本日の配信にて、以下のリンクの通り取材をして下さいました。 どうぞご照覧下さいませ。

 

http://j-town.net/tokyo/column/gotochicolumn/249784.html

 

今回のプロジェクトは前回同様、車体補修が何より重要です。

これは鉄道マニアの視点というより、行政からの管理能力の資質を視られているというべきです。

 

小松市も不覚に感じていらっしゃったのは、平成24年当時、5月に廃車の後2ヶ月しか経過していない7月某日に、松任工場へ視察に伺って「唾を付けた」際にも、車体劣化の深度を甘読みしていたことでした。

これは前回プロジェクトで前面の補修を始めた際に露呈したのですが、鉄板の上で成型用に盛られたパテが、一般の常識や想像を越えていた事にほかならず、完全に想定外だったのです。

パテは基本的には自然に劣化しません。 石と同じです。 でも、中の鉄板が既に錆で変形変質していては、如何なる塞ぎ方も付け焼刃になるのです。

とはいえ、恒久的に劣化しない、=永久無変はありません。 補修スパンを出来るだけ長くするという観点になります。

 

写真は四国鉄道文化館です。 3年前にお伺いしました。

この際、現在もオブザーブされている菅さんとお話させていただきましたが、左の0系新幹線の再塗装をどうしようかと思案されていました。

屋内であろうが、塗装は劣化します。 人が親しみを持って触れられる施設だからこそ、劣化も当然なのです。 でも、カゴの鳥のような展示は模型と同じで、個人趣味に近い展示であり、文化を語る場の状態とは言えません。

今ではきちんと再塗装され、綺麗になっています。 それでも、20年、50年というわけにはいかないのです。 事実、昭和52年に収蔵された弁天町の交通科学館の0系4両も、京都鉄道博物館に移転の際には全て塗装し直されています。

 

劣化の「進度」のお話を割り込ませましたが、クハ489-501に関してはまだ、現役時代の劣化「深度」自体が分かりません。 小松市が上限で100万円を予算化したのには、そもそもの展示開始時から劣化していたパテの奥の、鉄板の腐食防止対策や鈑金修理には相当のコストが掛かる事を理解していただいている点を、あらためて皆様にもご理解いただきたいと思います。

 

写真は九州鉄道記念館のクハ481-603です。 この車両も屋根こそありますが、展示後も塗装の劣化が進んでいるそうです。

 

これまでの当プロジェクトのネット記事や、他のプロジェクトでの記事で、当会も積極的にネット読者の感想を拝読しております。

「屋根」のお話が多々ございます。 この点は大変重く捉えています。

 

一口に「屋根」といえども、どのような形が望ましいのか、文書では分かりません。

鉄道車両にはそもそも屋根が付いています。 乗客や荷物、機関車の機械やエンジン部分を保護する為の覆い=車体そのものが、「広義的に屋根」です。

この点で、今回のプロジェクトに限らず、「車体修理=屋根補修」と同等の意味を成すことに気付かされます。

現在も、Leadyforで保存を実現された北海道北斗市のブルートレイン「北斗星」客車の「屋根補修=車体修理」を鋭意実施されていらっしゃいますが、要は、屋根材である鉄の劣化を防ぐ事が、車両の長期保存への基本なのでしょう。

先日も、千葉県いすみ市の「ぽっぽの丘」の村石社長から、鉄道車両の保存は本当にお金が掛かるなぁ。とお話を受けました。 当会も当事者の観点から、この立場はよく理解させていただきました上で、共に頑張りましょう!とお声掛けしました。 本当に頭が下がります。

 

「屋根=車体を覆う上屋」という、別の観点を持ち出す方がいらっしゃいます。 俗にいう籠の鳥方式です。

気持ちはわかります。 可愛いから囲いたいのでしょう。

でも、籠の鳥の籠でさえ、鳥と同じかそれ以上の投資をするでしょう。鉄道車両も同様です。

建築基準法で、車体面積を全て覆う為の大きな上屋(側面が覆われない場合も含)を設けるためには、少なくとも耐震基準を満たす為、1000万円程度は追加投資が必要です。

更に、その上屋には様々なコストが掛かります。

写真は新潟市の新津鉄道資料館の、車両を覆う上屋です。

蒸気機関車に上屋は必要かもしれません。 そもそも日本の蒸気機関車は、車体を覆う屋根が無いからです。 外国の蒸気機関車、特に路面蒸気には屋根がありますね。映画「天空の城ラピュタ」や、アニメ「きかんしゃトーマス」のトビーがそれです。

その上屋にはやはりメンテナンスコスト、塗装や劣化補修も必要ですし、新津においては200系新幹線の上が鳩の糞による「黄害」が発生していました。 とんだ逆効果を招く恐れがあり、しかも1000万単位の建設費を掛けるよりは、展示車両を増やす方が子ども達に喜ばれます。

 

現在は1両しか居ませんが、このプロジェクトの達成如何では、2両目が期待されています。

2両目を展示してから1両目の劣化を防ぐプロジェクトを発動する方が良いという批評もあろうかと思いますが、広い補修スペースで時間を掛けて安全に補修出来る今の環境で、出来るだけ安くしっかりと、1両目であるクハ489-501を仕上げ、360度全ての角度からご覧いただきたいというのが、当会の願いです。

その上でないと、2両目の楽しみが膨らみません。 「2両目が婿入り」をするために、「嫁さんエステ中」なわけです。

 

ボンネットの美貌を保つため、これからもご支援よろしくお願い申し上げます!!!

 

 

 

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