ビートルズ初来日の翌日に袴田事件が起きました。

ビートルズが初来日したのは1966年6月29日。その翌日に袴田事件は起こりました。1966年に逮捕され、P・マッカートニーが再び武道館に帰ってくる2014年までの長い年月（正確にはもう少し長い日々）を、袴田巖さんは死刑囚として牢獄で過ごしました。ボクサーとして再起する夢も断たれ、音楽に熱中することもなく、ひたすら死刑執行の恐怖と向き合う毎日。





20代だったポール・マッカートニーは世界的なセレブとなり、若作りなお爺ちゃんとなって武道館に戻ってきました。ボクサーとしてカムバックすることを夢見ていた袴田巖さんは、晴れの日でもレインコートを着て、ランニングしていたそうです。あまりにも長い時間が過ぎてしまいました。




そんな袴田巖さんの再審請求への道は開かれ、裁判の開始が待たれますが、相変わらず日本の裁判は時間がかかる。袴田さんが元気なうちに、真っ白な「無罪」を手にしてほしいと思います。

下は6月30日の東京新聞（夕刊）です。事件当時、捜査員の1人だった元刑事の80代男性が「（犯行着衣が出てきたとされる）味噌タンクには何もなかった」と証言しているとのこと。この証言は初めて知りました。捜査に全力を尽くした1人としては、捜査機関が衣類を味噌タンクに仕込んだ可能性は受け入れがたい、と思っているそうです。そりゃそうだ。警察官だって警察がそんなことするはずがないと、思いたいもの。しかし、血染めの犯行着衣を味噌タンクに仕込ませることができたのは、捜査機関以外にはあり得ない。1日も早い無罪を！！