ルーマニアについて

　ルーマニアは東ヨーロッパに位置し、黒海に面した、日本の本州ほどの大きさの国です。ヨーロッパは一括りに捉えられがちですが、多様な文化と社会で構成されています。たしかにルーマニアと聞いてパッと思い浮かべられるものはほとんどなく、フランスやドイツのようなメジャーな国ではありませんが、実は素晴らしく魅力的な国です。ルーマニアは「ヨーロッパ最後の中世」と呼ばれ、特に中部に位置する古都ブラショフではまるで当時にタイムスリップしているかのような感覚になります。

ルーマニアの人たちは一見すると、身なりや雰囲気も他のヨーロッパの人たちと変わらないように思えますが、実はまだ発展途上の国です。特に財政に問題を抱えており、多くの若者が自分の生活や家族のために、より良い仕事を求めて外国に出稼ぎに出てしまいます。

平均月給は中学や高校の先生でも約5万円ほどで、一般の人は4万円ほど稼げれば良いくらいです。ただ物価は安く、例えば、ミネラルウォーター（500ml）はお店で買うと2.5レイ、レストランだと8レイぐらい、ビールはお店だと3～5レイ、レストランで生ビールを注文すると6～10レイほどになります。レストランでのディナーの値段は高く、メニューにもよりますがだいたい一人当たり45～90レイです。タクシー料金はブカレストでは1kmあたり1.39～3.50レイ、地方だと2レイぐらいになります。（2015年9月現在）*１レイ＝約30円

「DTACルーマニア観光情報局」〔http://www.dtac.jp/caucasus/romania/traveltips.php〕（最終検索日：2017年11月25日）

私たち日本人は数ヶ月仕事を頑張ってお金を貯めればどこの国でも行けてしまいますが、ルーマニアの人たちにとって日本に来ることは夢のまた夢のような話なのです。