長嶋りかこさんにはこの映画のウェブサイトや今後制作するポスターなどのグラフィックデザインをしていただいています。

制作チームの一人でもある長嶋さんには、質問形式でメッセージをもらいました。

 

1. 最初にこの映画の話を聞いてどう思いましたか?

 

脚本はまだしもどうやって映像の良し悪しを判断するのだろうという疑問が浮かび、その後にふと、自分のあらゆる創作に対しての良し悪しの物差しは、何を基準とした誰のための何なのだ、という疑問も浮かびました。美しさってなんだろうか、醜さって何だろうか。自分が当たり前に知覚していることに別の当たり前があることは、特にものをつくる人にとって、自分の物差しがぐらぐらと揺れ別の物差しが立ち上がるような体験になるのではないかと思いました。

 

2. 実際に加藤さんと会ってやり取りしてみてどう感じましたか?

 

初対面の時に、加藤さんには私の心の弱さも全て伝わっているに違いないと思いました。取り繕う外側の表現は通用しないからです。しかしそれに対し田中みゆき氏が、「お互い様だと思う」と言ったこの言葉が、この映画のひとつの側面を表している気がします。きっと映画の制作のプロセスでは、加藤さんと制作陣が、与え、与えられ、お互いに交換していくような時間が過ぎているのかなと勝手に想像しています。

そういえば加藤さんの、見えないことで培われている繊細で敏感な知覚の能力の高さや、怖いもの知らずで勇敢な精神にも驚いたのですが、しかしシャイでなんだか可愛らしい加藤さんを垣間みたときも、確かにお互い様だなと思いました。

 

3. どんな映画になることを期待しますか?

 

目が見えないことを想像した時に見える景色はとてもまっさらで、この映画は、まっさらなそこに各々が新しく線をひくような体験となるのではないかと、期待しています。

 

 

長嶋りかこ /グラフィックデザイナー。1980年生まれ。武蔵野美術大学卒。2014年からvillage®主宰。 既存の視点への問いや価値転換への気付きへの貢献をめざし、対象の思想の仲介となり、VI計画、エディトリアルデザイン、サイン計画など知覚情報をデザインする。これまでの仕事に、「札幌国際芸術祭2014”都市と自然”」、 「東北ユースオーケストラ」、 「アニッシュカプーアの崩壊概論」、 建築家集団ASSEMBLEの展覧会「共同体の幻想と未来」などがある。

 

 

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