第一目標を達成しましたので、印刷に着手しております！

おかげさまで、第一目標を達成して印刷に着手しております！

 

大興印刷株式会社＜https://www.daiko-printing.co.jp＞さんは、チラシやパンフレットなどの通常印刷だけでなく、ゲーム用のカード印刷も得意とされていて、小ロットでも企画から一貫してお願いできる、心強い会社。
一番大変な厚紙への印刷と丁合部分を受け持ってくださいます。

 

前回出版時に印刷していただいた会社が、残念ながら無くなってしまったのでお願いすることに。ホウユウ株式会社とは昔からの印刷組合仲間でもあります。

 

 

堺かるたは約50年前に製造されています。当時のままに再版するには、いろいろとハードルがあります。
まずは、堺かるたに使用しているぶ厚い紙。約１mmほどあります。通常のチラシや印刷物で使われる紙の厚さは0.09～0.12mmですので、だいたい10枚分の厚みがあります。
ダンボールやボール紙だと珍しくはないのですが、印刷を前提にしたそんな厚い紙は存在しないので、紙と紙をくっつける"合紙(ごうし)"という作業を行います。
最近作られるカルタは、この合紙を行ったり、合紙へ印刷したりという工程が大変なので、少し薄めの紙に印刷されていることが多いのです。お時間あれば本屋さんで確認してみてください。
そこを敢えて、昔と同じ厚さの紙に印刷しているのがこの堺かるたなんです！

 

そしてその厚い紙に印刷をして、カルタサイズに切り分け（"裁(た)ち"と言います）、50音順に並べていく"丁合(ちょうあい)"という作業までが印刷での工程。

 

以前は、堺かるたの取り札と読み札（それぞれ42枚＋予備4枚ずつ計92枚）を50音順に並べる丁合作業を手作業で行っていたため、ボランティアの有志の皆さん、ホウユウ社内の内製担当者が注文ごとにコツコツ並べていました。とにかくかるたで一番手間ひまがかかる作業がこの丁合です。

今回はこの丁合までを大興印刷さんにお願いできて、後工程がとても楽になりました！

お得意のカードではなくカルタですので、ちょっと勝手は違うようですが、経験豊富なオペレーターさんやプランナーさんのおかげで、なんとか形になりそうです！頼もしい！

 

かるたは５月中旬以降より順次お送りしていく予定です。
届きましたら、印刷工程にも思いを馳せつつ、ぜひ札を横から眺めてみてください。合紙の証、紙を貼り合わせた境目の筋が見えると思います。