2022年度難民向け日本語学習支援の経過報告
こんにちは! Living in Peaceです。
2022年5月から6月にかけて実施した「【難民と共に生きる】日本に逃れてきた人々に日本語学習の機会を!」では、349名の方々から551万円のご寄付をいただきました。
皆さまの温かなご支援に改めて感謝申し上げます。
2022年12月の受講開始から1年を経過いたしましたので、このタイミングで、11月までの経緯をご報告させていただき、12月の受講終了後に最終の報告をさせていただきます。
【これまでの経緯】
「LIP-Learning」の2022年度奨学生の公募に、49名の難民背景をもつ方々にご応募いただきました。
書類審査と面接を通じた選考の結果、2022年12月より23名の方々に日本語教育の提供を開始しました。
受講開始後、6名が退学され、1名が追加合格となっています。
退学者のうち、1名は就職が実現したためです。
残り5名は体調の悪化や仕事が多忙となり継続が困難になったためです。この方々についてはたいへん残念ですが、私たちとしては、退学される方については元受講生としてのサポートを続けております。
なお、授業料として予定していた支出は、2023年度の日本語学習支援に活用させていただきます。
終了後には、受講生に集まっていただき、日本語でのプレゼンテーションをしてもらう予定です。
これらの活動については、Living in Peaceのホームページにて報告させていただきます。
【2023年1月に受講生とその家族が参加した書道イベント】
【受講生の声】
●日本に来た当時は日本語が全く話せず、病院に行くときなどに困っていました。まだうまく話せませんが、日本人の友達と LINE でチャットできるようになりました。このコースが役に立ってとてもうれしいです。
● 私は大学を卒業していますが、日本語ができないので適切な仕事を見つけることができません。現在はパートタイムの仕事をしながら LIP-Learning で日本語を学習しています。このプログラムで自信がつき、他の人の話していることが聞き取れるようになりました。
● 来日したときは日本語が話せなかったので、社会統合などの困難に直面しました。難民支援団体を通じて Living in Peaceを知り、LIP-Learning で良い日本語の先生にも出会えました。今では自分は適切な場所にいると思うことができ、心配事があれば安心して助けを求められます。
●応援していただき、本当にありがとうございます。日本語能力試験 N1 に合格するまで、引き続き応援をよろしくお願いします。できれば週に 3 回、日本語の授業を受けたいと思っています。また、日本語の文章を読むスピードも上げたいと思います。
●以前は、わからないことがあっても「かしこまりました」と言っていました。今は、相手が話していることがよくわかるようになりました。以前は、病院に行くときは必ず誰かに一緒に行ってもらい、通訳してもらっていました。今は、いつも一人で行っています。
【受講生のノート】
【リターンについて】
2023年4月にメールにて送付させていただいていますので、届いていない場合には、こちらのページからお問い合わせください。
【今後の活動について】
Living in Peaceでは、今後も日本に逃れてきた難民の方々が自立して暮らせる社会をつくることを目指して、就労支援・日本語学習支援を引き続き行ってまいります。
また、組織の文化的多様性にフォーカスをした社会包摂の指針「Cultural Diversity Index」の普及等に取り組んでまいります。
引き続きご支援いただけますと幸いです。
Living in Peace 難民プロジェクトメンバー一同