FIP(猫伝染性腹膜炎)闘病中の元捨て猫、らんまを助けてください

経過観察14日目、『らんま』は相変わらず『さすけ』『セシル』と仲良く元気に過ごしています。
元気な姿を見てはホッとする毎日です。

 

仲良くお昼寝しています。

 

『らんま』が FIP になったことを周りに報告すると、同じ猫飼いの人から1番質問を受けるのが、

「どうやってわかったのか？初めはどんな症状だったのか？」

という質問です。 

症状等はクラウドファンディングのプロジェクト本文に記載している通りなんですが、

なぜその症状をを注意深く見ていたのかというと、『らんま』が我が家に来る前に飼っていた今は亡き『コロンちゃん』♀の話をする必要があります。

『コロンちゃん』が我が家に来たのは2018年。
TNRで避妊手術をしたのはいいがリターンできず里親を探している子でした。 
成猫で年齢は不明ですが、人馴れしており"捨てられた子"の可能性がありました。

 

綺麗なサビ柄の保護猫♀です。

『さすけ』と仲良しだった『コロン』

 

2019年、まさか我が家に来て１年程で病気になるとは思っていなかったため、食事量や排泄量は特に気にしていなかったのですが、

「最近なんかコロンの食べる量が少なくない・・・？」と違和感を覚えました。

そこで注視して『コロンちゃん』を観察したところ、食事量が家に来た時と比べ、かなり減っていること・おしっこもほとんど出てないことに気付きました。

そして口臭やおしっこのアンモニア臭も最初より強くなっている気がしました。

元々家に来た時から小食で、少し匂いのある子だったので、最初から『コロンちゃん』にとってそれが普通だと思っていたのも発見が遅れる原因となりました。

すぐに病院へ連れて行きましたが既に遅く、腎不全の末期と診断されました。

１匹しか猫を飼っていない場合はすぐに気付けた可能性もありましたが、『コロンちゃん』がご飯を食べなくてもさすけが残ったご飯を食べ切っており、『コロンちゃん』が完食していると思い込んでいました。
また、トイレも２匹分のため『コロンちゃん』自身のおしっこが少なくなっていることに早期に気付きませんでした。  

 

腎不全の末期のため、「もう良くならない・いつ亡くなってもおかしくない」と言われました。

 

しかもお医者様に言われたのが、「思ったより歳のいっている猫で、妊娠した形跡がないことから元々飼い猫だった可能性がかなり高い。脱走するような猫では無いので、病気になったから捨てられた可能性もある。」

とのことでした。

 

少しでも『コロンちゃん』と一緒にいたい。
『コロンちゃん』に幸せに生きてほしい。
という思いから、薬を使用しての自宅療養が始まりました。
病気発覚から1年弱の間、自宅で点滴や内服を毎日行い、2020年7月にコロンちゃんは私達夫婦の腕の中で永眠しました。

 

『コロンちゃん』の病気に早く気付けなかった事に大変後悔し、多頭飼いでの自分自身の観察力の低さを恨み、もう１匹猫を飼うつもりはありませんでした。
しかし、コロンちゃんが亡くなった数日後に、粗大ゴミの中に捨てられているへその緒が取れたばかりのらんまと出会いました。
(その時のらんまは生死の境をさ迷っており、そのらんまを保護してくださったのも、コロンちゃんを私に出会わせてくださった方でした。)

そして、らんまと出会ったのは『コロンちゃん』が導いてくれたのかなと思い、我が家に迎えることを決めました。 

 

出会ったころの『らんま』

 

１匹しか飼っていない方は、食事や排泄等の異変にも気付くのが早いかもしれません。
しかし、多頭飼いの方は、皆が食べ終わるまでずっとご飯を見ている訳もいかないだろうし、いつ何回トイレに行ってるかも把握できない中、それぞれの子を注意深く意識して観察するしか早期発見できる道はないのかな、と思います。

 

3匹でチュールの順番待ちをしています。

 

『コロンちゃん』の事があって以降、『セシル』も家族になり、3匹の食欲や排泄の有無、活動量等、より意識して見ることができています。

具体的には食事は大体食べ終わるまで片目で見つつ家事等をしてます。ちなみに『コロンちゃん』はご飯は全然食べないのに、ご飯の時間になったら喜んでご飯を食べようとしていたので、最後まで食べれているか見た方がいいと思います。トイレは3匹のうんちの大きさや形を覚えて観察し、私が自宅にいるときは、3匹がどの頻度でトイレにいってるかな～も気にして過ごしています。『コロンちゃん』はおしっこもとても臭くなりました。また、口臭もグッと臭くなったので何かの臭いが変化するというのも注目すべきところかもしれません。

 

それによって、『らんま』の状態がいつもと違ったとき、すぐに気づくことができました。
『コロンちゃん』のことがなかったら、もっと気付くのが遅くなり、手遅れになっていた可能性もあります。
本当に『コロンちゃん』にはありがとうと言いたいです。

 

病院は少しでも「いつもと違うな・おかしいな」と思ったら、私は行くべきだと思います。

それで何ともなくても安心につながりますし、定期健診だと思ってください。

猫の一日は人間にとっての一日とは違います。

猫の病気は早く進行するし、本当に上手く症状を隠します。
病院へ行って手遅れだったという後悔は、一生晴れる事がないと思うから・・・。

私はこれからも何度も『コロンちゃん』の事を思い出して、

「早く気付いてあげられなくてごめんね」

と涙するんだと思います。

 

皆様も少しでもおかしいと思ったら病院に行ってほしいです。

正直『らんま』を連れて行った時も、まさかFIPだなんてこれっぽっちも思っていませんでした。

そして早々に治療へ繋げられた甲斐もあり、現在は状態も安定し、元気だった頃のように走り回ってくれています。
本当に本当に嬉しいです。

 

以上がFIPを早期発見できた理由です。

ご清覧ありがとうございました。