お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

前回につづき、1万円以上ご支援下さった方への成立後のお礼として、台本カバーに支援者のお名前をお入れする作品をお選びいただく【映画台本作品リスト】の映画についてのご紹介、その2です。

 

【映画台本作品リスト】

 

今回は、大島渚監督と、松竹1960年代の映画作品についてご紹介します。


2013年1月に逝去した大島渚監督。一周忌にあたる本年、改めてその作品に注目が集まっています。大島渚監督は、1954年に松竹大船撮影所に監督助手として入社しました。1959年に『愛と希望の街』で劇映画デビューし、1960年に『青春残酷物語』がヒットします。それまでの伝統的な、明るく健康で哀歓漂う作風の松竹大船調とは異なり、当時の安保闘争ただ中の社会情勢も反映した、大胆で熱をもった作品でした。1960年代は、この『青春残酷物語』を筆頭として、吉田喜重、篠田正浩、高橋治、田村孟、森川英太朗など、松竹の新人監督による斬新な作品が世に送り出された時代でした。


今回は、大島渚監督の作品を中心に、1960年代という特別な時代を代表する作品をリストに選びました。

 

だいぶカバーも傷んでいますが、プロジェクトを機に作り替えます。

 

また、11月22日より開催される第15回東京フィルメックスで「特集 1960‐破壊と創造のとき‐」と題して、この時代をとりあげた特集上映が行われます。本年のカンヌ国際映画祭クラシック部門で上映された『青春残酷物語』、ヴェネチア国際映画祭クラシック部門で上映された『彼女だけが知っている』、松竹京都撮影所助監督出身の森川英太朗監督の時代劇『武士道無残』の三作品が上映されます。
この上映と連動して、ヒューマントラストシネマ有楽町でも『死者との結婚』他6作品がレイトショー上映されます。当館の台本リストに載っている作品も上映されますので、映画をご覧になられた後は当館で台本を閲覧する、というのはいかがでしょうか?もちろん、台本を読んでから映画鑑賞、というのも、また楽しいかもしれませんね。

 

そして、キネマ旬報ベストテンから、今回も台本を選びました。今回も、40、30、20、10年前のベストテン1~3位より、当館が所蔵している台本を選びました。

まず40年前、1974年度のベストテンから、2位『砂の器』(野村芳太郎監督)。こちらも松本清張原作の映画化作品です。2005年にはデジタルリマスター版としてリバイバル上映もされました。


また30年前、1984年度からは、3位『瀬戸内少年野球団』(篠田正浩監督)。敗戦直後の淡路島で、野球を通して民主主義を子どもたちに伝えようとする女教師を演じた夏目雅子さんの、最後の映画出演作品です。

 

次に20年前の1994年度です。2位『忠臣蔵四谷怪談』(深作欣二監督)は忠臣蔵の世界と表裏一体の鶴屋南北原作の怪談「東海道四谷怪談」の映画化作品です。そして3位『居酒屋ゆうれい』(渡邊孝好監督)は居酒屋を舞台に、夫と後妻、幽霊となった前妻の三角関係を描いたコメディです。

 

10年前の2004年度は1位から3位が揃いました。1位『誰も知らない』(是枝裕和監督)、2位『血と骨』(崔洋一監督)、3位『下妻物語』(中島哲也監督)の三作品です。どの作品の監督も、現在も第一線で活躍されていますね。また、今年のベルリン映画祭で黒木華さんが最優秀女優賞を受賞しましたが、『誰も知らない』の柳楽優弥さんの日本人初、そしてカンヌ史上最年少で受賞した男優賞も、まだまだ強く記憶に残っています。

 

 

今回の映画台本作品リスト、松竹作品も松竹以外の他社の作品も入れつつ、初めてアニメ作品も入れて作成しましたが、いかがでしたでしょうか?お名入れする台本がいますぐ決まらない、という方は、プロジェクト達成後でもご希望をうかがえますので、ごゆっくりお選びいただけます。

 

皆様、どうぞよろしくお願いいたします!

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