折り返し地点の中間報告

ご支援いただいたみなさまへ

 

お世話になっております。蛙企画の篠原匡です。

 

私たちが進めているクラウドファンディング「消えつつある離島の記憶を残したい！写真集制作プロジェクト」は、ようやく折り返し地点に来ました。みなさまのご支援もあり、残り18日で目標金額の53％まで到達することができました。

 

https://readyfor.jp/projects/tebajima

 

もっとも、目標達成までは道半ば。残りの47％を集めなければ、出版プロジェクトが頓挫してしまうことに変わりはありません。まだまだ目標達成への道のりは長いですが、最後まで達成を目指して頑張っていきたいと思います！！

 

さて、徳島県美波町の友人に教えられて出羽島を訪れたのは2021年の夏のこと。事前に出羽島についていろいろとリサーチしていましたが、島に賑わいはなく、重伝建の町並みも想像以上に傷んでいたことに、軽い衝撃を受けました。

 

私の父親の生家は長野県の山奥の小集落で、水が湧き、わさびが採れる、それは美しい集落でしたが、年々人が減り、集落の管理もままならない状況です。茅葺き屋根の建屋も、今では屋根が崩れ落ちて中から木が生えています。

 

そんな田舎を訪れるたびに感じていた胸の痛みを、出羽島でも感じました。

 

私もジャーナリストとして日本中を取材していますので、離島や山間僻地の状況はもちろん知っています。出羽島のようなコミュニティはもはや当たり前で、20年以上も前から地域住民や行政が悪戦苦闘してきたことも知っています。

 

その意味では、多くの日本人にとって出羽島は既知のことです。

 

ただ、だからこそ出羽島という一つのファクトを通して、日本全体が直面しているマクロの変化、すなわち高齢化と人口減少などの社会課題を抽象化できるのではないか──と考え、プロジェクトを立ち上げました。

 

私が出羽島を訪ねたときに原風景である長野の田舎を思い起こしたように、出羽島を見てそれぞれの原風景を思い返したり、出羽島の過去と現在を感じることで、日本の未来に思いを馳せたり。

 

もちろん、出羽島の生活文化や歴史を後世に伝えるという点も目的の一つですが、出羽島を通して、より多くのことを考えるきっかけになれば……と思ったことも、写真集プロジェクトを立ち上げた理由です。

 

繰り返しになりますが、目標金額に達しなければ、プロジェクトは仕切り直しです。より多くの方々にプロジェクトを知っていただくために、親しい方へのご案内やSNSでの拡散にご協力いただければ幸いです。

 

https://readyfor.jp/projects/tebajima

 

蛙企画・篠原匡