ハーバード大学教授の名講義『なぜ科学を信頼する?』を出版したい!

ハーバード大学教授の名講義『なぜ科学を信頼する?』を出版したい!

支援総額

2,040,000

目標金額 1,550,000円

支援者
191人
募集終了日
2023年10月19日

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2024年07月08日 17:50

WEB講演会を前倒しでおこないたいと思います(他のご報告もあります)

ご支援者のみなさま 那須里山舎の白崎です。

 

前回の 活動報告から時間がたってしまい大変、大変、申し訳ございません。

現在のところ、前回ご報告しましたように、原著者のオレスケスさんのところで、翻訳文の検討が続いております。

 

なるべくはやく、結論を先方よりいただき、おそくとも10月までには、本を完成させて皆様のご支援にお応えしたいと思います。

 

その間、現在、私が企画検討しておりますプランがあります。それは、このプロジェクトのリターンとして計画しております「WEB講演会」を、本の発売前に前倒しで行うというものです。

 

内容は、いま日本で、ナオミ・オレスケスさんの著作(本プロジェクトの『なぜ科学を信頼する?』や次に準備中の『懐疑の商人』(仮題)を読む意味について、専門家の方のお話を伺うというかたちにしたいと考えております。

 

現代の政治的・社会的課題と「科学的知」のありかたは、密接にからみあうようになりました。3・11東日本大震災のときの福島第一原発事故問題、そして、コロナパンデミック時の対応やワクチン問題、そして、今年の夏もリアルに実感する(であろう)気候変動問題などなど、です。

そして、政治的課題に科学がからむとき、そこには、徹底した科学否定論やいわゆる「陰謀論」なるものが登場してきます。この問題は、全世界的にSNSなどを通じたコミュニケーションが主流になっている「今」、なかなかにあなどれない現実を私たちにつきつけてきます。

 

そんな中、『なぜ科学を信頼する?』の翻訳文・監修をお願いしようとしておりました専門家チームのお一人、科学史家の鶴田想人さんのとても興味深い論考を読ませていただきました。それは、「UFOと気候変動と科学哲学――無知学は「トンデモ論」にどう対峙するか」という「中央公論・2023年12月号」に掲載されたものです。この文章、ご紹介しだすと長くなってしまうので、ほんの一部をご説明したいと思います。

 

陰謀論に対する批判的論点として、鶴田さんは「『注意逸らし』という戦術」という視点をだされています。

 ここで、とりあげるのが、いまも話題の前アメリカ大統領のトランプさん!彼は、在任中こう言い放ちます(鶴田さんの文章から引用)

「地球温暖化は中国によって、中国のために作られた嘘だ。その目的は米国の産業を弱体化させることだ」というわけです。この中国陰謀論をとなえるトランプさんの動機には、アメリカ国内の化石燃料企業およびそこで働く労働者などの政治的支持と献金をうけるためということがあるでしょう。

 

鶴田さんは、このトランプさん発言についてこう続けます

「――ここには「敵」をすり替える典型的な陰謀論的レトリックがみられる。」というわけです。

 

まさに「注意逸らし」であり、鶴田さんが結論的に述べる、本当に社会を変える行動を妨げて、何もしないことがよしとする風潮をうみだすのです(この場合は、なんでも中国のせいにしてしまうこと。そして、一部の過激な行動派陰謀論も敵を間違えている点で同じ穴のムジナ)。

 

 では、こんなとき科学的態度とはどのようなことを指すのか?

鶴田さんは、科学哲学者のカール・ポパーの言葉を引用しながら、「確実な知識が得られないなか、どのように合理的な態度をわたしたちは取るのか?」と問題提起をしています。

 

それによると、ポパーの科学的知識は、「確実な知識」が蓄積していくバケツのようなものではなく、不確実な暗闇を照らすサーチライトのようなものだというのです。

 わたしたちは、不確実な知識しかないから「何もしない」のではなく、まず信念(仮説)のもとに行動して、その結果によって信念(仮説)を修正しながら行動するーーというものです。わたしは、この論考に深く感銘をうけて、「科学的実践論」の立場をあらためて再認識させられました。いまこそ、この科学的「実践論」が、このどん詰まりの世界に必要なのではないか、そんなことを、オレスケスさんの著作にからめて、こんどのWEB講演会のときに問題提起できればと考えております。

 

ただし、その講師が鶴田さんに決定しているわけではありません。あくまでも、私の企画構想段階ですが、予定が決まりましたら、ご支援者限定でご案内いたします。いま、しばらくお待ちください。

 

以前から、申し上げておりますが、わたしのこの3年強のプライベートなこともからみますが、幾多の困難があり、このプロジェクトの進行にもご迷惑をかけていることを深くお詫びするとともに、だからこそ、先のポパーではありませんが、先に進む勇気を皆様にご支援継続していただきたく、心よりお願いする次第です。

 

リターン

5,000+システム利用料


純粋応援コース

純粋応援コース

◇ 出版記念イベントへご招待
・オンライン講演会形式
・2024年1月に開催予定

支援者
53人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年1月

10,000+システム利用料


書籍先取りコース

書籍先取りコース

◇ 完成書籍を発売前にゲット
・2023年12月に発送予定
◇ 出版記念イベントへご招待
・オンライン講演会形式
・2024年1月に開催予定

支援者
124人
在庫数
75
発送完了予定月
2023年12月

30,000+システム利用料


科学への情熱コース

科学への情熱コース

◇ 書籍へお名前記載(ペンネームまたは匿名も可)
◇ 完成書籍を発売前にゲット
・2023年12月に発送予定
◇ 出版記念イベントへご招待
・オンライン講演会形式
・2024年1月に開催予定

支援者
14人
在庫数
86
発送完了予定月
2023年12月

100,000+システム利用料


会心の一押しコース

会心の一押しコース

◇ 訳者・出版社との編集会議へご招待
・ビデオ通話形式(音声のみも可)
・2023年11月以降に開催予定
◇ 書籍へお名前記載(ペンネームまたは匿名も可)
◇ 完成書籍を発売前にゲット
・2023年12月に発送予定
◇ 出版記念イベントへご招待
・オンライン講演会形式
・2024年1月に開催予定

支援者
1人
在庫数
19
発送完了予定月
2023年12月

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