加賀橋立町に伝わる悲しいおはなしがあります。

 

『お夏ガン洞』

その昔、病気の母を抱えて、海女で生計を支えていたお夏という娘がいました。 ある日、お夏はさざえを九十九まで採ったので、区切りのよい百にするために何度となく潜りましたが、どうしても、あと一つが採れません。

陽も傾き焦ったお夏は、「絶対に入ってはいけないよ」と言われていた巌洞の中に潜っていきます。 そしてそれきり、お夏は浮かび上がってくることはなく、いつしか人々は、この巌洞を「お夏のガン洞」と呼ぶようになりました。

新着情報一覧へ