応援メッセージ（５）「クリスマスに愛を込めて……」

 

「私たちひとりひとりの優しい心、思いやりの心が子どもたちを笑顔にします 」

 

　プロジェクトの支援者の一人、高橋さん（女性）の応援メッセージをご紹介いたします。

 

 

　私は2014年、エンチャイルドのスタディーツアーで、初めてフォリピンのミンダナオ島を訪ねました。川べりの今にも倒れそうな家々にも驚きましたが、小学校の便座のないトイレ、貧しく劣悪な環境にはショックを受けました。病気になっても日本のような医療保険制度が十分でないため、診療費や薬代は全額自己負担、市販の薬を買うことさえ、なかなか難しい状況で、病気故に大人になる前に亡くなってしまうケースもあると聞きました。さらには１日１食、食べることにも窮する経済事情を抱えている児童の多くが栄養失調の状態だと知りました。

 

　そういった貧困の現状をテレビで見て知っているつもりでしたが、実際に見て聞いて体験してその切実さを感じました。そして、もっと驚いたのは、そのような環境の中でもキラキラと目を輝かせている子どもたちの姿でした。「先生になりたい」「看護師になりたい」……笑顔で夢を語る子どもたちの姿にたくさんのパワーをもらいました。

 

　自分で選んだわけではないけれど彼らは貧困の環境に生まれ、一方で私は不自由のない環境を当たり前のように思って生活してきました。恵まれた環境に生まれた自分であることを実感し、深く考えさせられました。

　このような事実に気付かせてくれた子どもたちをもっと笑顔にしてあげたい、子どもたちの夢を応援したいという思いから、受益者の児童たちと交流しながら、これまでエンチャイルドの支援を続けています。

 

 

　ひとりの支援ではフィリピンの子どもたちの環境を今すぐ変えることはできませんが、このReady forのプロジェクトを通して、たくさんの人たちの支援が集まれば、子どもたちがより良い条件で勉強ができるように具体的にサポートすることができます。そしてその子どもたちが成長して、近い将来、彼ら自身が環境をより良く整え、地域社会に貢献する大人になってくれるきっかけになるに違いありません。

 

　クリスマスに愛を込めて……私たちひとりひとりの優しい心、思いやりの心が子どもたちを笑顔にします。「子どもたちのサンタになろう！」プロジェクト、ぜひ一緒に取り組んでみませんか。