
寄付総額
目標金額 1,000,000円
- 寄付者
- 228人
- 募集終了日
- 2025年11月30日
支援物資とともに笑顔を届ける。被災者とともに復興を願いながら

フィリピン・セブ島沖を震源とするマグニチュード6.8の大規模な地震が発災してからおよそ2週間。大きな被害を受けたボゴ市にはさまざまな支援団体が入り、数多くの支援物資が集まっています。被災直後にみられた混乱は収まり、復旧・復興に向けた体制が整いつつあるようです。その一方で、十分に支援物資が行き届いていない、小さな集落も多くあります。
空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の緊急支援チームは、日本から10月1日にセブ島にわたり、現地での支援活動を行うにあたり必要な手続きや情報収集を行うためのネットワークを構築。その後、現地協力団体と連携しながら被災状況の確認とニーズ調査を行い、支援物資を配付する準備を進めてきました。
支援の行き届かない小さな山村や漁村をめぐる

空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の緊急支援チームは、地元の災害対策本部や協力団体と協議しながら主に支援物資が行き届いていない地域をまわり、必要な支援を届ける役割を担いました。
訪れたのは、フィリピンの行政区分上「Sitio(シティオ)」と呼ばれる、「Barangay(バランガイ=日本でいう村や町)」のなかでももっとも小規模な山村や漁村の集落。夜間になるとほとんど灯りはなく、真っ暗ななか野外での生活を余儀なくされていた小さな集落の人びとです。

多くの家族が余震のおそれから野外で簡易的なテントやタープを張って生活していましたが、テントの強度は弱く、なかには破れたシートを使いまわしている家族もいます。長引く避難生活で疲労やストレスが蓄積されるなか、少しでもゆっくり休める居住空間が求められていました。

こうした被災状況を受け、空飛ぶ捜索医療団のメンバーは拠点のセブ市内に戻ると、テントやタープに活用できるターポリン(耐久性・防水性に優れたビニール素材)やソーラーライトを手配。車一杯に物資を詰め込み、野宿で避難生活を続ける人びとに届けていきました。
被災地にいる人びとが一体となって苦難を乗り越えようとしている
物資を届けると被災者たちが自ら手際よくテントを補強したりタープを張ったりしていきます。ひとつのテントを複数の家族でシェアしたり、雨が降れば雨漏りしたり、テントやタープの外にあったものを急いでテント内にしまわなければならない状況でしたが、雨をしのげる空間が少しでも広がることで、こうしたストレスを少なからず解消できるといいます。
また、素材があれば屋根だけでなく、壁もつくれることで雨と風もしのげるようになり、快適に寝ることができるようになったという声も聞かれました。

ターポリンはロールで購入したことで現場でカッティング作業なども行わなければなりませんが、被災者も含め、全員で協力して準備を進めていきます。空飛ぶ捜索医療団のチームメンバーも配付するだけでなく、地元の人びととコミュニケーションをとりながら一緒にテントを補強したり、新しい居住空間をつくっていきました。

フィリピン・セブ島の被災地では今、被災者も支援者も、被災地の現場にいる人びとが一体となって、この苦難を乗り越えようとしています。
届けるのは物資だけではない

被災者のなかには、地震のトラウマで夜、眠れないという心的外傷後ストレス症(PTSD)を訴える人もいます。被災者には、物資などの支援だけでなく、少しでもゆっくり休める住環境や、心の支えが必要です。
現地支援チームは今、必要とされる物資を必要とする人びとに迅速に届けるとともに、被災者と言葉を交わし、ともに復興を願いながら“笑顔を届ける”支援活動を続けています。1日でも早く被災地の人たちが日常を取り戻せるように、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
ギフト
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