山形県寒河江市・本山慈恩寺に伝わる440年前の仏像、持国天を修復!

山形県寒河江市・本山慈恩寺に伝わる440年前の仏像、持国天を修復!

支援総額

1,863,000

目標金額 1,500,000円

支援者
155人
募集終了日
2021年10月1日

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プロジェクト本文

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はじめに

 

こんにちは、山形県寒河江市にある本山慈恩寺です。

 

慈恩寺は、開山からおよそ1,300年歴史がある山形県内屈指の古刹で、国の重要文化財の仏像や建造物など、多くの文化財が伝えられています。

 

 

そうした仏像の中に、本堂正面に安置されている二天像があります。二天とは、持国天と多聞天の2体1セットの仏で、向かって左側が「木造持国天立像」、右側が「木造多聞天立像」です。

 

向かって左側が「木造持国天立像」、右側が「木造多聞天立像」

 

持国天像は、天正8年(1580)に制作されたことが判明しており、寒河江市の指定文化財となっています。

 

 

その持国天像が平成31年4月に、突如前方に転倒してしまいました。転倒は、人為的な事故ではなく自然なもので、経年劣化によるバランスの悪さが原因でした。

 

 

いずれにしても、バラバラになるなど、持国天像は大きな損傷を負ってしまいました。こうした損傷を修復して、今後も持国天像をお守りしていきたく、そのために皆様のご支援をお願いいたします。

 

    

 

 

自己紹介

 

本山慈恩寺は開山からおよそ1,300年の歴史があり、3か院17坊からなる一山寺院であります。

 

御本尊の弥勒菩薩をはじめ、重要文化財の仏像が数多く安置されております。平成26年には、慈恩寺一帯が歴史、学術上価値の高いものとして国史跡指定を受けました。

 

      

 

 

木造持国天立像

 

そんな慈恩寺の仏像の中に、木造持国天立像(像高128.2㎝)があります。持国天は、四方を守護するいわゆる「四天王」のうちの一つで、東方を守護します。慈恩寺では、本尊秘仏弥勒菩薩を守るべく、多聞天像とタッグを組み、長らく本堂宮殿前で睨みを利かせてきました。

 

 

三鈷杵を右手に持って振り上げ、左脚に重心をかけ、邪鬼を踏みつけて立つ忿怒像です。像の内側に墨書があり、天正8年(1580)に僧侶の「花蔵院宥線」が仏師「加賀阿闍梨」に依頼して造像されたことが判明しています。平成28年、寒河江市有形文化財に指定されています。

 

体内墨書銘

 

 

持国天、倒る

 

ところが、去る平成31年4月22日にこの持国天像が突如、前傾倒壊してしまいました。

 

当初、いたずらや地震などの揺れが原因かと思われましたが、堂内設置の防犯カメラ映像を確認したところ、持国天像は何の前触れもなく静かにゆっくりと倒れていることがわかりました。(上掲動画をご参照ください)

 

とにもかくにも、倒壊によって参拝者や関係者に怪我人が出なかったことは救いでありました。

 

寺のボディガードたる持国天像が、このように倒壊、損壊した事実は非常に悲しい出来事ではございました。その一方で、平成最後の時に国家の安寧を願い、身を挺して結願されたのではないかと想いを寄せることもできるのです。

  

    

 

 

持国天、慈恩寺に再び立つ

 

しかしながら、いつまでもこのまま持国天像を横臥させ、雌伏の時をお過ごしいただくわけにはまいりません。

 

そもそも、この持国天像の造像は、その功力をもって弥勒菩薩の下生による利益をあまねく人々に平等に行き渡ることを願ったものと、体内の墨書銘から読み取ることができます。

 

奇しくも我々は令和という新時代を迎え、また新型コロナウイルス感染症の蔓延など、新たな試練にも直面しています。そんな新時代に於いて今、持国天像に再び慈恩寺にてお立ち戴き、寺を護り、また平和、人々の安寧を慈恩寺から願う契機としたいと考えております。

 

体内の墨書銘

 

 

プロジェクトの費用

 

持国天像は全体を解体する大規模な修復が必要で、そのための費用は400万円です。像は寒河江市の指定文化財であるため、修復費のうち200万円が市から補助される予定です。その他、慈恩寺の資金や地元寄付を加え、不足分の150万円を今回クラウドファンディングでご支援いただきたく思います。

 

150万円の内訳は下記です。

  • 修復費不足:100万円
  • クラウドファンディング手数料:約26万円(150万円の17%)
  • リターン作成費・送料:約24万

合計:150万円

皆様には逐次、本修復事業の情報公開を行い、またこれを通じて、慈恩寺の文化財の保存と活用にご理解とご協力をお願いする次第でございます。    

 

 

修復作業の概要

 

本修復作業の主な修理方針は、以下の4点です。

  • 倒壊状態からの復旧を目指し、かつ永久的な自立安定を可能とする処置を行うこと。
  • 修復作業全般において、歴史性を鑑み、現状における印象を保持した方針で行うこと。 
  • 本体については全解体し、損傷箇所の処置とともに、以前から問題となっていた不安定な自立状態を改善すること。
  • 本体を支える台座は、これまで脆弱であった構造の強化を中心に処置を行うこと。

こうした非常に専門性の高い技術を要する事業となるため、今回は東北古典彫刻修復研究所(通称、東古研)に修復作業を依頼することとしました。東古研さんは、山形県上山市に本拠を置く、主に仏像を中心とした彫刻文化財の修復工房です。文化財修復の専門技術や知識、経験をもとに、依頼者と密接な意思疎通を図りながら、東北各地の仏像修復に携われてきた実績を持っています。

 

▼東北古典彫刻修復研究所のホームぺージ

https://www.tohkoken.com/

 

修復作業はすでに昨年7月より始まっており、本体の全解体、補修、自立安定化、形状の復元、再組立て、台座の構造強化、光背の組立て作業などを進めてきました。

 

 

 

倒壊前、大きく前傾し、どこか危うげで不安定な印象のあった持国天像は、しっかりと直立し、その威厳を取り戻しつつあります。あとは、本事業の概要を記した修理銘札の納入と、いくつかの部材組上げ、最終仕上げを残すのみです。

 

是非、皆様のご協力をお願い申し上げます!

 

         

 

 

リターンの詳細について

 

①3,000円・・・・お礼状

②10,000円・・・お礼状、支援者名の像内納入、持国天御守

③30,000円・・・お礼状、支援者名の像内納入、持国天御守、修復報告書

④50,000円・・・お礼状、支援者名の像内納入、持国天御守、修復報告書

⑤100,000円・・お礼状、支援者名の像内納入、持国天御守、修復報告書

 

この他、返礼品をお届けせず、頂戴するご支援をできるだけ多く修復費として使用させていただくコースもございます。

 

・お礼状:

ご支援いただいた方々に、本山慈恩寺よりお礼のお手紙をしたためさせていただきます。

 

・支援者名の像内納入:

持国天像のお体は、「内刳り」という技法により空洞になっています。そこで、今回ご支援いただいた皆様のご芳名をこの体内に納め、その功績を永久的に残そうと考えております。

芳名記載については、木板、冊子、巻子などを考えております。

また、納入の模様については皆様にご報告させていただきます。

 

・持国天御守:

修理作業では、像から埃やお戻しできない細かな塗膜片、微小な木片が数多く出てきます。

通常これらは、これまで信仰を集めてきたその像の一部としてお寺に返されますが、今回はこれらを小袋に小分けし、御守としてご提供します。

 

・修復報告書:

修復作業の全容を網羅した報告書です。持国天の修復前、修復後の様子から、作業中の写真を豊富に交え、今回の作業で判明したことなどわかりやすく解説します。

 

 

最後に

 

慈恩寺は1,300年前の開山以来、ここ出羽の地でその法灯を受け継いでまいりました。所有する数々の文化財は、その連綿と続いてきた祈りの歴史が結晶となってあらわれたものといっても過言ではありません。

 

今ここに、持国天像の修復を機に皆様と新たな仏縁が結ばれることは、まさにこれが生み出される瞬間に立ち会うことと考えています。今は大変な世の中ですが、持国天像が蘇った暁には是非皆様に足をお運びいただきたく存じます。そして、威容復したその姿に拝し、こうした祈りの一端に触れていただければ幸いです。

 

▼慈恩寺ホームページ

https://honzan-jionji.jp/

 

また、国史跡指定『慈恩寺旧境内』(2014(平成26)年10月指定)の魅力をわかりやすく紹介する総合案内施設として、『慈恩寺テラス』が2021年5月1日にオープンいたしました。

 

地域を、そして未来を明るく照らしてほしいとの思いが込められた慈恩寺テラスでは、“時をつなぐ、場をつなぐ”をコンセプトに、慈恩寺の歴史的価値を多様なプログラムでご紹介しています。こちらも慈恩寺にお越しになった際に是非お立ち寄りください。

 

▼慈恩寺テラスホームページ

https://jionji-terrace.jp/

 

 


「プロジェクト終了要項」

 

運営期間:2021年7月から2021年11月30日まで

運営場所:山形県寒河江市大字慈恩寺地籍31

運営主体:宗教法人 本山慈恩寺

運営内容詳細:本山慈恩寺が所有管理している仏像の修復を行うものである。

その他:寒河江市指定文化財につき、修理費用の50%は補助を受ける

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プロフィール

神亀元年(724年)僧行基(ぎょうき)が慈恩寺景勝地を見て京に帰り、聖武天皇に奏上。天平18年(746年)勅命でインドの婆羅門僧正(ばらもんそうじょう)が開山。 平安時代には鳥羽上皇の宣勅により「御願寺」とされ、江戸時代には3ヶ院48坊からなる巨大祈祷寺院として約2812石を幕府より与えられ、鎮護国家の祈願寺として1300年以上の歴史が続いております。

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リターン

3,000


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A | お礼状コース

ご支援いただいた方への感謝をお手紙にいたします。

【お礼状】
ご支援いただいた方々に、本山慈恩寺よりお礼のお手紙をしたためさせていただきます。

支援者
41人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年10月

10,000


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B | 持国天と結縁コース

Aコースの返礼に加えて、ご芳名の像内納入、特製お守りをご提供いたします。

【お礼状】
ご支援いただいた方々に、本山慈恩寺よりお礼のお手紙をしたためさせていただきます。

【支援者名の像内納入】
持国天像のお体は、「内刳り」という技法により空洞になっています。そこで、今回ご支援いただいた皆様のご芳名をこの体内に納め、その功績を永久的に残そうと考えております。

芳名記載については、木板、冊子、巻子などを考えております。また、納入の模様については皆様にご報告させていただきます。

【持国天御守】
修理作業では、像から埃やお戻しできない細かな塗膜片、微小な木片が数多く出てきます。通常これらは、これまで信仰を集めてきたその像の一部としてお寺に返されますが、今回はこれらを小袋に小分けし、御守としてご提供します。

支援者
66人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年10月

10,000


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C | お気持ちコース

返礼品をお届けしない分、頂戴するご支援をできるだけ多く修復費として使用させていただきます。

【支援者名の像内納入】
持国天像のお体は、「内刳り」という技法により空洞になっています。そこで、今回ご支援いただいた皆様のご芳名をこの体内に納め、その功績を永久的に残そうと考えております。

芳名記載については、木板、冊子、巻子などを考えております。また、納入の模様については皆様にご報告させていただきます。

支援者
32人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年10月

30,000


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D | 「本山慈恩寺蔵 木造持国天立像 修復報告書」コース

Bコースの返礼品に加えて「修復報告書」をご提供いたします。

【お礼状】
ご支援いただいた方々に、本山慈恩寺よりお礼のお手紙をしたためさせていただきます。

【支援者名の像内納入】
持国天像のお体は、「内刳り」という技法により空洞になっています。そこで、今回ご支援いただいた皆様のご芳名をこの体内に納め、その功績を永久的に残そうと考えております。

芳名記載については、木板、冊子、巻子などを考えております。また、納入の模様については皆様にご報告させていただきます。

【持国天御守】
修理作業では、像から埃やお戻しできない細かな塗膜片、微小な木片が数多く出てきます。通常これらは、これまで信仰を集めてきたその像の一部としてお寺に返されますが、今回はこれらを小袋に小分けし、御守としてご提供します。

【修復報告書】
修復作業の全容を網羅した報告書です。持国天の修復前、修復後の様子、作業中の写真を豊富に交えながら、今回の作業で判明したことなどわかりやすく解説します。

支援者
12人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年10月

30,000


alt

E | お気持ちコース

返礼品をお届けしない分、頂戴するご支援をできるだけ多く修復費として使用させていただきます。

【支援者名の像内納入】
持国天像のお体は、「内刳り」という技法により空洞になっています。そこで、今回ご支援いただいた皆様のご芳名をこの体内に納め、その功績を永久的に残そうと考えております。

芳名記載については、木板、冊子、巻子などを考えております。また、納入の模様については皆様にご報告させていただきます。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年10月

50,000


alt

F | 「本山慈恩寺蔵 木造持国天立像 修復報告書」+お気持ちコース

Dコースの返礼品を送らせていただくとともに、いただくご支援をできるだけ多く修復費として使用させていただきます。

【お礼状】
ご支援いただいた方々に、本山慈恩寺よりお礼のお手紙をしたためさせていただきます。

【像内銘】
持国天像のお体は、「内刳り」という技法により空洞になっています。そこで、今回ご支援いただいた皆様のご芳名をこの体内に納め、その功績を永久的に残そうと考えております。

芳名記載については、木板、冊子、巻子などを考えております。また、納入の模様については皆様にご報告させていただきます。

【持国天御守】
修理作業では、像から埃やお戻しできない細かな塗膜片、微小な木片が数多く出てきます。通常これらは、これまで信仰を集めてきたその像の一部としてお寺に返されますが、今回はこれらを小袋に小分けし、御守としてご提供します。

【修復報告書】
修復作業の全容を網羅した報告書です。持国天の修復前、修復後の様子、作業中の写真を豊富に交えながら、今回の作業で判明したことなどわかりやすく解説します。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年10月

50,000


alt

G | お気持ちコース

返礼品をお届けしない分、頂戴するご支援をできるだけ多く修復費として使用させていただきます。

【支援者名の像内納入】
持国天像のお体は、「内刳り」という技法により空洞になっています。そこで、今回ご支援いただいた皆様のご芳名をこの体内に納め、その功績を永久的に残そうと考えております。

芳名記載については、木板、冊子、巻子などを考えております。また、納入の模様については皆様にご報告させていただきます。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年10月

100,000


alt

H | 「本山慈恩寺蔵 木造持国天立像 修復報告書」+お気持ちコース

Dコースの返礼品を送らせていただくとともに、いただくご支援をできるだけ多く修復費として使用させていただきます。

【お礼状】
ご支援いただいた方々に、本山慈恩寺よりお礼のお手紙をしたためさせていただきます。

【像内銘】
持国天像のお体は、「内刳り」という技法により空洞になっています。そこで、今回ご支援いただいた皆様のご芳名をこの体内に納め、その功績を永久的に残そうと考えております。

芳名記載については、木板、冊子、巻子などを考えております。また、納入の模様については皆様にご報告させていただきます。

【持国天御守】
修理作業では、像から埃やお戻しできない細かな塗膜片、微小な木片が数多く出てきます。通常これらは、これまで信仰を集めてきたその像の一部としてお寺に返されますが、今回はこれらを小袋に小分けし、御守としてご提供します。

【修復報告書】
修復作業の全容を網羅した報告書です。持国天の修復前、修復後の様子、作業中の写真を豊富に交えながら、今回の作業で判明したことなどわかりやすく解説します。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年10月

100,000


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I | お気持ちコース

返礼品をお届けしない分、頂戴するご支援をできるだけ多く修復費として使用させていただきます。

【支援者名の像内納入】
持国天像のお体は、「内刳り」という技法により空洞になっています。そこで、今回ご支援いただいた皆様のご芳名をこの体内に納め、その功績を永久的に残そうと考えております。

芳名記載については、木板、冊子、巻子などを考えております。また、納入の模様については皆様にご報告させていただきます。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年10月

プロフィール

神亀元年(724年)僧行基(ぎょうき)が慈恩寺景勝地を見て京に帰り、聖武天皇に奏上。天平18年(746年)勅命でインドの婆羅門僧正(ばらもんそうじょう)が開山。 平安時代には鳥羽上皇の宣勅により「御願寺」とされ、江戸時代には3ヶ院48坊からなる巨大祈祷寺院として約2812石を幕府より与えられ、鎮護国家の祈願寺として1300年以上の歴史が続いております。

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