アートおしぼり参加アーティストからのメッセージ　その3

おしぼりリンケージのに賛同いただき、
アートおしぼり(刺繍おしぼり)のデザインを提供いただきましたました
25名のアーティストの皆さんからメッセージをいただきました。

今回は、台湾/台北からご参加いただいている
シャオ・チー・チャン(Hsiaochi Chang)さんからのコメントをご紹介します。

シャオ・チー・チャン(Hsiaochi Chang)さん
タイトル：小さな子

In the city I grew up in, there were some restaurants that provided oshibori to customers as well. One of my favorite restaurants I used to go to with my family when I was a kid served oshibori every time I sat down in my seat. I love the steam and the warmth from oshibori especially in the cold winter. But I haven’t noticed that fewer and fewer restaurants provide this service as the year went by. When I received the open call information of the "OSHIBORI Linkage" project, all the warm memories of the steam from the oshibori, the delicious chicken soup, and the time I had meals with my family all appeared in my mind. I was very excited about this project and decided to submit my artwork "The little one" at the same moment that contains warm and supportive feelings just like the memory I had.

日本語訳
私が育った街にも、おしぼりを出してくれるレストランがありました。子どものころ、よく家族で行ったお気に入りのレストランでは、席に座るたびにおしぼりが出てきました。とくに寒い冬は、おしぼりの湯気と温かさがたまらなく好きでした。しかし、年を追うごとに、このサービスを提供する店が少なくなっていることに気づいていなかったのです。「おしぼりリンケージ」プロジェクトの公募情報を受け取ったとき、おしぼりの湯気、おいしい鶏ガラスープ、家族と一緒に食事をしたときの温かい思い出のすべてが脳裏に浮かびました。このプロジェクトにとても興奮し、その瞬間に、私の思い出と同じように、温かくて応援したくなるような気持ちを込めた作品「The little one」を応募することを決めました。


台湾の台北市を拠点に活動するイラストレーター。チャンの作品は風変わりで遊び心に溢れている。日々の生活のなかで遭遇するユーモラスな場面からインスピレーションを得て作品を制作している。彼女を創作へと駆り立てるのは、遊びに対する欲求と、その感情を表現することへの強い思いである。作品の多くは子どもたちのために描かれたイラストレーションである。そして、彼女は紅茶ラテをこよなく愛している。
http://www.hsiaochichang.com/

引用：東京ビエンナーレ2023「おしぼりリンケージ」特設ページ