【第５弾】歌舞伎や映画､鮮やかな日本文化の遺産を守り復元する｡

お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

今週末の11月13(日)、銀座三越9階で開催される「中央区まちかど展示館集合イベント」に、当館から組上燈籠絵「新板餝立一の谷の図」の複製完成品を出品します。

 

 

こちらのイベントは、中央区が誇る伝統工芸品や老舗の一品などを広く知ってもらおうと、年に一度、中央区内のまちかど展示館20館が銀座三越に大集合するイベントです。日本橋兜町の神輿や迫力ある獅子頭など、中央区の歴史と文化を感じる一品を、間近にご覧いただけますよ！

 

当館が出品する組上燈籠絵「新板餝立一の谷の図」は、一ノ谷での源平合戦を題材とした、源氏の武将熊谷次郎直実と平家の公達平敦盛の戦いである須磨の浦「組討」の場面を描いた作品です。木陰から様子を窺う梶原景時や大海原に浮かぶ御座船と大船団まで描き込まれ、小型ながら迫力ある画面構成です。

 

 

さらに今回の展示は、9月に歌舞伎公式総合サイト「歌舞伎美人」の企画特集「深堀り！松竹大谷図書館」にて当館の組上燈籠絵をご紹介いただいたご縁から、なんと当館の組上燈籠絵「新板餝立一の谷の図」と、「歌舞伎美人」スタッフさんが作成した組上燈籠絵「組上芝居舞台かざりふぞく品三枚之内」などとのコラボレーション作品となりました！

 

 

組上燈籠絵「組上芝居舞台かざりふぞく品三枚之内」とは「附属絵」と呼ばれる組上燈籠で、作り上げた組上燈籠に飾りのように付けて楽しむ組上燈籠絵です。

 

 

「組上芝居舞台かざりふぞく品三枚之内」のツケ打ちや幕、義太夫などを好きな芝居の組上燈籠絵に飾ると、実際の劇場の舞台のような組上燈籠が出来上がります。

 

 

今回の組上燈籠絵「新板餝立一の谷の図」に、組上燈籠絵「組上芝居舞台かざりふぞく品三枚之内」を組み合わせてみると、まるでタイムトリップして明治時代の芝居小屋に迷い込み、歌舞伎の舞台を観ているような、楽しい作品に仕上がりました。

 

 

お近くにお越しの方はぜひお立ち寄りください！

 

 

中央区まちかど展示館集合イベント
日 時 2022年11月13日(日)10:00～16:00
場 所 銀座三越9階テラスコートA・B