入江の護岸復元工事のお礼とご報告
この度のプロジェクト、見事成立となり、念願の庭園の池の修理を行うことができました。
当初百万円を目標にスタートしたプロジェクトでしたが、どれだけのご支援が戴けるだろうかと、不安もありました。しかし日を追うにつれご支援が増えていき、締切まで一ヶ月以上を残して目標額を達成(プロジェクト成立)することができました。
最終的にはネクストゴールとして設定した百三十万円をも超え、百四十五万八千円という、思ってもみなかったほど多くのご支援を戴き、予算に余裕ができた為、ほぼ昔ながらの工法で工事を行うことが可能になりました。コンクリートを殆ど使わないため、池の環境にも優しく、また石を傷めることもありません。
当園が目指している「自然と共存する宿」というコンセプトに最も沿った形で工事をすることができたのも、皆様のおかげと心から感謝しています。
当園は、広い敷地に客室はわずか十四室。半世紀ほど前、鉄筋コンクリートのホテルに建て替えて、もっと多くのお客様を受け入れようという案も出ました。しかしいま振り返れば、あの時木造で増築をしてよかったと、心から思います。笛吹嘉一郎氏が楽しんで意匠した建物を、逆に「この姿を変えずに守り伝えよう」という方針で、修復の際もできる限り同じ材料を使って昔のままの姿を残すことにこだわり続けてきました。
今回は、池の修復でしたが、なにぶんにも古い木造建築と、たくさんの木が生い茂る庭ですので、次から次へと手をかけなくてはならないところが出てまいります。それらを一つ一つ解決していき、これからもこの姿のまま将来に繋いでいく努力をしなくてはと、改めて肝に命じているところでございます。
お寄せいただいたお志は、全額を予定通り「池泉庭園の池の護岸修復」に充てさせていただきました。すでに工事も終了し、落ち着いた姿になっております。
また、リターンの品は順次お送りしておりましたが、7月10日をもってすべて発送を終了いたしました。
関心をお寄せくださった皆様、心より御礼申し上げます。機会がありましたらぜひ山口湯田温泉へお越しください。本当にありがとうございました。