障害者グループ「モルフォ」が創り上げてきたものとは？

私たちが支援していくコスタリカの障害者自立生活センター「モルフォ」。

今回は、彼らが約10年かけて創り上げてきたものを紹介します。

 

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障害があっても自分の意思で生きていく人々

 

身体的障害を持つ多くの人々が、家族のサポートが無いと食事や外出ができない、自分の意思ではなく家族の都合に合わせる生活が当たり前、家族に依存しないと生きていけない、と思っています。

 

モルフォは、「障害があっても自分の意思で生きていく権利がある、自立して生きていくことができる」という強いメッセージを発信して活動を続け、多くの障害者の自立をサポートしてきました。

 

（旧モルフォオフィスにて。介助者と共に）

 

多くの人が、一人暮らしを始め、自分の意思で生きていくことができるようになり、生き生きと生活することができるようになっています。

 

「昔はこんなに笑わなかった。自立という考えに出会い、人生が変わった。」

 

そんな人たちがたくさんいます。

 

 

 

障害がある人もない人も共に生きる社会

 

私は２年間、彼らが活動する町に住んでいましたが、そこは「障害を持つ人とそうでない人が共に生きる社会」でした。

 

まず、車椅子の人たちが町にたくさんいました。

 

町からは、多くのバスが出ていましたが、全てのバスに車椅子の人乗せるための電動リフトが付いていました。バスに乗っていると、よく車椅子の人が乗ってきましたが、バスの運転手も慣れており、素早く外に出てリフトで車椅子に乗った人を上に上げていました。乗客もみんな慣れており、誰も長く停車することに文句を言う人はいませんでした。

 

 

(車椅子の人とバスに乗る様子）

 

また、飲食店には車椅子の人も入れるトイレを設置することが義務付けられており、全ての飲食店に大きなトイレが設置されています。

 

バリアフリーの意識も高く、町や施設は、段差を無くしたり、手すりをつけたり、常に改善して行っています。

 

この町が「障害を持つ人も持たない人も共に生きる社会」になっているのは、モルフォの10年に渡る活動の成果と言えます。

 

 

 

自立法制定の実現

 

モルフォの政府への働きかけにより、障害者に介助者を派遣する法律が2016年に制定されました。

 

 

（法の制定を喜ぶメンバーとソリス元大統領たち）

 

この法律により、介助者が障害者の家に派遣されるようになり、これまでは家族に頼んでいた身の回りのことや外出を気兼ねなくすることができるようになりました。自分の意思で、行動する自由を手にしたのです。

 

（ウェンディ（右から２番目）の家で介助者と友人と食事をする様子）

 

現在、本サービスの提供はコスタリカの各地に広がっています。

 

 

 

中南米障害者ネットワーク

 

彼らは今、この「自立生活」の考え方・実現方法を、中南米各国に広めています。

 

コロナの社会になる前は、彼らはボリビア、エクアドル、ドミニカ共和国など、中南米各国へ飛んで活動していましたが、現在は、定期的にzoom会議を開き、中南米の障害者グループのネットワークを強化しています。

 

（各国からの参加者がいるzoom会議）

 

モルフォはつい先日、500人規模の「中南米自立生活セミナー」をzoom開催しました。

 

 

(中南米　障害者自立のセミナーのポスター）

 

中南米各国・日本・アメリカから、国連高等弁務官事務所や各国の政府高官、JICA事務所、障害を持つ人々が参加し、今後の中南米における障害者の自立と社会参加の加速させる、重要な日となりました。

 

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私たちは、彼らを通してコーヒーを輸入することで、彼らに安定した継続的な収入をもたらし、今後の活動を支援していきたいと考えています。

 

そのために、多くの日本の皆様に私たちの扱うコーヒーを飲んで頂けるよう、努力してまいります。

 

多くの方々にご支援を頂き、改めて感謝申し上げます。