こんばんは、リカバリーキャラバン隊中原です。

 

私たちリカバリーキャラバン隊がどのような研修を行っているのか
実際に行っている研修を6回シリーズでお伝えしています。
ここでは、第6回目「精神疾患を持ちながらも充実した人生を過ごすために⑥」をお伝えしていきたいと思います。

 

【家族のリカバリー-川人さん】
中原 最後にご家族の立場のリカバリー体験を、息子さんが病気になって家族が得たこと等を母親の立場から発表して戴きます。 
最近、ポジティブ心理学が注目されています。以前は、精神病理や障害に焦点をあてていましたが、病気や欠点の問題を追及するよりも、人間の持つ強み・希望・満足感,そして幸福といったことに焦点をあて、より健康でいることのために活用されるような「成長」モデルに基づいた心理学です。トラウマ的な体験を経ながらも、トラウマ経験前よりむしろ、もっとより良い生き方をして行くようになる人たちのことが研究されてきています。PTG(Post Traumatic Growth:心的外傷後成長)と言いますが、いろんな苦しい経験をしたり、家族が病気になったりして、もがき闘った結果として経験する、ポジティブな心理学的な変化を言います。
その時、どんなことが得られたか、たとえば病気をして新たな役割が生まれた、新たな関心事を持つようになった、自分の人生に新たな道筋が築けた、他者に対して思いやりの心が強くなった、人との関係に更なる努力をするようになった、1日1日をより大切に出来るようになった。こういったポジティブな変化に、注目が集まるようになってきています。その視点からの家族のリカバリー体験です。


川人さん 今日、司会をしているのが息子です。息子の精神疾患という困難を経験して、私の得たものは何だろうか。私は必ず回復することを信じ、リカバリー体験者を間近に見、体験を聞くことから、リカバリーは始まると思いました。
私の息子は子供時代から自分で考えて行動し、親に相談することはあまりなく過ごしてきました。高校3年生のとき、受験勉強をしながら何か悩んでいる様子が気がかりでしたが、特別相談されることもなく、1人で考え込んでいるうちに息子は発症してしまいました。
このときの主治医が、現状や病気について分かりやすく説明してくれました。そこから親もへこたれないで、がんばり過ぎないように、ストレスをためないで発散することも心がけました。私はあちこちの勉強会に出かけ、病気について多くを学びました。また同じ立場の何でも話せる友達もできて、お互いに励ましあいました。
息子は症状の波が大きくて沢山の薬を飲み、生活環境が大きく変って思うように回復できず、時には家族が振り回されました。家族だけで必死に支えていましたが、デイケアで就労支援の喫茶を体験してから意欲が出始めました。それから家族でラップやIPSの研修にも誘われて参加し、元気な人たちと出会いました。
まだ病状が安定しないとき、元気が出るようにとリカバリーキャラバン隊に親子で加えてもらいました。息子はメンバーと一緒にキャラバン隊に司会で参加するようになり、仲間と社会の繋がりを持てるようになり、元気になってきました。キャラバン隊のメンバーさんは元気で明るくユーモアと思いやりがあり、仲間のいいところを見つけてはほめてくれます。とても楽しい頼もしい存在です。私もお母さんと呼ばれ、今ではすっかり皆のことが好きになりました。
ちょくちょく入院する息子に、メンバーは面会に来てくれました。いつでも息子の席は空けておくからと気遣ってくれます。退院してからは、リカバリーの本も読み返し、キャラバン隊のリカバリー学校の研修に参加することで、働きたいとつぶやき始めて、いまは研修会のコーヒー係を担当することになりました。
長くかかりましたが、メンバーさんに支えられながら社会へ一歩を踏み出そうとしています。息子の変化は支えて下さった皆様方のおかげと感謝しています。家族も元気にと、夫婦で始めたテニスが楽しみになりました。息子も父親と将棋をしています。最近では家族でよく話すようになり、絆が強くなりました。いまでは家族みんなでキャラバン隊を応援しています。
家族が発症したら、その苦労は大変なものですが、必ず回復することを信じ、支援してくれる人の力を借りながら体調を管理し、家族で元気になりましょう。


中原 精神疾患という病気を経たからこそあった成長、例えば、人間関係や内面の成長、体調管理のスキルが上がる、新たな役割が生まれた等々、ポジティブなことがあります。


川人さんのお母様も、家族との絆が深まったことや内面的な成長があったことでしょう。体調管理のスキルも、お母様がいろんな勉強会や家族会に出られて学び、新たな理解が深まったり、キャラバン隊に参加して、こうして皆さんにお伝えする役割も生まれています。病気をしたからこそ得たものを財産として経験として、これから生きていく糧になるようにと願っております。 

 

参考 新宿家族会勉強会 リカバリーキャラバン隊 リカバリーの物語
精神障害を持ちながらも充実した人生を過ごすために

私たちのプロジェクト「Q&Aで理解する就労支援IPS出版プロジェクト」(https://readyfor.jp/projects/recoverycaravan)は、
目標金額50万円まであと428,000円、あと7日となりました。
【1月14日(水)午後11:00までです。】

障害や疾患を持っていると
その方の長所が覆われてしまいがちですが、
精神疾患を持ちながらも
本来持っている魅力と可能性が活かせるように、
この出版プロジェクトを通して、
皆さんとともに、本人の希望に寄り添いながら
リカバリーを目指した就労支援の方法や輪が広がればと考えています。
どうぞお力添えを賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

*支援方法
まずREADYFOR?にログインするため、アカウントを新規登録してから「Q&Aで理解する就労支援IPS出版プロジェクト」を探して頂き、プロジェクトに参加する形での支援をお願いしています。この場合は、クレジット決済です。
これ以外の支援方法として振込も受け付けております。
<振込先> 三菱東京UFJ銀行
<支店名> 国立
<口座番号> 0083608
<種類> 普通
<口座名義人> リカバリーキャラバン隊
振込の場合は、下記メールまでご連絡下さい。
中原recoverycaravan@gmail.com

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