鋼の肉体。

朝5時過ぎからスタートしたセメント流し込み作業。コロナのため、夕方5時には仕事を終えなくてはいけないので、みんな必死にやっています。

こういう彼らを見ると、タフだなぁと思わざるを得ない。頭の上に、恐らく10キロ以上のセメントを乗せ、この足場の悪いところを50回以上上り下りしていると思う。いや、もっと往復しているかもしれない。

彼らは景気づけに歌を歌う。一人がリードして、それにいつの間にかみんなが続く。そして必ず出てくるお調子者。鉄筋の組まれているところで踊りだし、コケる。

彼らはビール腹でもあるが、腕や足には見惚れるほどの筋肉がつき、生きるために必要な筋肉とはこういうものだと知らしめる。

世の潤った男はジムなどに通い、せっせと筋トレをし、鏡にうつる自分の姿にうっとりしているようだが、そんな嘘っぱちの筋肉など何も魅力ないのだ。第一筋肉はあっても、力はなさそうだ。火事になった時、私をひょいっと持ち上げられるとは思えない。だから筋肉はこの人たちの勝ち。ちょっとやそっとじゃ負けない。マシンで鍛えた6つに割れた筋肉など、何の役にも立たない。せいぜいそれを受け止めてしまう、これまた無駄にウエストがくびれた女性を惚れさせるだけだ。

彼らを見るたびに、そして頑丈な体を持つ女性を見るたびに、この人たちには勝てないと思い知らされる。

嘘だと思ったら、この作業を朝から晩までやってごらん。私は恐らく3往復もできないであろう。

http://www.youtube.com/watch?v=er7WilFF0sw&feature=youtu.be