未来に文化財を伝える為 お寺の仏像・仏画・聖教の図録を作りたい
支援総額
目標金額 4,000,000円
- 支援者
- 21人
- 募集終了日
- 2022年4月15日
小さなお寺の大切なたからものを一緒に守り、伝えていただけませんか
#地域文化
- 総計
- 119人
命を繋ぎ、共に生きる。希少猛禽類により良い救命医療と共生環境を!
#子ども・教育
- 現在
- 11,989,000円
- 支援者
- 802人
- 残り
- 75日
守り伝えられる文化を未来へ 令和6年能登半島地震文化財復興緊急支援
#災害
- 現在
- 156,000円
- 寄付者
- 25人
- 残り
- 47日
森鴎外『舞姫』執筆の旧居 根津神社への移築プロジェクト【最終章】
#地域文化
- 現在
- 3,985,000円
- 支援者
- 81人
- 残り
- 52日
国立新美術館|時代を映す、挑戦的でダイナミックな展示をこれからも
#本・漫画・写真
- 現在
- 5,465,000円
- 寄付者
- 163人
- 残り
- 47日
英霊の「みこころ」とご事蹟を後世へ|靖國神社遊就館改修にご支援を
#地域文化
- 現在
- 25,776,000円
- 支援者
- 1,024人
- 残り
- 46日
吉村作治エジプト調査隊、存続の危機!
#地域文化
- 現在
- 11,215,000円
- 支援者
- 665人
- 残り
- 10日
プロジェクト本文
ご挨拶
はじめまして、西福寺(さいふくじ)副住職の八幡尭文と申します。
当寺は京都府綴喜郡井手町にひっそりと建つお寺です。
寺伝によりますと奈良時代、天武天皇除病延命の為に建立され、橘諸兄によって再建され橘氏の氏寺として興隆します。その後、荒廃しますが江戸時代元禄期に勧修寺の下で東大寺大仏殿の再建に関わり再興され、活濟上人によって中興されます。上人が真言宗の神道である御流神道を大成し、神仏習合のお寺として神様と仏様が共にいらっしゃるお寺として現在に至ります。
プロジェクトを始めた経緯
十数年前、私のもとに仏画を見たいという友人が訪ねてきました。
大学生だった私には仏教の知識もなく、母に聞いたところ「倉庫に蛇が描かれた仏画がある」というので初めて倉庫に入りました。そこにはかつて宝蔵に収められていた仏画・聖教が大量に保管されていました。母がいう蛇とは「星曼荼羅」のことであり、それはすぐに見つけることができました。
しかし、私の頭の中に「これではない」との考えがなぜだか浮かび、そのまま一日中倉庫の中を探し続けました。すると不思議なことに、全身が蛇の姿で描かれた「田夫愛染尊」(天照大神の本体)の仏画を発見したのです。住職も母も見たことがないといったことを今でも憶えています。それと同時に一塊の「御流神道」の聖教も発見しました。
当時、私にはこの大量の仏画・聖教をどのように保存すればいいのかわからず、世に出版されている寺院の聖教目録を参考に数年にわたって書名や奥書をパソコンで整え、見様見真似で目録のようなものを作成しました。
その後、掛軸・聖教を整理しながら薄葉紙で包み、桐のタンスに移し防虫剤を入れ、傷みが進まないようにしました。そして、今後何を優先して修復していくべきなのか、これらの聖教にはどのような意味があるのかを、山城郷土資料館に足を運び教えていただきました。
すると幸運にも御流神道という神仏習合の世界に詳しい先生をご紹介いただき、それから十年に渡り調査研究がなされ、今年度末には臨川書店から「寺院文献資料学の新展開第10巻」が発刊される運びとなりました。
また、三年程前より帝塚山大学による仏像調査が行われ、平安時代の「不動明王坐像」が大変珍しい姿であるとのことで京都府暫定登録文化財となり、続いて「十一面観世音菩薩立像」「薬師如来坐像」が共に院派仏師の作であることが発見されました。
このように、小さな寺院でも失われず大切に守られてきた什物が、時間を得て評価されることがあることを知っていただきたいです。
新たに京都府暫定登録文化財となった不動明王坐像
髪の襟先のみがカールする日本で唯一の表現です。
プロジェクトの目的
お寺や神社は公共のものです。檀信徒の冥福を祈る菩提所であると同時に、地域の文化を守り広く社会のためにあるべき存在です。
仏画や聖教はきちんと防虫をしないと虫に食べられて穴だらけになってしまいます。また、仏画は百年に一度、改装修理を施さなければ朽ちていってしまいます。
しかし、必要な修復を施すと、その費用は一幅100万円以上かかります。安易な修復を行うと費用は抑えられますが、数年を待たずして折れや割れが発生してしまうのが現状です。
修復を待つ雨宝童子像 折れが発生し開く度に画が剥落しています。
今はまだ文化財ではない日本中に眠る数々の仏像・仏画・聖教は、現代に生きる我々が守り伝えることが出来れば、百年の後には文化財になる可能性が秘められています。
そして今、私たちが文化財に触れることができるのは、数百年かけて守り続けられてきたからです。
現在、全国のお寺や神社に眠るすべての宝物は、適切に保存されなければ朽ちてしまいます。当寺のような小さな寺院でも、今回製作いたします図録が出せれば、全国のお寺や神社での整理・保存に参考になるのではないか、その過程で様々な人々と繋がり、新たな発見や地域文化の発展に寄与するのではないかと考えています。
現在の図録は文化財にスポットが当てられ、必然的に古い時代の仏画が掲載されています。しかし、仏画を描く勉強をされている人達にとって、着彩が残る江戸時代以降の仏画を多数収録する図録が参考になるのではないのかと思っております。
これまでの不思議なご縁に感謝し、仏像・仏画・聖教それぞれ興味がある方に、当寺の什物を余すところなく図録に掲載したいと思います。
仏教や仏教学・仏教美術に携わる方々のみならず、一人でも多くの方の学びの一助となれば幸いです。
プロジェクトの内容
図録作成費
フルカラー ページ数100頁程度
作成費(概算)2,728,000円(税込)
写真撮影費
数十万円
仏像ポストカード(8枚)
仏画ポストカード(8枚)
クラウドファンディング手数料
528,000円
収録予定
仏像 28点 平安時代から江戸時代まで伝え守られてきた仏像
仏画 60点 室町時代から江戸時代まで伝え守られてきた仏画と近年収集されたもの
美術品 9点 玉水焼など伝え守られてきたもの
聖教 60点 奈良時代から江戸時代までの密教聖教。一点一点に解説文をつけ、一般的な情報の
他にお寺にとってどのような意味のものなのかについても詳しく解説します。
以下、収録予定の一部をご紹介いたします。
仏像の部
大日如来(平成時代・現本尊)
大日如来(江戸時代)
阿弥陀如来立像(江戸時代・旧本尊)
阿弥陀如来坐像(江戸時代)
薬師如来坐像(室町時代・院派仏師作)
日光菩薩(江戸時代)
月光菩薩(江戸時代)
十二神将(江戸時代)
不動明王坐像(平安時代・京都府暫定登録文化財)
不動明王立像(鎌倉~江戸時代)
不動明王立像(平成時代)
愛染明王(江戸時代)
如来荒神(江戸時代)
聖観世音菩薩立像(平安時代前期・井手町指定文化財)
十一面観世音菩薩(室町時代・院派仏師作)
十一面観世音菩薩(江戸時代)
地蔵菩薩立像(平安時代後期)
神変大菩薩(江戸時代)
仏画の部
両界曼荼羅
星曼荼羅
釈迦三尊(宅間派筆)
般若十六善神
十三仏(室町時代)
大勝金剛
十一面観世音菩薩(神道灌頂本尊)
大勢至菩薩 地蔵菩薩(狩野芳崖筆)
将軍地蔵
五大明王
天弓愛染明王
天弓愛染明王
太元明王
鬼子母神
辨財天
大黒天
秘密田夫愛染尊(神道灌頂用)
三種神器図(神道灌頂用)
春日明神
天満宮
八大荒神(神道灌頂用)
如来荒神
日輪大師(神道灌頂用)
秘鍵大師
十二天
真言八祖像
聖教の部
称讃浄土仏摂受経(奈良時代)
碑婆沙論 巻第四(平安時代 仁和寺→東寺観智院より伝来)
御流神道口決聞書
御流神道伝授口説
城州淀勝寿院快辨上人伝
西福寺活濟上人伝
悉曇愚鈔
美術の部
玉水焼香炉(樂焼)
正親町天皇宸翰
図像(慈雲尊者筆)
一行書(黄檗木庵筆)
梵字一行書(瑜伽教如筆)
ご支援いただきました支援金の残額と刊行後の収益は什物の維持修復に使用させていただきます。
合 掌
- プロジェクト実行責任者:
- 八幡 覚堯(宗教法人西福寺)
- プロジェクト実施完了日:
- 2022年12月30日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
3~4月より写真撮影業者の選定と撮影を開始いたします。4月以降に各ページの原稿作成と印刷業者での校正開始、校正完了と同時に印刷製本を行い、できるだけ早くに完成とリターンの発送完了をいたします。費用の内訳については図録作成費(フルカラー ページ数100頁程度 概算)2,728,000円(税込)、写真撮影費 数十万円程度、仏像ポストカード(8枚)・仏画ポストカード(8枚)作成費、クラウドファンディング手数料 528,000円となります。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
プロフィール
当寺は京都府綴喜郡井手町玉水に建つ真言宗の寺院です。近年、詳細な調査が開始され今まで先徳によって守られてきた貴重な仏像・仏画・聖教を修復し、後世に守り伝えていきたいです。 遍照山西福寺 住 職 八幡覚堯 副住職 八幡尭文
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
リターン
5,000円+システム利用料
記念品不要5000円コース
記念品をお届けしない代わりにいただいたご支援金のほとんどを充てさせていただくコースです。
・お礼メール
- 申込数
- 3
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年12月
10,000円+システム利用料
10000円コース
・図録1冊
・図録にお名前掲載(希望制)
・ホームページにお名前掲載(希望制)
・お礼状
- 申込数
- 11
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年12月
5,000円+システム利用料
記念品不要5000円コース
記念品をお届けしない代わりにいただいたご支援金のほとんどを充てさせていただくコースです。
・お礼メール
- 申込数
- 3
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年12月
10,000円+システム利用料
10000円コース
・図録1冊
・図録にお名前掲載(希望制)
・ホームページにお名前掲載(希望制)
・お礼状
- 申込数
- 11
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年12月
プロフィール
当寺は京都府綴喜郡井手町玉水に建つ真言宗の寺院です。近年、詳細な調査が開始され今まで先徳によって守られてきた貴重な仏像・仏画・聖教を修復し、後世に守り伝えていきたいです。 遍照山西福寺 住 職 八幡覚堯 副住職 八幡尭文