三陸の、とりわけ宮古地方では、年末の風物として「お飾り市」が開かれます。各家では年始に合わせて神棚に新しい「お飾り」を貼り重ねるのです。「お飾り」はいずれも縁起のいい伝統的な絵があって、お飾りづくりをする業者さんは、秋風が吹く季節ともなると、それらに一枚ずつ着色する作業を開始し、年末の「お飾り市」の準備を始めるのです。国内各地に「お飾り」と称する縁起物は多種存在しますが、当地ではこのように神棚のサイズに合わせた横長の紙にしたためた図案と彩色のものであり、他の土地のものより派手で賑やかな印象があります。

撮影=高橋政彦

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