
プロジェクト本文
ページをご覧いただきありがとうございます。わたしは荒井宏明(あらい・ひろあき)と申します。
ことしで活動13年目を迎える「一般社団法人北海道ブックシェアリング」の代表理事を務めています。また、北海道子ども読書活動推進会議委員、札幌大谷大学社会学部、東海大学現代教養センター札幌キャンパスの非常勤講師などを務めています。
北海道に「学校図書館づくりサポートセンター」が必要なわけ
本会はもともとボランティア活動としてスタートし「北海道の読書環境の整備支援」に取り組んできましたが、全国ワーストレベルの読書環境である北海道はあまりにも課題が多いことから、2015年に法人化(徹底非営利型一般社団法人)し、活動の規模を広げ、訪問地を増やしてきました。
知識基盤社会においては情報や知識を正しく受け止める力が求められています。社会の必須インフラとなったインターネットやSNSを正しく使いこなすにも情報の真偽を判断する「読解力」が必要です。文科省をはじめ、各分野において「情報収集力と読解力の基礎は読書で培われる」として、学校図書館の活用を進めています。ですが、北海道ではその流れから取り残された学校図書館が数多くあり、整備状況は全国でもワーストレベルです。
文部科学省「学校図書館の現状に関する調査」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/dokusho/link/1378073.htm
さらに深刻なのは「図書予算の予算措置率」(毎年、学校図書館で新刊をどれだけ購入できるかという予算措置)が全国ワーストレベルだということです。(学校図書館図書関係予算措置状況調べ。http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/04/08041815/001.pdf)
本会の12年の活動のなかで、学校の先生からしばしば、このような言葉が寄せられました。
「現物の本を見ないで本を揃えたり、蔵書を充実させることはとても難しい」
「どんな本を選んだら良いか、相談できる相手がいない」
「学校図書館づくりのヒントやアドバイスを気軽にもらえるような仕組みがあれば」
「授業の中でどのように本や読書を取り入れたらよいのか分からない」
これらの声に応えられる施設をつくれるのは、もしかしたらNPOかもしれないと感じたわたしたちは2年にわたって、学校図書館に関わるひとたちや組織、公共図書館、出版社などに相談し、意見を伺ってきました。それらをまとめあげたのが「北海道学校図書館づくりサポートセンター」構想です。
子どもたちが自分で「図書館に入れて欲しい本」を選ぶ選書会を実施(2019年10月)。「あっという間に時間が過ぎちゃった」「楽しい。一日中、本を選んでいたい」「みんながどんな本を選んだのか楽しみ」などなど、ワクワクが伝わってくる声が飛び交いました
「学校図書館づくりサポートセンター」でできること
このセンターの利用者として想定しているのは
① 学校図書館に関わるひと(司書教諭・学校司書・図書委員の児童や生徒・ボランティアなど)
② 図書館に関わるひと
③ 図書や出版に関わるひと
④ 教育(社会教育・生涯学習を含む)に関わるひと
です。
このセンターで提供したいサポートは
①「学校図書館におすすめの図書」約3000冊を常設展示
出版社や出版会、日本出版販売株式会社の協力のもと「学校図書館おすすめの図書」約3000冊をNDC分類で常設展示し、月毎に更新していきます。北海道でこれだけの学校図書館用図書をそろえている場所はほかにありません。学校図書を充実させるためには、必要な図書かどうかを見極めることがなによりも大切です。選書した本のリストをプリントアウトしてお渡しすることもできますし、注文することもできます。
②蔵書管理システムや図書館用品の展示
キハラ株式会社さまのご厚意により、蔵書管理システム「エリーゼエッグ4」のデモ機を設置し、蔵書登録や除籍、貸出ランキングなどの操作を体験することができます。また、図書館におすすめしたい備品(蔵書落下防止テープやハンディのある方向けの読書補助器具、背ラベル、ブックエンドなど)を展示しています。
③学校図書館で参考にしてほしい情報とデータベースの提供
本会は全道の学校図書館を訪問調査する事業を行っています。調査した現状を整理・分析し、より良い学校図書館づくりにつなげるための情報を提供します。また、調べ学習の進め方や、各学年の教科書別単元別におすすめしたい本のリスト、図書を使った授業案を提供します。
④道内の学校図書館向けサービスの紹介
北海道学校図書館協会、北海道立図書館、その他の機関で提供している学校図書館向けサービスをご紹介します。学校司書や司書教諭の研修、図書の団体貸し出し、講演、レファレンス相談など、要望に合った団体・機関とつなぎます。
⑤学校図書館づくりのための工房
学校図書館に必要な備品・装飾品づくり・本の修復などのお手伝いをします。利用者の要望に合わせて、ダンボールで作る本立て、館内サイン、館内装飾などを提案し、作製のお手伝いをします。完成品の販売も行いますが、基本的にはご担当者様と一緒に制作し、作り方を確認していきます。本の修復やブックコートについては有料でお手伝いします。要望に合わせて、本の修復講座などを開催します。
⑥学校図書館の利用促進に向けた提案
児童、生徒にもっと楽しく学校図書館を利用してもらうための様々な仕掛けを紹介します。本会が道内で見たユニークな取り組みは本会のホームページでもご紹介しますが、いくつかの取り組みはセンターで実際に再現して展示します。
⑦学校図書館関連図書&資料コーナー
学校図書館づくりに役立つ資料のコーナーです。学校図書館づくりに取り組む方のための導入となる1冊を見つけるお手伝いをします。展示している図書は購入することもできます。また、道内の児童・生徒に愛されている学校図書館の分類方法や導線の作り方、その他の工夫についてファイリングした各学校の資料、校内で必要な報告書の書き方や予算請求の仕方など、運営に必要な書類の参考資料を閲覧できます。
実施の学校図書館の半分弱のスペースですが、おすすめ図書と機能をたっぷり用意しています
みなさんへのお願い
学校図書館の見本図書約3000冊を常設し、学校図書館づくりに関わる人たちが自由に手に取って読めるという施設をNPOが開設・運営するというのは、これまで国内で例がありません。さらには情報提供や交流機能、制作工房まで備えることで「こんな施設があればいいのになぁ」という北海道の切実な声に応え得る施設を目指していきます。
2年間かけて全体計画の7割ぐらいまでこぎつけ、2020年3月16日にプレオープン、現在、工房づくりなどの残りの計画を進めているところです。
このクラウドファンディングでのご支援をバネに、北海道に役立つ施設として事業を開始(2020年4月15日)したいと考えています。
なにとぞご支援のほど、よろしくお願いいたします。
今回のクラウドファンディングで集まった財源の使途は、学校図書館の展示物などを制作する工房(センター2F)づくりと建物の断熱工事(冬はこの建物、めっちゃ寒いんです)、案内看板の設置費用に充てられます。
照明器具・・・・・・80,000円
床材・・・・・・・・50,000円
階段の手すり設置・・20,000円
階段タイル・・・・・30,000円
断熱工事・・・・・・250,000円
案内看板・・・・・・20,000円
クラウドファンディング手数料&リターン費用・・・150,000円
子どもたちには「本を読む権利」があります。
その環境を整えるのは大人たちの役割です。
未来の北海道をつくる子どもたちのために、この「北海道学校図書館づくりサポートセンター」を維持運営しながら、発展させていきたいと考えています。
どうぞみなさんのお力をお貸しください。
よろしくお願いいたします。
北海道学校図書館づくりサポートセンターが、できあがっていく様子はこちらの本会のブログで紹介しています=本会ブログ
読んで、さわって、語れる施設です。多くの方々のご意見をいただきながら、さらに成長させていきます
【北海道学校図書館づくりサポートセンター概要】
開設予定日 2020年4月15日(プレオープン 2020年3月16日)
名 称 北海道学校図書館づくりサポートセンター
運 営 一般社団法人北海道ブックシェアリング
所在地 江別市大麻東町13-45
床面積 1F 15.97坪(52.8平方メートル)うち10坪が書籍展示
2F 15.97坪(52.8平方メートル)うち10坪が作業スペース
蔵書数 出版社の学校図書館おすすめ図書約3000冊
電 話 011-378-4195 ファクス 011-378-4196 メール hk_bookshare@yahoo.co.jp
アクセス:JR大麻駅(820m)、北海道中央バス・JR北海道バス「大麻13丁目」(100m)
お車でお越しの際は大麻銀座商店街駐車場(無料)を利用いただけます。
利用対象 本センターをご利用いただけるのは
① 学校図書館に関わるひと(司書教諭・学校司書・図書委員の児童や生徒・ボランティアなど)
② 図書館に関わるひと
③ 図書や出版に関わるひと
④ 教育(社会教育・生涯学習を含む)に関わるひと
また教員の引率による図書委員の児童・生徒の来館も可能です。
すべて事前申し込みによる予約制となります。
申込方法 本会の公式HPでカレンダーで予約状況を確認していただき、来館を希望する2週間前までにメール、
電話、ファクスのいずれかで利用申し込みをします。
利用時間 午前10時~午後9時
企画展示案など、学校司書のみなさんのアイディアをいただきながら、ご紹介していきます
「学校図書館づくりサポートセンター」を拠点とした展望
施設をつくって終わり、ではありません。この拠点での活動や成果をさらなる支援活動につなげていくビジョンについてお話します。それはセンターの出前事業(アウトリーチ)です。
見本図書の巡回展示および学校図書館の診断・クリニック
北海道はとにかく広大です。「なかなかセンターまで行く機会がない」とか「地域でたくさんのひとがセンターに関心を持っているけど日程が合わない」などの悩みに応えるため、本センターの「学校図書館おすすめ図書」を地域に持って行き、展示会を開催する」という出前事業を展開します。また棚づくりのアドバイスや蔵書構成などの診断、本を見やすく手に取りやすくするための展示のクリニック、さらには運営相談などにもお応えします。
北海道学校図書館づくりサポートセンターは、本会所有の図書館車「やまびこ号」によって、道内各地に「本とアドバイス」の出前に伺います
プロジェクトの終了要項
オープン完了予定日
2020年4月15日
建築・改修場所
江別市大麻東町13-45
建築・改修後の用途
快適で充実した学校図書館づくりに役立つ拠点施設
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
プロフィール
一般社団法人北海道ブックシェアリング代表理事。札幌大谷大学社会学部非勤講師。北海道子ども読書活動推進会議委員。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
リターン
3,000円

感謝の気持ちを込めた感謝状と、ご支援による実績をお伝えする活動報告書
①感謝状(書面を郵送いたします)
②活動報告書(書面を郵送いたします)
- 支援者
- 13人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年6月
5,000円

感謝状・活動報告書・オリジナルトートバッグ・オリジナルしおり3点セット
①感謝状(書面を郵送いたします)
②活動報告書(書面を郵送いたします)
③オリジナルトートバッグ
④オリジナルしおり(3点セット)
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年6月
10,000円

「活動さえわかれば、リターンはいらない」という方へ 感謝状のみお送りいたします
クラウドファンディングでは「活動さえわかれば、リターンはいらない」という方が意外に多くいらっしゃると聞きました。感謝状を書面で郵送いたします。
また本会のホームページとブログのアドレスを下に記します。こちらで本会の活動の進捗を確認していただくことができます。
ホームページ:https://booksharing.wixsite.com/bookshare
活動ブログ :https://ameblo.jp/booksharing/
- 支援者
- 16人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年6月
10,000円

感謝状・活動報告書・トートバッグ・しおり・情報誌「ぶっくらぼ」1年分
①感謝状(書面を郵送いたします)
②活動報告書(書面を郵送いたします)
③オリジナルトートバッグ
④オリジナルしおり(3点セット)
⑤本会の情報誌「ぶっくらぼ」(季刊)を1年間(2021年3月まで)郵送
- 支援者
- 5人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年6月
30,000円

感謝状・活動報告書・トートバッグ・しおり・情報誌「ぶっくらぼ」1年分・セレクト絵本3冊
①感謝状 (書面を郵送いたします)
②活動報告書 (書面を郵送いたします)
③オリジナルトートバッグ
④オリジナルしおり(3点セット)
⑤本会の情報誌「ぶっくらぼ」(季刊)を1年間(2021年3月まで)郵送
⑥学校図書館づくりサポートセンター長が選んだ絵本3冊
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年6月
50,000円

感謝状・活動報告書・トートバッグ・しおり・情報誌「ぶっくらぼ」1年分・セレクト絵本5冊
①感謝状(書面を郵送いたします)
②活動報告書(書面を郵送いたします)
③オリジナルトートバッグ
④オリジナルしおり(3点セット)
⑤本会の情報誌「ぶっくらぼ」(季刊)を1年間(2021年3月まで)郵送
⑥学校図書館づくりサポートセンター長が選んだ絵本5冊
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年6月
100,000円

感謝状・活動報告書・トートバッグ・しおり・情報誌ぶっくらぼ1年分・絵本12冊
①感謝状(書面を郵送いたします)
②活動報告書(書面を郵送いたします)
③オリジナルトートバッグ
④オリジナルしおり(3点セット)
⑤本会の情報誌「ぶっくらぼ」(季刊)を1年間(2021年3月まで)郵送
⑥学校図書館づくりサポートセンター長が選んだ絵本12冊
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年6月
プロフィール
一般社団法人北海道ブックシェアリング代表理事。札幌大谷大学社会学部非勤講師。北海道子ども読書活動推進会議委員。