支援総額
目標金額 2,500,000円
- 支援者
- 284人
- 募集終了日
- 2021年10月27日
見学会を開催いたしました
お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。
先週5千円以上のご支援を頂いた方に、お礼の文庫本カバーを発送いたしました。お手元に届いたという嬉しいお知らせを、支援者の方から頂きましたが、もし、文庫本カバーがお手元に届かない場合はご連絡下さい。
1万円以上ご支援頂いた方の、台本カバーへのお名前記載のご希望も引き続き承っておりますので、ご希望の方は松竹大谷図書館までご連絡ください。
ご連絡はメッセージかお電話でお願いいたします。
○松竹大谷図書館 ℡:03-5550-1694(平日:10時より17時)
開館日は当館HPの開館日カレンダーをご参照下さい。
さて、11月25日に5万円の支援者の方をお招きして、当館の所蔵資料をご紹介するお礼の見学会を開催致しましたので、ご報告いたします。
例年、クラウドファンディング (以下「CF」)のリターンの見学会では、ほとんどの時間を目玉である閉架式書庫の御案内に費やしておりましたが、書庫内の電動移動書架の間の通路が狭く、支援者の方をご案内すると密になってしまう状況が避けられないため、新型コロナウイルス感染防止を鑑み、昨年同様今年も書庫のご案内は行いませんでした。代わりに閲覧室で、松竹大谷図書館の概要やこれまで10回行ってきたCFのご説明スライドの上映、デジタル化や保存を行った資料の展示とその説明、そして後半は歌舞伎記録映画の上映を行いました。
見学会は3つの時間帯に分けて行い、全回合わせて6名の方にご参加頂きました。第10弾にして初めて1日で3回の見学会開催となりました。なお、見学会当日にご参加頂けなかった方には、当館の所蔵資料や歌舞伎の記録映像について1時間程度ご説明する図書館員によるガイダンス(予約制)への参加券を、お礼の文庫本カバーと共にお送り致しましたので、ぜひご予約のうえご参加下さい。
見学会の構成は回によって多少順番が入れ替わりましたが、3回とも全て同じ内容で、まず閲覧室の所蔵資料ミニ展示をご覧頂きました。現在開催中の11-12月の展示は「篠田正浩監督生誕90年」展です。今回の【第10弾】のお礼(リターン)の文庫本カバーのデザインに使用した『夜叉ケ池』(1979年)とは異なるデザインの準備稿台本を含む篠田監督作品の資料を展示したものです。
続いて、閲覧室の机上に展示した、これまでの【第2弾】から【第9弾】のCFでデジタル化や保存を行った資料についてご説明をしました。
デジタル撮影を終え、立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)から返却された【第8弾】の「歌舞伎ブロマイド」が保存箱に収納された状態で、そして同じくARCから返却された【第9弾】の「歌舞伎座戦前絵本番付・筋書」が、ちょうどサンプルの保存箱が届いた所で、それぞれお披露目をする事が出来ました。現在、両プロジェクト共に、デジタルアーカイブのWeb公開に向けて、メタデータの入力作業の推進中です。
また、映画資料からは『夜叉ケ池』(1979年)の台本、ポスター、プログラム、スチール、ロビーカード、スクラップをご覧頂きました。そして歌舞伎の資料からは昭和60年3月歌舞伎座上演の『桜姫東文章』の台本、ポスター、筋書、スチール、舞台面(大道具を記録した横長の写真)を展示してご覧頂きました。この2作品は、お礼(リターン)の文庫本カバーのデザインに使用した作品です。
次にスライド上映で、松竹大谷図書館の概要や当館がCFを始めたきっかけ、これまでのCFのまとめをスライドでご説明しました。
そして、最後は歌舞伎記録映画の上映会です。
まずは、前回【第9弾】の見学会でも上映しました、昭和24(1949)年10月26日に大阪歌舞伎座で撮影された、二代目實川延若の歌舞伎記録映画『楼門五三桐』をご覧頂きました。こちらは前回大変好評だったのですが、残念ながら前回の見学会のご出席が大変少なかったため、今回再度の登場となりました。
次に、明治32(1899)年11月に撮影された『紅葉狩』を上映しました。日本人が撮影した現存する最古の日本映画とされるこの『紅葉狩』は、九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎という明治の歌舞伎界を代表する俳優の舞台が記録されている点で、映画史的にも演劇史的にも大変貴重な映像です。今回は、松竹大谷図書館で管理している「大谷家版」と「谷版」の上映、そして比較のためWebで公開されている、国立映画アーカイブ所蔵の「日活版」のご説明をしました。
「大谷家版」は全体が約12分で、うち舞踊部分が約4分の映像です。昭和25(1950)年に、九代目團十郎の肖像画が文化人切手のシリーズとして発行されたのを記念して編集されたもので、冒頭には戦後昭和25(1950)年に撮影された口上部分が付いており、この当時日本橋三越本店で開催された九代目團十郎の展覧会の様子なども映っています。
「谷版」は個人の方から(株)伝統文化放送を通じて寄贈されたフィルムです。【第10弾】プロジェクトで状態調査及び内容調査を行うフィルムに3本が含まれており、今回は、その内の1本を以前国立映画アーカイブ(当時フィルムセンター)がスキャニングしたものを頂いたカウント入りの画像をご覧頂きました。舞踊部分のみで約4分30秒の映像です。「大谷家版」と比較して、後ジテの鬼女と平維茂の映像が長い、などの差異が見られます。
国立映画アーカイブが所蔵する「日活版」は、平成18(2006)年に日活株式会社より国立映画アーカイブ(当時フィルムセンター)に寄贈された可燃性デュープネガ・フィルム(1927年製35㎜、342フィート13コマ)です。平成21(2009)年には、映画フィルムとして初めて重要文化財に指定されました。明治32(1899)年に撮影された映像が昭和2(1927)年に製造された可燃性ネガフィルムに焼き付けられたもので、ほぼ欠落のない形で現存する版といわれています。冒頭のタイトルは日活が加えたもので、舞踊部分は「谷版」とほぼ同じ内容ですが、後ジテの部分が長く、最後に鬼女の毛振りがついています。下記URLから映像を見る事が出来ます。
▼映像でみる明治の日本 公式HP内「紅葉狩」
https://meiji.filmarchives.jp/works/01.html
今回の【第10弾】も、昨年に引き続き新型コロナウイルスの影響が残る厳しい状況下での実行となりましたが、目標額を超えるご支援を頂き、お礼の見学会を無事開催する事が出来ました。感染対策を取りながらも、支援者の方に直接お会いする事が出来、そして、これまでのプロジェクトの成果をご報告出来た事は、スタッフにとって、この上の無い喜びとなりました。
今後いつまでこの状況が続くかは難しい問題ですが、皆様からのご支援と応援を力にして、皆様の役に立つ事業を進めてまいります。
リターン
3,000円
活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載
■サンクスメール
■4月末に報告メール
■松竹大谷図書館HPにお名前を掲載
※ご了承いただいた方のみ掲載いたします
- 支援者
- 50人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年4月
5,000円
松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)
3,000円のリターンコース内容に加え、
■松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)※デザインは全て一緒です
当プロジェクト限定
歌舞伎台本『桜姫東文章』昭和60年3月歌舞伎座公演
映画台本『『夜叉ケ池』1979年篠田正浩監督作品
の表紙デザイン!
- 支援者
- 106人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年4月
10,000円
オリジナル文庫本カバー+台本カバーにお名入れ
5,000円のリターンコース内容に加え、
■台本カバーに支援者様のお名前をお入れします
【歌舞伎・新派・松竹新喜劇台本】
【映画台本】
【寅さん台本】
の3つの作品リストより、ご希望の1作品の「台本番号」と「タイトル」を応援コメントにお書き下さい
※作品リストはプロジェクト本文「リターンについて」の台本カバーの説明部分にリンクがあります
※今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします
- 支援者
- 97人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年4月
30,000円
オリジナル文庫本カバー(3種)+台本カバーにお名入れ
10,000円のリターンコース内容に加え、
■当館所蔵 組上燈籠絵『組上付属おはやし』『組上燈籠付属絵』のデザインのオリジナル文庫本カバー
- 支援者
- 11人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年4月
50,000円
【5万円 応援コース】
※こちらのコースは、頂くご支援のほとんどをプロジェクトの実行費として使わせていただきます。
■サンクスメール
■4月末に報告書送付
■松竹大谷図書館HPにお名前を掲載
※ご了承いただいた方のみ掲載いたします
- 支援者
- 8人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年4月
50,000円
【5万円 リターンコース】松竹大谷図書館見学会(歌舞伎記録映像上映付)+文庫本カバー(3種)+台本カバーにお名入れ
30,000円のリターンコース内容に加え、
■松竹大谷図書館見学会にご招待
2021年11月25日(木)開催
(1)10時~11時半
(2)12時半~14時
(3)15時~16時半
の3回を予定(各回6名以下)
ご希望の回をご支援時の質問の回答にお書き下さい(先着順)
※今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします
※11月25日の見学会に参加できない方には予約制で、松竹大谷図書館を1時間ご案内するガイダンスの招待券をお送りします。有効期限:2021年12月~2022年7月の平日(開館日及び整理休館中)
※今回の見学会につきましては、書庫内のガイドツアーは開催いたしません
※新型コロナウイルス感染症の状況によっては、ご案内の範囲や期間を変更させて頂く場合がございます
- 支援者
- 13人
- 在庫数
- 5
- 発送完了予定月
- 2022年4月