世界一楽しい南伊豆の自然が生んだ原画スカーフ

早いもので、スカーフプロジェクトも残り一週間を切りました。

暑い日々も過ぎ去り秋の気配が漂う今日この頃ですが、支援がここ最近伸び悩んでおります。そればかりか、日記の更新も伸び悩んでおりました。何か書いた方がいいだろうということで、スカーフと関係ないことを書いてみようと思います。

　最近、山を散歩すると粘菌によく遭遇します。偶然、出会うというより出そうなところをじっと観察することで遭遇すます。湿った暗い杉林の下の朽ちた伐採木が出そうな場所です。粘菌を見ると、山を底辺で支える大きな、静かな力を感じます。意識しないと、全くその存在に気づきません。でも、一旦目に入ると、そこここで粘菌が活動しているのがわかります。今日は５〜６種類見つけました。同時に、粘菌以外の生き物も目に入ってきます。キノコ類、ヤスデ、小さなハエ、カタツムリ、小さな甲虫、などなど。森を支える多種多様な生き物たちです。夜だと、地面に小さな青白い光を見ることもあります。懐中電灯で照らすと、小さなウジ虫のようなやつが枯葉の下に逃げていきました。

　静止しているように見える森は実は、かなりエネルギッシュに動いていることがわかります。

　森を抜けると、光が燦々と降り注ぐ道に出ます。ハンミョウが道案内をするように飛んでゆき、目の前をキラキラと日の光を反射させたタマムシが旋回しています。山のふちを覆うクサギの花にはモンキアゲハやカラスアゲハが飛んでいます。そのクサギの花にぐぐっと近づけば、その花びらを食べている尺取虫がいます。

　この自然の営みの中で、自分も今日の仕事をしなければと、アトリエに向かいます。