さて、保護区の野生動物や自然環境を保護するためには、レンジャーの雇用・訓練・装備や地域住民への教育・啓発活動、野生動物による農作物や人的被害の補償などに多くの資金が必要です。ケニアの場合、その資金の多くは観光客の落とす保護区への入場料で賄われています。したがって、多くの観光客に訪れてもらうことが野生動物の保護にもつながります。ケニアには毎年100万人以上の観光客が訪れますが、その多くが欧米からです。中国からの観光客も急激に伸びているものの、日本からの観光客は依然少数派です。日本社会では中々アフリカを堪能できるほどの長期休暇を取りにくいということもあると思いますが、一番の原因はやはり心理的障壁の高さではないでしょうか。アフリカというと飢餓や貧困、疫病などのネガティブな側面ばかりが日本では取り沙汰されるため、アフリカ旅行というと非常に苛酷なものをイメージされる方が多い気がします。もちろん過酷な旅をしようと思えば幾らでもできますが、一般的なアフリカ旅行・サファリツアーは実は非常に快適なものです。

 

<海抜0m、赤道直下の港町モンバサでも年の半分は快適そのもの>

 

まず日本の方が気にするのは暑さでしょうか。ケニアは赤道直下に位置する国ですが、実は余り暑くありません。私が住んでいた港町モンバサは海抜0mですが、4月から10月頃までの日中の気温は25℃~28℃程度、半袖一枚で快適そのものです。11月から3月頃までは最高気温33℃程度。かなり暑いですが、日本の夏の地獄のような暑さに比べればまだ快適です。多くの国立公園・保護区が含まれる内陸部は標高が高いためずっと涼しく、朝晩はフリースなどの防寒対策が必要になってきます。日本の真夏はケニアでは一番涼しい季節なので避暑にもなります。赤道直下に避暑だなんて、なかなか乙ではありませんか?

 

次の心配事は病気でしょうか。やはり熱帯アフリカで一番危険な病気はマラリアですが、先述の通り、多くの国立公園は内陸の気温が低い地域にあり、マラリアを媒介するハマダラ蚊の生息域の外にあります。また虫よけスプレーや殆どのホテルに設置されている蚊帳を使って蚊を防除することにより、マラリアの他にデング熱などの蚊が媒介する病気を防ぐことができます。私自身は2年半のケニア生活では、普通の風邪に何度かかかった他は2度食中毒になっただけで、幸運にも大した病気も怪我もしませんでした。

 

<サバンナの真ん中でランチをとることも>

 

ホテルの清潔さや食事も気になるところだと思います。現在でこそ東アフリカではスポーツハンティングは禁止されていますが、昔はヨーロッパの王侯貴族や富豪がハンティングのために東アフリカを訪れていました。現在のサファリこと野生動物観察ツアーは、このヨーロッパの上流階級の狩猟ツアーを源流としているために、実は(グレードによりますが)宿泊施設は豪華で清潔、食事も肉料理を中心にバリエーション豊富で美味なものです。私自身はバックパッカーなどが利用する格安のロッジに泊まる事が多かったですが、それでも充分快適でした。

 

<ロッジによってはコース料理が出るところも>

 

そんなわけで、人類のふるさと、東アフリカにぜひ一度足をお運びください。と、その前に是非私の写真展に来てイメージを膨らませてくださいね。READYFORでのスポンサー募集もあと少し、皆様のご協力をお願いします!

新着情報一覧へ