ハーバード大学教授の名講義『なぜ科学を信頼する?』を出版したい!

ハーバード大学教授の名講義『なぜ科学を信頼する?』を出版したい!

支援総額

2,040,000

目標金額 1,550,000円

支援者
191人
募集終了日
2023年10月19日

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プロジェクト本文

 

▼ネクストゴールへ挑戦中!

 

本プロジェクトへの温かいご支援を誠にありがとうございました。みなさまからのご期待に応えられるよう、本の完成まで精一杯作業に取り組んでまいります。活動報告にて、制作の進捗状況を報告させていただきます。今後とも、どうぞよろしくお見守りください。

 

新たな目標として「200万円」を設定いたしました。

 

このネクストゴールを達成した場合、初版の印刷部数を、当初の1000部から「2000部」へ増やすことができます。

 

初版2000部は、1000部に比べると、版元にしっかりとした利益が出る数字です。そのため、2000部を達成できた場合、本書がより多くの読者の方々の手に届くだけでなく、那須里山舎としても「次の本」を出すための資金が集まるようになります。

 

現在、那須里山舎では、ナオミ・オレスケスがエリック・コンウェイと共に書き、アメリカに一大論争を巻き起こした『Merchants of Doubt』(懐疑の商人)の新訳・新装版の制作にも取り組んでおります。今回の『なぜ科学を信頼する?』の初版部数を2000部にすることは、こうした次なる企画へと那須里山舎の活動を広げていくためにも、かなり重要な意味を持ちます。

 

残り時間もあと数日となってまいりましたが、引き続き本プロジェクトにご注目ください。

 

※仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合、ご支援いただいた資金で実施できる範囲にて、部数の拡大を実施させていただく予定でおります。

 

▼ネクストゴールに向けての訳者メッセージ

 

 

▼『なぜ科学を信頼する?』は素朴な疑問に本気で答える本

 

「科学ってそもそも何なの?」

「科学とニセ科学はどうやって見分けるの?」

「どういうときに科学は信頼できるの?」

 

小学生から社会人まで、誰もが一度は抱いたことのある疑問に、『なぜ科学を信頼する?』では現役ハーバード大学教授がガチで答えます。白熱の名講義をお楽しみください。

 

本の制作状況ですが、現時点では版権の取得と和訳原稿の執筆、そして著者オレスケスへの日本向け特別インタビューが完了しています。今回のプロジェクトが成立した場合、本の印刷と刊行へ進むことができます。みなさまからの貴重なご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

▼科学への信頼は人間の生死を左右する

 

イェール大学免疫学冠教授、ハワードヒューズ医学研究所正研究員の岩崎明子さんは、ドクターとしてのご自身の体験も参照しつつ、オレスケスの本の重要性を次のように表現しています。

私はアメリカの大学で、コロナ感染症の免疫学的解析、そしてワクチンの開発に携わってきました。そのなかで、最終的にどんなに優れた科学の成果がもたらされても、多くの人々は科学そのものには懐疑的であることを、身をもって学びました。この科学への不信感は多くの命を奪ってきました。今、かつてないほど、私たちが下すあらゆる判断においてなぜ科学を信頼するのかという問いが世界で重要になっています。ナオミ・オレスケス教授の著書『なぜ科学を信頼する?』が、現在日本語に翻訳されています。この本の出版を実現させるためのクラウドファンディングに是非ご協力を。

 

また、シンガポール国立大学歴史学准教授の茶谷さやかさんは、『なぜ科学を信頼する?』の現代性をこう評しています。

「真実」と「虚偽」をどう見分けるのか。「知」とはなにか。「科学」的な知の生産とはなんなのか。パンデミック、気候変動、「ネットde真実」に直面してきた今、これほど混沌とし、これほど喫緊な論題が他にあるでしょうか。著名な科学者であり科学史家である著者に加え、各分野の専門家が豊かな論考、応答を重ねたとても大事な一冊です。早川さんの翻訳もエレガントで秀逸です。分野に関わらず、一人でも多くの人に読んでもらいたい! 翻訳出版を応援します。

 

NPO法人福島ダイアログ理事長の安東量子さんは、本書の魅力をこう語っています。

「科学」のかかわる大きな社会事象が勃発するたびに、決まって大論争が巻き起こる。〈科学は、科学者は、信頼できるのか?〉 本書では、現在の科学論争における論点の多くが取り上げられ、なにが問題なのか、問題でないのかが精査される。私たちは、なぜ科学をめぐって争うのか。科学をめぐる論争の大部分は、私たちがなにを「科学」とみなしているのか、その認識の解像度の荒さに起因するものなのではないか? パンデミック、原発事故、ワクチン、際限なく続けられる科学論争のなかで迷子になりかけている私たちに、確度の高い見取り図を与えてくれる貴重な一冊。

 

国際的にも『なぜ科学を信頼する?』はすでに高い評価を得ており、ナオミ・クライン、フィリップ・キッチャー、キャサリン・ヘイホー、エリザベス・コルバート、ラッシュ・D・ホルト、マイケル・E・マン、そしてカリム・バシャールなど、名だたる論客や研究者から熱い推薦を受けています。

 

▼著者ナオミ・オレスケスの紹介

 

ナオミ・オレスケスは科学史・科学哲学の世界的な第一人者であり、ハーバード大学で研究と教育を行っています。

 

 

もともとは地質学の研究者として出発したオレスケスは、2004年にトップ科学誌『Science』に「気候変動に関する科学的共通了解」という論文を掲載します。そこでは気候科学の専門誌の論文を洗いざらい調べた結果、専門家のほぼ100%が「気候変動は人間によって引き起こされている」という立場をとっていることが判明しました。

 

オレスケスの論文は、石油や石炭などの化石燃料から利益を得ている人たちから、すぐさま猛烈に攻撃されました。しかし、オレスケスは攻撃にまったく動じず、むしろ2010年にエリック・コンウェイと一緒に『Merchants of Doubt』(懐疑の商人) という本を発表します。そこでは、企業やシンクタンクが「御用学者」を雇い、本来ならば解決されているテーマについて意図的に疑念をふりまく様子が、膨大な証拠に基づいてありありと描かれていました。

 

今日にいたるまで、オレスケス教授はアメリカの大企業や大手シンクタンクから嫌がらせや攻撃を受けていますが、それでも臆せずに科学を擁護し続けています。

 

登山やスキーが大好きであり、エネルギーあふれるオレスケス教授が書いた本作は、読む人に闘う元気をくれる一冊です。

 

▼訳者 早川健治の紹介

 

訳者の早川健治は、ダブリン在住の翻訳家・独立研究者です。

 

 

 

原著のパワーや味わいを最大限に引き出しつつ、幅広い読者の方々が無理なく読めるような翻訳に定評があります。

 

『なぜ科学を信頼する?』では、ナオミ・オレスケスへ日本向け特別インタビューを行い、日本における科学のあり方について、踏み込んだ質問を著者オレスケスへ投げかけました。

 

▼なぜ『なぜ科学を信頼する?』を支援する?

 

健康な食生活から環境保護や子育てやビジネス上の決定まで、わたしたちの日常には科学があふれています。しかし、膨大な情報を前にして、何を基準にどれを信頼すればいいのか、わかりにくいものです。

 

ナオミ・オレスケス教授の『なぜ科学を信頼する?』には、信頼できる科学が満たすべき条件がとてもていねいに解説されています。科学の歴史や仕組みを学ぶ楽しさと、情報の取捨選択スキルを、この一冊は与えてくれます。

 

 

『なぜ科学を信頼する?』には、学術的な意義もあります。特に英語圏では、21世紀に入ってから科学史や科学の社会学の分野で新たな名作がたくさん出版されており、分野全体が盛り上がっています。本書所収の特別インタビューでは、そうした現代的な潮流も紹介がされています。

 

科学論研究の新しい風を、日本にも吹かせたい。未来の若い研究者たちに、本書と出会ってほしい――本書の刊行には、そのような学術的な野心も込められています。

 

▼自己紹介

 

最後になりましたが、今回の出版を担当する(株)那須里山舎の白崎一裕と申します。

 

 

弊社は、栃木県北の「地方から発信するひとり出版社」です。まだ、刊行点数は7点の新米版元ですが、すでにREADYFORさんにおいてクラウドファンディングの出版を成立させております。その本は、元ギリシア財務大臣で世界的経済学者のヤニス・バルファキスさん著作の『世界牛魔人――米国、欧州、そして世界経済のゆくえ』というもので、翻訳は本プロジェクトと同じ早川健治さんです。弊社の既刊書については、HPをご覧ください。 

 

今回のプロジェクト『なぜ科学を信頼する?』については、上記の推薦者の方々の御意見をぜひ、ご参考にしてください。

 

那須里山舎としての問題意識をすこし付け加えるとすると、次のようなことになります。

 

私たちの暮らしや社会を健全に維持していくために「専門家」って何?「専門的科学的知識」は、いったい、どこまで信用できるの?という疑問がでてきます。よく考えてみると私たちを取り巻く知識や情報は、そのほとんどが、自分で直接確かめたことではなくて、人々の「伝聞」によるものです。その「伝聞」のなかには、科学的知識も含まれており、それらの「伝聞」の「権威」を信じながら私たちは、この社会を生きています。しかし、ときにデマや奇妙な陰謀論がその「権威」をあやうくすることがあります。したがって、私たちは、この「権威」を常に信頼できるものとして高めていかなければなりません。最近の気候危機やパンデミックの現実がそのことの重要性を示唆しています。

 

ぜひとも、この出版プロジェクトの実現と拡大に向けて、みなさまからの力強いご助力を引き続きよろしくお願いいたします。

 

▼制作の状況と今後の予定

 

現時点では、すでに以下の作業が完了しています。

 

✓本編の和訳・編集

✓オレスケス教授の日本向け特別インタビュー

✓版権取得

 

第一目標が達成されたことによって、次の作業へ進めるようになりました。

 

・ゲラ作成

・装丁デザイン作成

・本の印刷

・完成本の出荷

 

▼ご支援金の使い道

 

ゲラ(DTP)作成    35万円

印刷代(1000部)    45万円

装丁デザイン代    15万円

著者保証印税    28万円

訳者保証印税    11万円

ReadyFor手数料    支援総額の12%+税10%

---------------------------------------------------------

合計155万円

 

※掲載している画像は、プリンストン大学出版会および各被撮影者より許諾を得て掲載しています。

※ストーリー内の名称は、名称掲載の許諾を得ています。

プロジェクト実行責任者:
白崎一裕(那須里山舎)
プロジェクト実施完了日:
2024年1月10日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

本プロジェクトの出版物『なぜ科学を信頼する?』の翻訳出版を実行する。

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プロフィール

これまで出版社勤務、子ども支援塾経営、NGO機関紙編集、障害児支援機器輸入販売など様々な職業を経験し、60歳目前で「ひとり出版社・那須里山舎」を起業する。同時に反貧困ネットワークなど多様な市民活動に参加し、現在はベーシックインカム(基礎所得保証)と反緊縮通貨改革運動に集中している。共著に『ベーシックインカムは希望の原理か』(フェミックス)などがあり、現在、雑誌「くらしと教育をつなぐWe」に長期連載「お金リテラシー入門」を執筆中。また、とちぎボランティアネットワーク機関紙「ボランティア情報」の「市民文庫」欄を担当している。現在、ベーシックインカム・実現を探る会代表、日本ベーシックインカム学会理事、グリーン・ニューディール政策研究会アドバイザー。那須里山舎は、「ローカルな場所からローカルな価値を」 をモットーに、白崎のこれまでの多様な経験も生かした企画を発信していきたい。

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リターン

5,000+システム利用料


純粋応援コース

純粋応援コース

◇ 出版記念イベントへご招待
・オンライン講演会形式
・2024年1月に開催予定

支援者
53人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年1月

10,000+システム利用料


書籍先取りコース

書籍先取りコース

◇ 完成書籍を発売前にゲット
・2023年12月に発送予定
◇ 出版記念イベントへご招待
・オンライン講演会形式
・2024年1月に開催予定

支援者
124人
在庫数
75
発送完了予定月
2023年12月

30,000+システム利用料


科学への情熱コース

科学への情熱コース

◇ 書籍へお名前記載(ペンネームまたは匿名も可)
◇ 完成書籍を発売前にゲット
・2023年12月に発送予定
◇ 出版記念イベントへご招待
・オンライン講演会形式
・2024年1月に開催予定

支援者
14人
在庫数
86
発送完了予定月
2023年12月

100,000+システム利用料


会心の一押しコース

会心の一押しコース

◇ 訳者・出版社との編集会議へご招待
・ビデオ通話形式(音声のみも可)
・2023年11月以降に開催予定
◇ 書籍へお名前記載(ペンネームまたは匿名も可)
◇ 完成書籍を発売前にゲット
・2023年12月に発送予定
◇ 出版記念イベントへご招待
・オンライン講演会形式
・2024年1月に開催予定

支援者
1人
在庫数
19
発送完了予定月
2023年12月

プロフィール

これまで出版社勤務、子ども支援塾経営、NGO機関紙編集、障害児支援機器輸入販売など様々な職業を経験し、60歳目前で「ひとり出版社・那須里山舎」を起業する。同時に反貧困ネットワークなど多様な市民活動に参加し、現在はベーシックインカム(基礎所得保証)と反緊縮通貨改革運動に集中している。共著に『ベーシックインカムは希望の原理か』(フェミックス)などがあり、現在、雑誌「くらしと教育をつなぐWe」に長期連載「お金リテラシー入門」を執筆中。また、とちぎボランティアネットワーク機関紙「ボランティア情報」の「市民文庫」欄を担当している。現在、ベーシックインカム・実現を探る会代表、日本ベーシックインカム学会理事、グリーン・ニューディール政策研究会アドバイザー。那須里山舎は、「ローカルな場所からローカルな価値を」 をモットーに、白崎のこれまでの多様な経験も生かした企画を発信していきたい。

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