スタートによせて

 

 

地球温暖化という言葉を初めて聞いたとき

私は高校生でした。

 

2018年、西日本の豪雨災害を目の当たりにしたとき

この問題がまったく解決していないどころか

あと少しで取り返しがつかないところに来ていることに

大きな危機感を覚えました。

 

あまりに大きな問題に深い絶望感も感じました。

 

またここ数年、若い人たちの間で、気候変動を憂い、気候鬱と呼ばれる状態が増えていたり

子どもを産みたくないということを考えていることも知りました。

 

それは、思ったよりずっと身近でした。

 

2019年1月、ポール・ホーケンの地球温暖化を逆転する１００の方法「ドローダウン」を知った時、はっきりと「解決できる」ことがあることを知り、

なんとしても日本語で読みたいと思ったわたしは仲間と出会い、クラウドファンディングによってドローダウンの日本語版を出版しました。

 

その後、著者でありプロジェクトの創始者ポール・ホーケンから直接

続編である、気候危機を今の世代で終わらせる「リジェネレーション」のことを聞きました。

 

「生命は再生するんだ」とポール・ホーケンが語ってくれたときのそのパワフルなひらめきはいまでも忘れられない瞬間です。

 

読めば読むほど、

いまよりもっとすてきな明日を私たち自らの手で生み出すことができるという確信が生まれました。

 

このことをもっと子どもたち、若い人たちに知ってほしいと思い、これを学校に寄贈し、授業でも使ってもらいたいとプロジェクトを立ち上げました。

 

それは

彼らがこれからも当たり前に自分の幸せや夢を追いかけることのできる世界であるために。

 

みなさんと力を合わせながら達成していきます。

 

一般社団法人ワンジェネレーション

共同代表　久保田あや