～原発事故被災地のいのちを守る活動に継続的なご支援をお願いします～

 

クラウドファンディング　8日目

毎日必ずご支援が増えているのがとてもありがたいです。

 

9月11日23時まで

まだまだ続きますが

成功するかを心配するのではなく

 

着実に皆様に、

ご理解が頂ける活動であることをお伝えしていくことを

継続していくつもりです。

 

引き続きお読みいただけると嬉しいです！

 

 

今日は　シルクさん　のこと

 

お話したいと思います。

 

シルクさんは震災当時　富岡町の

今　栖のシェルターがある少し北の地域に住んでいました。

※当時は警戒区域に指定されていた。

 

元の飼い主さんが

動物活動家さんに保護依頼をして保護は出来たのですが

生活がままならず避難などが続いていたために

里親さんを探していたそうです。

 

同じ富岡町の町民の方で、

栖の代表と親しくしている方が

シルクの新しい飼い主さんになり

ペット可の仮設住宅に住んでいたため

そちらのお宅で可愛がられることになりました。

 

その後、仮設住宅を出て、郡山市で

一戸建て（平屋）のお宅での生活をスタートしていました。

 

本当は

富岡町に戻ることを第一に考えていた飼い主さんでしたが

家があったのは帰還困難区域だったために

避難指示がいまだ解除されておらず

避難先での生活も長くなり、病気も進行してしまい

本当に町に戻れるか・・・と

年々　愚痴をこぼすようになっていました。

 

そんな矢先

2019年秋の台風19号

再度の被災を経験します。

 

避難先のご自宅で床上1.5ｍ浸水をしてしまいました。

この時、シルクを含む猫たち3匹をキャリーに入れ

平屋だったため逃げ場がなく

水の上に必死にあげていたのですが

消防隊に猫は連れて行けないと言われて

 

「だったら私も避難しません！

どうか一緒に避難させてください！」

 

と懇願しお願いしたそうです。

なんとか一緒にボートに乗せて頂いて

猫たちも避難できました。

 

しかし、その後

栖に一時的に保護してほしいとご連絡が入り引き受けに行くと

猫たちはコミュニティーセンターの入り口に

キャリーのまま置かれた状態でした。

行政としてペット防災が定着していないため

ペットを出せるスペースというのが

まだ郡山市にはほとんどありませんでした。

 

そのままシェルターに急いで連れて帰り

一部屋猫のいなかったお部屋があるので

そこに3匹をそのまま入れてあげることにしました。

 

何時間もキャリーに入れっぱなしだったと思います。

3匹とも、もともとは

とても人に慣れている子なのに

怖い思いをしたためでしょう。

しばらく固まって動けませんでした。

※この時経験したことは

今後のペット防災の事にも活かさねばならないと

心に誓いました。

 

 

 

 

2019年10月14日に保護されたシルクさん

それから　約2年半　栖シェルターにいました。

 

今年の6月　郡山市にて

再々出発を決めた飼い主さんが

家を建て直して飼い主さんのもとに戻れることになりました。

※持病があり病院が充実していない

富岡町への帰町を断念しました。

 

他に二匹の子をまだ栖では預かっていますが

二匹とも持病があり

今回は戻れない判断をしました。

 

今後、良くなったタイミングで

他の子たちも戻れたらと思って日々治療を頑張っています。

 

シルクさんは猫さんが嫌いな子で

一匹で楽しくやっているそうです。

もともと喧嘩も絶えなかったので(^-^;

 

 

毎日　お父さんのお腹の上で

幸せいっぱいでのんびりと過ごしているそうです。

 

 

栖では震災後に保護された子で

震災一世と言いますか

震災当時ペットとして飼育されていたのではという子が

現在　12匹います。

 

その子たちも　もう高齢です。

口内炎や腎臓病をほとんどの子が発症しています。

 

せめて最期までの時を

美味しいものをいっぱい食べて

病院に通って痛みをとってあげられて

穏やかにのんびりとすごさせてあげたい。

 

そんな想いで毎日のお世話をしております。

 

この子たちの暮らしを守りたい。

 

皆様にはそのご協力を

このプロジェクトにて　お願いさせて頂きます！

 

 

朝日新聞デジタルにて掲載された記事もお読みください。

老いた被災猫に「安らかな日々」を保護シェルターで暮らす12匹