支援総額
目標金額 8,000,000円
- 支援者
- 525人
- 募集終了日
- 2023年10月30日

国立科学博物館マンスリーサポーター|地球の宝を守りつづける

#子ども・教育
- 総計
- 642人

令和6年豪雨で倒壊した山形県酒田市 御瀧神社|修繕と復興にご支援を
#地域文化
- 現在
- 13,870,000円
- 支援者
- 472人
- 残り
- 11日

能登半島地震/豪雨 | 買って応援!輪島のお店復興で住民が集う街へ

#地域文化
- 現在
- 1,888,000円
- 支援者
- 195人
- 残り
- 6日

地域の宝をみんなで守る|文化財防災・救援プロジェクト2025

#地域文化
- 現在
- 1,727,000円
- 寄付者
- 113人
- 残り
- 81日

【大船渡 山林火災】3.11の被災地が再び被災. 緊急支援を開始!

#災害
- 現在
- 3,326,000円
- 寄付者
- 358人
- 残り
- 41日

800年の時を超えて、明恵上人の心を未来へ。内﨑山遺跡が存続危機。

#地域文化
- 現在
- 1,825,000円
- 支援者
- 83人
- 残り
- 39日
第二弾・早稲田大学競走部駅伝強化プロジェクト 箱根の頂点へ、世界へ

#スポーツ
- 現在
- 17,510,000円
- 寄付者
- 432人
- 残り
- 11日
プロジェクト本文
クラウドファンディング終了の御礼
この度は、諸橋近代美術館クラウドファンディング「サルバドール・ダリ、西洋近代の作品の修復にこ支援を」に多大なるご支援を賜りまして、誠にありがとうこざいます。心より厚く御礼を申し上げます。
9 月1日からスタートしたクラウドファンディングは 10月30日をもちまして、総勢542の個人、企業・団体の皆様から総額20,175千円のご寄付を頂戴いたしました。
皆様より寄せられましたご寄付は、ダリの絵画作品の修復、紫外線カットフィルムの交換、低反射アクリルの導入に活用させていただきます。
この度のクラウドファンディングを通じて、多くの方々より「素晴らしい作品を守ってください。」「また美術館に必ず行きます。」「頑張ってください。」などの心温まるメッセージを頂戴しました。
当美術館は、皆様と共に作品を守り、"感動”を未来に継承する仕事に腐心して参ります。改めまして、ご寄附を賜りました全ての皆様に心より御礼申し上げます。
2023年10月31日
公益財団法人諸橋近代美術館 館長
ダリ、ピカソ、ルノワール・・・ 巨匠たちの名作を今日、私たちが目にすることができるのは、過去から幾人もの担い手たちが脈々と作品を守る努力を重ねてきたからです。
そして、今、私たち諸橋近代美術館はその担い手として、過去からの想いを受け継ぎ、未来の子どもたちが今と変わらず作品を鑑賞し"感動"できる機会を守るため、所蔵作品を恒久的に守り、伝える活動に力を注いでいます。
この度、サルバドール・ダリの初期作品『キャバレーの情景』や両面画『リャネの野菜畑/庭の少女たち』をはじめとした所蔵作品の修復・保護を目的として、当館初となるクラウドファンディングに挑戦します。
当館ではこれまで、運営ならびに作品の保全活動資金を全て自己資金で調達してまいりました。しかしながらコロナ禍による入館者数の減少がいまだ元に戻っておらず、人件費や原材料費の高騰などの世情の中で、私たちだけでは活動の限界があることを実感しております。
今回のプロジェクトは一過性のものではなく、当館を応援してくださる皆様とのご縁を深く結び、共に次世代へ作品やその歴史を繋いでいく、新しい美術館の在り方をつくるきっかけと考えています。
これからも福島の美しい自然と優れた美術作品が楽しめる美術館として、未来に"感動"を伝えていくために、皆様からの温かいご支援を心よりお待ち申し上げます。
目次 | |
01:諸橋近代美術館とは | 06:館長からご挨拶 |
02:作品を未来へと繋ぐために | 07:応援メッセージ |
03:なぜクラウドファンディング? | 08:返礼品のご紹介 |
04:皆様からのご支援でできること | 09:税制上の優遇措置について |
05:これまでの活動について |
>リターン一覧はこちら
クラファン公開記念ライブ配信
当館や所蔵コレクションの紹介をはじめ、なぜクラウドファンディングへ挑戦するのか、その想いやリターンについてもご紹介いたします。
\アーカイブはこちらから/
諸橋近代美術館とは
諸橋(もろはし)近代美術館は、ゼビオホールディングス株式会社の創業者 諸橋廷蔵が約10年にわたり個人で収集したコレクションを寄贈したことによって誕生した私立美術館です。
「生まれ故郷 福島の美しい自然と作品をゆっくりと鑑賞してもらいたい」「故郷の子供達に美術作品をたくさん見てもらいたい」という諸橋の想いによって、自然豊かな福島県の景勝地、裏磐梯(うらばんだい)に建てられました。
磐梯朝日国立公園内の5.5万㎡以上の敷地内に約2000㎡の面積で建てられている美術館は、創設者の希望である“中世の馬小屋"というイメージのもと厩舎を連想させる建物です。窓からは壮大な磐梯山の噴火口や四季折々美しい自然を織りなす庭園を望むことができ、芸術と自然の共演を堪能いただけます。
当館の西洋近代美術のコレクションの中でも、とりわけスペインの芸術家サルバドール・ダリの絵画、彫刻、版画作品など作品収蔵数は約340点にものぼり、アジアで随一の所蔵数を誇ります。古城の回廊を思わせる彫刻ホールに並ぶダリの彫刻作品の数々や、縦約3m、横約4mの大作『テトゥアンの大会戦』 など、ダリの表現世界を存分に味わうことができます。
作品を未来へと繋ぐために
美術館のひとつの使命は、後世まで優れた作品を広く皆様に鑑賞いただき、文化振興の一助となることです。そのため、所蔵作品を何世代も先に託していくための保存活動は美術館にとってとても重要な取り組みです。
当館は自然豊かな環境であるため、とりわけ美術館周辺に生息する虫をはじめとした多種多様な生物からの被害を想定しながら、近年博物館施設で主流となっている作品保存の考え方、文化財IPM(Integrated Pest Management:総合的有害生物管理)に基づき、作品保存のための適正な施設環境の維持とモニタリングを徹底し、予防的活動に力を注いでいます。作品を展示する上でもさまざまな工夫を凝らし、作品への負担を最小限とする取り組みを行なっております。
例えば、当館の特徴でもある裏磐梯を一望できる彫刻ホールは、季節の変化や時間の変化によって生まれる自然と彫刻のハーモニーを楽しんでいただくことができる一方で、日光がそのまま作品に照射されてしまうと、光に含まれる紫外線が人の皮膚と同じように作品にもダメージを与えてしまいます。そのため、当館の展示室内の窓には紫外線カットフィルムを貼ることで、作品への紫外線のダメージを最小限にしています。
また、絵画作品を展示する場合は額縁にガラス板やアクリル板を入れて保護した状態で展示した方が、ホコリや万が一の来館者との作品接触を防ぐことができ、とても有効です。一方で、保護板によってスポットライトが反射し鑑賞を妨げてしまったり、色材などの凹凸や質感が感じにくいというデメリットが存在します。
当館では作品の魅力を存分に感じていただくため、一部作品についてはあえて保護板を入れずに展示を行なってきました。しかし、それは作品へのダメージリスクと表裏一体であり、近年では技術向上により一見しては保護板があることに気づかないくらい透明度が高い高性能な低反射アクリルも開発されているため、これまで保護板をいれてこなかった作品にも順次、低反射アクリルの導入を進めています。
このような活動を通して、当館では作品の保存活動に尽力しておりますが、どんなに管理を徹底していても、繰り返しの展示や時間の経過とともに、作品の劣化は少しずつ進んでいってしまいます。定期的な作品点検を通して作品の状態を継続的に確認しておりますが、徐々に劣化が顕著になり、修復の検討が必要な作品は確実に増えてきています。
展示室内のガラスに貼ってある紫外線カットフィルムや、絵画作品に導入を進めている低反射アクリル、そして作品の修復活動は、作品を保存し次世代に託していくためにとても重要な取り組みですが、どれも大変に高額であり、日々作品状態と費用を天秤にかけ、持続可能な美術館運営のために慎重に判断をしています。
なぜクラウドファンディング?
諸橋近代美術館はこれまで、運営ならびに作品の保全活動資金は全て自己資金で調達してまいりました。しかしながらコロナ禍による入館者数の減少がいまだ元に戻っておらず、人件費や原材料費の高騰などの世情の中で、このままでは保存活動がままならないことを危惧しています。
劣化や損傷のある作品を修復し、それらを適切に保存する環境をつくること、そして起こりうる可能性のある事故や事件から守る体制を整えること。どれもが欠かすことのできない活動ですが、現在は移動にも耐えられないほどに劣化・損傷している緊急性の高い作品を修復することで、精一杯の状態です。
しかしながら次世代へ作品や文化を継承し、生活を彩り、思い出に残る場所を目指し続けるためには、ここで立ち止まるわけにはいきません。
そこで今回、初めてクラウドファンディングに挑戦し、作品を守る当館の活動に皆様のお力をお借りしたいと考えました。当館の想いに共感してくださる皆様のご支援を、作品を守り継承していくために活用させていただきたいと思います。
今回のクラウドファンディングが、こうした当館の活動に対し、少しでも関心を寄せていただく機会となり、これからの未来の文化振興を考える契機となれば幸いです。
皆様と当館で共に「文化」を育み守っていく、新しい美術館としての在り方を目指して、どうぞ皆様のあたたかいご支援をお願い申し上げます。
皆様からのご支援でできること
皆様からいただくご支援は、諸橋近代美術館が所蔵する修復のために使用させていただきます。
特にサルバドール・ダリの初期作品『キャバレーの情景』と『リャネの野菜畑/庭の少女たち』は既に輸送に耐えうる状態ではないことが判明しています。修復が急がれることから、今回のプロジェクトではこの2作品の修復を優先的に行います。
左から『キャバレーの情景』、『リャネの野菜畑/庭の少女たち』
© Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR Tokyo, 2023 B0675
●目標金額 800万円
●プロジェクト実施内容(資金使途)
2024年04月30日までに、サルバドール・ダリ『キャバレーの情景』と両面画『リャネの野菜畑/庭の少女たち』の作品修復を行う
※作品修復に関しては輸送や展示の際に取り扱いが簡易な額装への新調、作品の剥落止めなどの処置を行う予定です。具体的な処置方法については、修復の専門家と綿密な打ち合わせの上で今後方針を決定していきます。
※本プロジェクトはAll or Nothing形式です。支援総額が期日までに第一目標金額に届かなかった場合は全額ご返金となります。
今回のプロジェクトでは最終目標として1,600万円を掲げ、低反射アクリルの購入費用、ならびに耐用年数を過ぎた紫外線カットフィルムの張り替え費用についても募らせていただければと存じます。
展示室内のガラスに貼っている紫外線カットフィルムについては、交換推奨時期がコロナ禍の最中であったため、交換が見送りになったまま、耐用年数が過ぎた現在でもいまだ交換の実施が叶っておりません。加えて昨今の物価高により、前回導入時よりも価格が大幅に高騰しており、現状ではすぐに張り替えすることが困難な状況にあります。今回のプロジェクトのネクストゴールとして、紫外線カットフィルムの張り替え費用についても皆様のお力をお借りしたいと考えております。
また、低反射アクリルについても前述の通り、徐々に導入は進めているものの、大変に高額であるため、今の保全活動に加えて費用を捻出することが難しく、思うように導入が進んでいません。より充実した鑑賞体験を提供するためにも既にガラス板やアクリル板が入っている絵画や版画作品についても順次、低反射アクリルに切り替えをできればと願っていますが、その実現の目処は立っておりません。そこで、ネクストゴールを達成した以降の金額はこの低反射アクリルの購入・設置費用等に充てさせていただき、順次導入を進めたいと考えています。
アクリル(左)と低反射アクリル(右)による違い
今回修復する作品
1922年|油彩・カンヴァス・板
© Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR Tokyo, 2023B0629
1921年、サン・フェルナンド王立美術アカデミーに通うべくマドリードに転居したダリは、学生寮で映画監督のルイス・ブニュエル、詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカらと出会い、芸術家としての大きな転機を得ます。彼らは行動を共にし、当時の前衛的な芸術思想について議論を交わし合う日々を送っていました。
この時期のダリの作品からはキュビスムやピュリスム、形而上絵画から未来派といった多岐にわたる表現方法への関心を読み取ることができ、芸術家としての自己探求がうかがえます。1922年から23年の間、さらに1928年頃まではダリの作風はキュビスム時代に入り、1922年に制作された本作からもその影響が見受けられます。
作品のコンディションは、表面に絵具の亀裂や剥落、浮き上がりが多数ある状態です。また、額装の構造的に通気性が悪く、2020年に実施した点検時に額装内部に結露が見られました。今回の修復では、専門家による作品状態の確認の上、脆くなっている箇所の補強や額装の改良など、今後の展示や輸送時において作品を安全に管理できる仕様にすることを検討しています。
1919-21年|油彩・カンヴァス
© Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR Tokyo, 2023B0629
本作はダリが10代の頃に描いた貴重な初期作品の一つです。この頃ダリは印象派の画家ラモン・ピチョットと知り合い、彼を通じて印象派の表現方法を身につけるようになります。本作のカンヴァスの表面には妹アナ・マリアといとこが描かれた『庭の少女たち』、裏面にはアス・リャネの風景が描かれた『リャネの野菜畑』と、どちらも印象派の表現が色濃く出ている両面画です。
本作のようなカンヴァスの両面に絵を描くことは、一部の印象派の画家の間で行われていた手法でもありました。主に材料費の軽減から行われていたとされていますが、ダリは裕福な家庭であったことから、両面に描いた目的は印象派の画家を模倣したためであると考えられます。
今回のプロジェクトでは、特に傷みの目立つ『庭の少女たち』の修復を行います。作品のコンディションは、表面に絵具の亀裂や剥落、浮き上がりが多数ある状態です。また、キャンバス自体のダメージも大きく、全体的に隙間が目立ちます。このように、本作品は構造が脆く、移動や展示を制限せざるを得ない状況のため、それらに耐えうる状態にするべく、今回の修復では額装の構造を作品にとってより安全となるよう見直しを検討しております。
Photo by Philippe Halsman © The Philippe Halsman Archive
サルバドール・ダリ
1904年5⽉11⽇、スペインのカタルーニャ州フィゲラスに⽣まれる。6歳の時に初めて⾵景画を制作し、以降、古典的な芸術素養の習得とともに印象派や点描派、キュビスムなど当時のモダニズムを取り⼊れながら制作を継続した。1921年にマドリードの王⽴サン・フェルナンド美術アカデミーに⼊学するが、1926年に⼝頭試問で解答を拒否し教師を侮辱したとして放校処分となる。スペインで2度の個展開催を経て、1929年にパリのシュルレアリスム・グループのメンバーと接触した。その際に詩⼈ポール・エリュアールの妻であったガラと出会い、以降ガラは妻、マネージャー、そしてミューズとしてダリの創作の傍に君臨し続けた。
ダリが⾃身の妄執を緻密な筆致で再現する「偏執狂的=批判的⽅法」による絵画はシュルレアリスム・グループの中でも評価されたが、次第にダリの過激な⾔動はグループでの関係に軋轢を⽣んだ。第⼆次世界⼤戦の戦禍を逃れて1940年にガラとともにアメリカへ亡命し、同地を拠点として8年間を過ごす。アメリカで⼤衆的な知名度を得た後も、⽣涯を通して絵画をはじめ彫刻、版画、⽂筆のほか、舞台装置や⾐装のデザイン、映画や写真など実に幅広い表現活動を展開した。
1989年1⽉23⽇、故郷フィゲラスで没。今⽇では20世紀を代表する芸術家の⼀⼈として知られる。
これまでの活動について
美術館は敷居が高い、子ども連れには難しいなどの印象を持たれることが少なくありません。しかし、誰もが気兼ねなく、特に子どもたちが美術館に当たり前に行ける社会こそ、私たちの目指す真に豊かな文化のある社会ではないかと考えております。
「子どものころに美術館・博物館へ行ったことのない人は成人してからも行かない」という調査※があるほど幼少期から美術に触れる経験は、その後の鑑賞体験にも大きく影響します。
(※ 2006年11月1日 第一生命経済研究所発行「育児世代の美術館・博物館の利用実態」より:https://www.dlri.co.jp/pdf/ld/01-14/rp0611.pdf)
「子どもたちに少しでも美術を身近に親しんでほしい」いう創業者 諸橋廷蔵の遺志を受け継ぎ、当館では中学生まで入館料を無料としたり、フリートーキング・デー(おしゃべりOKの日)や無料ガチャクイズの開催など親子で楽しめるプログラムを各種ご用意しています。
また当館は観光地にあることから、普段生活の中に美術鑑賞を取り入れていない方が観光をきっかけにお越しいただくことも多くあります。
そんな方々でも親しみやすいように、無料の音声ガイドアプリのご提供や展覧会にあわせた親子で楽しめるモノづくりワークショップの実施、庭園でのマルシェイベントなどを開催しています。コロナ禍の中で対面イベントが開催できなくなってからは、学校向けのオンライン鑑賞教室や一般の方に向けたオンライン鑑賞会を開始するなど、美術鑑賞を身近に感じていただくきっかけづくりに力を注いでいます。
諸橋近代美術館はこれからも、自然豊かなこの地で個性豊かな作品の数々との素敵な出会いをご提供してまいります。
館長からご挨拶
諸橋近代美術館 館長
『ダリの感動を共に』
今年開館24年目を迎える当美術館は、スペインが生んだ巨匠サルバドール・ダリの常設美術館としてこれまで、作品作家の調査・研究、展示、教育普及活動に努めてまいりました。所蔵作品は可能な限り常設展示を継続し、また他美術館で開催される展覧会にも積極的に所蔵作品を出品して参りました。その様な活動の中で、現在、一部のダリ作品の劣化が進み、早急な修復処置が必要となっております。
この度、皆様にご支援いただきたい作品はダリの油彩絵画2点です。1点目の『リャネの野菜畑』は、当時16歳のダリが美術学校で学んでいた印象派の画風を踏襲しています。また同作は2面画となっており、裏面には翌年描かれた『庭の少女たち』という画題でダリの妹と従姉妹が描かれています。こちらは新印象主義の点描画法を用いており、1年前の裏面と比較すると表現の幅が広がっていることが分かります。
2点目の『キャバレーの情景』はダリが18歳の時に描いた前衛作品です。ピカソが考案した新表現法「キュビスム」に強い影響を受けた同作からは青年ダリの熱意が感じられます。
これらはダリを近代絵画の世界に誘った2作品となります。ダリの青年期の両作品は世界的にも希少で、ダリ芸術の変遷を知る上では非常に重要な作品となっております。
作品修復が無事に終えた暁には、常設展示は勿論、国内外の展覧会に出品し、多くの方々へダリの魅力を感受していただけることと存じます。
当美術館は、クラウドファウンディングを通して、ダリ作品の感動を皆様と共に分かち合い、その感動を更に次世代に継承したいと思います。
ご協力の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
応援メッセージ
評論家
コメント
裏磐梯の美しい自然の中で西洋近代美術の名品を鑑賞できる諸橋近代美術館。中でもシュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリと、イギリスのバンド、キング・クリムゾンのアルバム・アートワークも手がけるP.J.クルックのコレクションは世界でも指折りの質と量を誇るとあって、私も何度か足を運びました。
美術館というと収集と展示ばかりに目が行きがちですが、表にあらわれない保存や修復といった仕事も大切です。近代美術といってもすでに100年以上が経過した作品も多く、保存と修復にかかる費用は決して少なくはないでしょう。
この度、諸橋近代美術館では、『キャバレーの情景』や『庭の少女たち』などダリがシュルレアリスムに至る以前に描いた貴重な初期作品などの修復費を調達すべく、クラウドファンディングを呼びかけました。
かけがえのない美術品をよりよい状態で後世に伝えてゆくために、少しでも多くの方のご理解とご協力が得られることを願ってやみません。
アートテラー

コメント
どうもアートテラーのとに~です。
好きな日本の美術館はたくさんありますが、諸橋近代美術館、通称モロ美は特に好きな美術館の一つです。モロ美応援団東京支部長(自称)として、これまでにもさまざまなメディアでモロ美の魅力を発信してきました。
最近はよく、モロ美のオリジナルグッズの「ひげべこ」のことも併せて紹介しています。販売日には開館前から行列ができ、即完するという新型iPhone並の人気を誇るグッズです。
今回のクラウドファンディングには、素敵なリターンがたくさん用意されていますが、その中になんとクラウドファンディング限定の「ひげべこ」もあるとのこと!しかも、2種類!限定「ひげべこ」がゲットできる上に、ダリの貴重な初期作を元の姿に戻すという歴史的な取り組みに関われるだなんて。これはまたとない機会です。(あぁ、でも、やっぱり、キャバレーこけしやザリガニ体験など他のリターンとも悩みますね)
クラウドファンディングが達成した暁には、きっとダリも草葉の陰で髭をピンと立てて喜ぶことでしょう。
皆様、是非ご支援・ご協力のほどをよろしくお願いいたします!
返礼品のご紹介
【READYFOR限定】中ノ沢こけし
野菜畑・キャバレー

中ノ沢こけしの工人・野矢里志によるオリジナルこけし。当館から車で20分程度の場所にある「中ノ沢温泉」で生まれた福島県を代表する伝統こけし『中ノ沢こけし(通称「たこ坊主」)』とコラボしました。
ダリの特徴的な表情を捉えたこけしや、ダリの妻・ガラをイメージしたこけしなど…ほんわか可愛らしい印象の中にダリらしい毒がプラスされたエキセントリックな世界観にご注目ください。
今回のクラウドファンディングで修復する作品、『リャネの野菜畑』『キャバレーの情景』をイメージしたクラウドファンディングオリジナルデザインです。
C【READYFOR限定】野菜畑 orキャバレー こけし
金額:¥20,000
感謝のメール/ホームページへのお名前掲載(希望制)/クラウドファンディング限定オリジナルデザイン ペア招待券/クラウドファンディング限定中ノ沢系こけし(野菜畑またはキャバレー)
【READYFOR限定】ひげべこ
ゴールド・シルバー
諸橋近代美術館オリジナル赤べこ、その名も『ひげべこ』。注目ポイントはなんと言っても“ひげ”。スーツを着た風貌が印象的な『ひげべこ』をクラウドファンディング限定色として製作いたしました。
今回コラボするのは昭和37年より張り子の伝統を守り続ける「野沢民芸」。女性の職人も活躍する、伝統と革新性のある工房です。
400年の歴史をもつ福島の郷土玩具・赤べこは、魔除けや疫病除けとして、古くから多くの人に愛されてきました。そんな福島県の代表郷土玩具とのコラボをお楽しみください。
D【READYFOR限定】ゴールド or シルバー ひげべこ
金額:¥30,000
感謝のメール/ホームページへのお名前掲載(希望制)/クラウドファンディング限定オリジナルデザイン ペア招待券/ クラウドファンディング限定ひげべこ(ゴールドまたはシルバー)
ダリ好きのための特別体験
ザリガニタワー料理を食べよう!
ダリは、子供の頃は料理人になりたいと思っていた時期もあり、食へのこだわりが強い一面があります。そんなダリが69歳の時に出版したレシピ本が「ガラの晩餐」です。
ザリガニタワー料理「バイキングハーブに入ったザリガニの茂み」(Bush of crayfish in Viking herbs)もそんなダリが考案したメニューのひとつです。エビやカニ、カタツムリなど硬い殻で覆われたものを好んでいたダリ。ザリガニももしかしたらダリの好物だったかもしれません。
ダリが考案したザリガニタワー料理「バイキングハーブに入ったザリガニの茂み」(Bush of crayfish in Viking herbs)にザリガニは欠かせません。皆さんには、SDGsへの取り組みもかねて「ウチダザリガニ釣り」をしていただきます。
釣ったザリガニは「ホテル&リストランテ イル レガーロ」のシェフに美味しく調理してもらいます!
当日はダリのレシピから再現したザリガニタワーの他にも、ウチダザリガニを美味しく食べられるメニューでお待ちしております。
ザリガニ料理のほか、当館学芸員と展覧会をまわるギャラリートークもありますのでダリ作品と併せてお楽しみいただきます。ダリ&裏磐梯のコラボで生まれた当館ならではの体験をぜひご堪能ください!
E【READYFOR限定】ダリ好きのための特別体験 ダリのレシピに挑戦!(学芸員によるギャラリーツアー付)
金額:¥50,000
感謝のメール/ホームページへのお名前掲載(希望制)/ダリ好きのための特別体験 ダリのレシピに挑戦!ウチダザリガニを釣ってザリガニタワー料理を食べよう(美術鑑賞ツアー付)
曽原湖のほとりでテントサウナ
ととのう × アート鑑賞
美術館の周りには磐梯山の噴火でできた大小様々な美しい湖や沼が点在しています。曽原湖もそのひとつで、当館からは車で約10分。林に囲まれた美しい湖として人気のスポットです。四季ごとに色を変える木々やごつごつとした岩肌をのぞかせる磐梯山の風景が神秘的な雰囲気を醸しています。
そんな曽原湖のほとりで普段はない特別なテントサウナと学芸員と周るアート鑑賞を一緒に楽しめるのが、このリターンです。
サウナ、水風呂(湖水浴)、外気浴(休憩)の温冷交代浴で頭をクリアにし、感覚が研ぎ澄まされた「ととのった」状態で学芸員とアート鑑賞するのか、もしくは学芸員とアート鑑賞した後に余韻に浸りながら「ととのう」ことで、いつもと全く異なるアートへの新しい理解をうながします。
大自然に抱かれながらのテントサウナと超現実的なダリ作品との出会いが、新しい感性を開いてくれるかもしれません。
F【READYFOR限定】曽原湖でテントサウナ ととのう×アート鑑賞(学芸員によるギャラリーツアー付)
金額:¥100,000
感謝のメール/ホームページへのお名前掲載(希望制)/曽原湖でテントサウナ ととのう×アート鑑賞
税制優遇措置について
諸橋近代美術館は重要美術作品の保護を通じて社会に貢献する公益財団法人です。公益財団法人への寄付は、寄付金控除を受けることができます。
【税控除対象】と記載されたコースを支援された方は、本クラウドファンディングのご支援に対しても寄付金控除を受けることが可能です。
● 個人寄付に対する税制優遇
所得控除の計算
寄付金合計額 - 2,000円 = 寄付金控除額
※寄付金合計額は、年間所得金額の40%が限度額になります。
※寄付金控除制度等の詳細については、お近くの税務署、税理士までご確認ください。
● 法人寄付に対する税制優遇
公益財団法人諸橋近代美術館に対する寄付金は、一般の寄付金とは別枠で、以下の金額を限度として損金算入することができます。
損金算入限度額=(資本金等の金額 x 0.375% + 所得金額 x 6.25%)÷ 2
※資本金等の金額は、資本金の額および資本準備金の額の合計額または出資金の額を指します。
限度額は、その法人の資本や所得の金額によって異なります。
寄付金を損金に算入するには、確定申告書に寄付金額を記載し、「寄付金品領収証明書」をご提出ください。詳しくはお近くの税務署、税理士までご確認ください。
●寄付金品領収証明書の発行について
寄付をされた方には、後日「寄付金品領収証明書」を送付致します。
領収書名義:ご支援時に入力いただいたご氏名を宛名として作成します。
領収書発送先:ご支援時に入力いただいた「リターン/ギフトの発送先ご住所」にお送りします。
寄付の受領日(領収日):READYFORから実行者に入金された日(2023年12月8日)となります。
領収書の発送日:2024年1月末までを予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。
ご留意事項
●プロジェクトページに使用するダリの作品に関する写真は、当館がガラ = サルバドール・ダリ財団より掲載許諾を受けています。
●プロジェクトについて、天災や新型コロナウイルス感染拡大等の社会情勢の変化により、中止・延期・内容の変更等が生じる可能性がございます。万が一中止・延期・内容変更となった場合も、いただいたご支援金は返金いたしかねますので予めご了承ください。
●招待券には有効期限はありません。ただし将来的に受入れが難しくなった場合でも、ご支援者様へのご返金は致しかねますのでご了承ください。
●本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、こちらのページの「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。
●支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトの新着情報やSNS等発信などに利用させていただく場合があります。
●各種個別の日程調整が発生するリターンについて、調整の都合上、ご要望には沿えない場合がございますので予めご了承ください。
●ご支援確定後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。
●ご支援確定後にアカウント情報を変更した場合でも、ご支援時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご支援時に入力いただいた宛名と住所にリターンをお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。
- プロジェクト実行責任者:
- 諸橋英二(公益財団法人諸橋近代美術館 代表理事)
- プロジェクト実施完了日:
- 2024年4月30日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
サルバドール・ダリ『キャバレーの情景』と両面画『リャネの野菜畑/庭の少女たち』の作品修復
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
プロフィール
20世紀を代表するシュルレアリスムの画家サルバドール・ダリの作品を所蔵するアジア最大規模のダリ常設美術館です。ダリを含めた西洋近代絵画、彫刻などを約410点所蔵。その時々のテーマによって展示内容を替えながら、約50〜70点の作品を常設展示しています。 <豪雪地帯のため冬期休館あり>
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
リターン
10,000円+システム利用料

A【READYFOR限定】オリジナルデザインペア招待券+ガイドブック2冊
クラウドファンディング限定デザインのペア招待券とガイドブックをお送りいたします。
●感謝のメール
●ホームページへのお名前掲載(希望制)
●クラウドファンディング限定オリジナルデザイン ペア招待券
●ガイドブック2冊
- 申込数
- 157
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年3月
15,000円+システム利用料

B【READYFOR限定】修復作品をイメージしたオリジナルドリップコーヒーとペア招待券
大自然に囲まれた裏磐梯の自家焙煎コーヒー専門店「Rotten Row Coffee Roasters」とコラボしたクラウドファンディングだけのオリジナルテイスト。今回修復する作品『キャバレーの情景』『リャネの野菜畑』『庭の少女たち』をそれぞれイメージして焙煎したコーヒーです。
●感謝のメール
●ホームページへのお名前掲載(希望制)
●クラウドファンディング限定オリジナルデザイン ペア招待券
●地元で焙煎 修復作品をイメージしたクラウドファンディング限定ドリップパックコーヒー(3種×3パック)※
※Rotten Row Coffee Roasters(ロットンローコーヒーロースターズ)より提供いただきます。
- 申込数
- 27
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年3月
10,000円+システム利用料

A【READYFOR限定】オリジナルデザインペア招待券+ガイドブック2冊
クラウドファンディング限定デザインのペア招待券とガイドブックをお送りいたします。
●感謝のメール
●ホームページへのお名前掲載(希望制)
●クラウドファンディング限定オリジナルデザイン ペア招待券
●ガイドブック2冊
- 申込数
- 157
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年3月
15,000円+システム利用料

B【READYFOR限定】修復作品をイメージしたオリジナルドリップコーヒーとペア招待券
大自然に囲まれた裏磐梯の自家焙煎コーヒー専門店「Rotten Row Coffee Roasters」とコラボしたクラウドファンディングだけのオリジナルテイスト。今回修復する作品『キャバレーの情景』『リャネの野菜畑』『庭の少女たち』をそれぞれイメージして焙煎したコーヒーです。
●感謝のメール
●ホームページへのお名前掲載(希望制)
●クラウドファンディング限定オリジナルデザイン ペア招待券
●地元で焙煎 修復作品をイメージしたクラウドファンディング限定ドリップパックコーヒー(3種×3パック)※
※Rotten Row Coffee Roasters(ロットンローコーヒーロースターズ)より提供いただきます。
- 申込数
- 27
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年3月
プロフィール
20世紀を代表するシュルレアリスムの画家サルバドール・ダリの作品を所蔵するアジア最大規模のダリ常設美術館です。ダリを含めた西洋近代絵画、彫刻などを約410点所蔵。その時々のテーマによって展示内容を替えながら、約50〜70点の作品を常設展示しています。 <豪雪地帯のため冬期休館あり>