被災地の声に応える！インドネシアの災害で失った学校再建に力を

地震被害で学校を失ったインドネシアスラウェシ島ナモ村での学校再建プロジェクトに

ご支援いただきました皆様へ

2019年7月に本プロジェクトが開始されてから、何と4年以上の月日が流れました。この間、色々な事があり、プロジェクトメンバーにもそれぞれ人生の岐路があり、今こうして支援者の皆様とした全てのお約束が果たせたご報告が出来る事を本当に嬉しく、そして誇らしく思います。

去る10月22日、プロジェクトメンバーでもあるパル在住のジャジャンさんがようやくナモ村にネームプレート設置の為に現場に向かう事が出来ました。このネームプレート作成については、遠隔で本当に多くの時間を費やして現地の人と話しました。私の当初の計画では、お一人おひとりの名前を木製プレートで作成し、学校の壁に接着する形でディスプレイするイメージをしており、当初から現地の人たちとの合意を取っておりました。

しかし、完成した学校の壁が木板を貼り合わせてある関係上、恐らくすぐに剥がれ落ちてしまうだろう、との懸念が上がった事と、教室内は勉学関連の貼用物に限定したい、という学校運営母体団体からの申し入れがあったため、1枚の記念ボードの様な形にして敷地内に設置する、という案で最終的な決定がされました。

実はこのネームボードが完成する間も、ジャジャンさんのご家族がお亡くなりになったり、ジャジャンさん自身も病院に入院して連絡が取れなくなったり、依頼していたお店が潰れたりと、色々な事があり各方面にもご協力いただき、何とか連絡を保つことが出来た時期もありました。私も仕事の関係上、現地に出向く事も出来ず、何とか遠隔間での体制を維持出来る様にするだけで精いっぱいだったこともあり、支援者の皆様を長い時間お待たせしてしまいました事は大変残念であり、大いに反省をしている所です。本当にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

今年の夏位よりジャジャンさんも元気になり、連絡がスムーズに取れるようになってからは最後のリターンを完遂すべく、ジャジャンさんには精力的に動いて頂きました。お友達にも協力をしてもらいながらようやくネームボードを学校に届ける日を迎えたという経緯です。

ジャジャンさんから送られて来たビデオを観る限りでは、村までの道路がかなり改善しており、途中に地震の液状化でがたがたになっていた所もきれいに舗装された道路が出来ている様でした。4年の月日の間に復興が進んだことはとても喜ばしい事です。

村では、学校建設当時から手伝ってくれていたOnoさんが学校のメンテナンスや活動の調整を続けてくれていました。お陰で校舎も教室もとても綺麗に使ってくれている事が分かり、とても嬉しい気持ちになりました。

そして純粋なインドネシアの子供達。

以前にもお伝えしましたが、彼ら・彼女らには将来の夢があります。お医者さんになりたい、軍人さんになりたい、カーレーサーになりたい・・・誰一人YouTuberになりたいなんて言っている子はいません。この地球の宝を日本の支援者の皆様と一緒に学びの機会を再建出来た事は本当に誇らしいと思うと同時に、改めましてこのプロジェクトの賛同し、支えて下さいました支援者の皆様に心より感謝申し上げます。誠に有難う御座います。

この支援者様のネームプレート設置を持ちまして、このプロジェクトの全ての活動を終え、正式に学校がナモ村に帰結した事になります。次回はAlkhairaat（Madurasa管理宗教団体）、シギ県の県知事と共にプロジェクトの署名が入った正式に承認された学校の証を設置する事が出来るようになりました。

この先も、ジャジャンさんを通してこの村の子供達を継続的に関わって行ければと考えておりますので、機会がありましたらFBの投稿も覗いて頂ければと思います。

改めまして、4年の月日を費やした思いがけず長期プロジェクトになってしまいましたが、最後までお待ちいただきました皆様に心より感謝申し上げます。

プロジェクト発起人

青野美香