～森里川海ふるさと絵本鵡川絵本 制作シンポジウムまとめ～

　10月23日日曜日にトマムコミュニティセンターで開催した鵡川絵本制作シンポジウムには28名の方々が参加しました。　

　シンポジウムでは、「鵡川絵本」を占冠村の幼児教育に活かす取り組みにつなげるためにはどうしたらよいかについて議論しました。

 

　

　パネルディスカッションのファシリテーターは、八王子学園なかよし幼稚園園長であり、環境省の森里川海プロジェクトのアンバサダーも務めている清水弘美先生にお願いしました。

 

ーー－－シンポジウム報告ー－－ー

 

【パネルディスカッションまとめ（清水弘美先生）】

■村内からの意見すべてを絵本に盛り込んでしまうと、それは絵本ではなく図鑑になってしまう。

　→幼児教育に活かすためには、情報を削ってシンプルにし、ページをめくる“わくわく”がある絵本を作ることが大切。

■鵡川と一緒に流れていくようなストーリーの絵本にする。鵡川を源流から河口まで一緒に流れていくようにページをめくっていける絵本にする。絵本を読んだ子どもたちがそこからいろいろなもの・ことに興味を持って、そこからが「始まり」になるような絵本にする。

■子どもの教育に活かすためには、子どもが大人と一緒に絵本制作に関わり「達成感」を得られるようにする。

■絵本制作を、占冠村の発展計画のひとつにする。成長して占冠村を出ていく子どもたちが、占冠村に戻ってくるきっかけになる絵本。絵本制作の経験が、村を出ていった子どもたちを関係人口にする。（これからの村に大切なのは、関係人口を増やすこと）

■「町づくり」をベースにおいて考えて絵本を制作する。作って終わりではなく、活用して次世代につなぐツールにする。

 

【課題】

　シンポジウムを開催した結果、住民みんなで作っていく・子どもを関わらせることが大切とまとめられた。それを実現させるためには、教育委員会を巻き込む必要がある。そのため、村民が中心となり、子どもが制作に加われるように教育委員会にも関わってもらい、学校の調べ学習の中にいれてもらう必要がある、ということが示唆された。

　今後の展開としては、教育委員会の関与を得て、子どもたちによる鵡川絵本制作を町づくりのベースとし、大きな夢をもって占冠村発展計画に組み込み、占冠村のプロジェクトにしていくことが考えられる。

 

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　鵡川絵本については、本プロジェクト（クラウドファンディングの内容）で制作する、鵡川を舞台として森里川海のつながりを切り口とした“環境教育”のツールとなる絵本で終わらせず、村民が中心となって子どもにも関わってもらって制作する絵本として、第二弾、第三弾を制作していってもよいのではないか、というお話が出てきました。本プロジェクトは熊倉の個人のアクションですが、この森里川海鵡川絵本制作をきっかけに、村民が主役となって作り上げる村のプロジェクトに発展していくことを期待します！