を超えていただいた分は、美術館内の空調設備の改修費用をはじめとした作品保全のための活動費用として大切に活用させていただきます。

当館の取り組みにご賛同いただく皆様からのご協力を賜りたく、最終日まで挑戦を続けてまいります。

10月30日(月)の最終日まで、皆様からの温かいご⽀援を⼼よりお待ち申し上げます。