クラウドファンディングを通して救えた新しい命

今回はクラファンに直接関係していることではありませんが、とても嬉しい出会いがあったので投稿させていただきました。
以前、ツアーにご参加していただきましたKさん。
お友達と参加してくださり、馬達との触れ合いや乗馬体験をとても楽しんでおられたことが印象的な方でした。
ツアー後にKさんよりメッセージをいただき、その内容にとても大きな衝撃を受けました。

ずっと大好きで追いかけていた馬が繁殖に上がったそうなのですが、引退馬について色々と調べていくうちに私のクラウドファンディングなどを見つけ、多くの馬達が余生を全うできない現状を知ったそうです。
居ても立っても居られなくなったKさんは自分が引き取ってオーナーになることを前提に探し回って、行き先を突き止めました。
そして、牧場に交渉をして買い取り、個人オーナーとなりました。
Kさんに引き取られた子は「パール」と名付けられ、今はバジガクでKさんと共に幸せに余生を過ごしています。

繁殖牝馬が牧場を出る時の多くは「行方不明」になることを意味しています。
そのことに自分はどうするべきなのかと悩んでいたKさん。
そんな中、ツアーに参加して私や野口さんの話を聞いて
「自分が引き取って面倒をみよう!」
と、決心されたそうです。

個人で馬を引き取るということは並大抵の覚悟ではできません。
健康な時は良いですが、病気になって闘病生活になってしまった場合など、競走馬の場合はすぐに見切りをつけられて処分されてしまいます。
しかし、それができないオーナーも一定数います。
馬の場合、多額の治療費がかかるため、経済的な問題が大きくのしかかってきます。
それだけでなく、馬が病気になってすぐに完治するというケースは少ないため、オーナーにとっても愛馬が長く苦しむことに心を痛め、精神的にも辛くなります。
私が見てきた馬の世界では
「病気?怪我?お金かかるなら手放して」と言って処分されてしまうケースは悲しいことにたくさんあります。
その中で「馬を助けたい」という発言をする方が異端児扱いされてしまう独特な世界でもあります。
Kさんは競馬界に直接関わりがあるわけでもない中で、牧場に掛け合って馬を引き取ってきたという行動はなかなかできることではありません。
それだけの行動を起こすきっかけとなり、その結果「行方不明になりかけていた馬が助かることに繋がった」ということに感動すら覚えました。

私達の活動が間接的に誰かの心に響き、「その人にとっての大事な馬」の命を救うことになりました。
私達が救った馬達だけがすべてではなく、保護活動を続けることで別の場所でも馬が救えることになるということも教えてもらいました。
今後もまだ見ぬ誰かと馬のためにも、精一杯声をあげて頑張っていきたいと思います!


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