ご支援いただいている皆様、本当にありがとうございます。現在、毎月金華山での復興作業に参加しているthis is a penの加賀谷雅と申します。

 

 

今回は、活動の一環として石巻市内の仮設住宅を訪問していた4年前、単身で暮らす方々が開いた「お茶っこ」に招かれた時の手記がありましたので、ご紹介したいと思います。

 

草の根的なボランティア活動は無力だと思い始めていた私に、おばあちゃんは運命の不思議を話してくれた。
彼女の目をみているとなんだか優しくなれたんだ。

「どこで人生を変えるほどの出来事が起こるか。予測や兆しはあるけれども、どっちの道が正しくて、正しくないかなんてわからない。でもその時が来るまで、その瞬間も、来た後も、人は選択することができる。何かを選んで行動する事ができる。学ぶ事ができる。それこそが最も大切なことだし、人間が持つ不思議なエネルギーだと。

 

おばちゃん達は笑っていた。とても凄いエネルギーだった。
一瞬で変わるものもあるし、けっして変わらないものもある。
おばちゃんたちは変わらない人間の本物の真心を知っている。だからこそ、とても辛い思いをしたし、今も毎晩とてもさみしい思いをしている方もいる。
そんなおばちゃん達は笑っていた。何時間も笑いあっていた。

 

ある一人のおばあちゃんが、何の関係性も無かった私たちのような者を快く招いてくれた。私たちの事を息子と呼んでくれた。東京で震災がおきたら直ぐに駆けつけると言ってくれた。そして涙を流した。
私とおばあちゃんの瞳の間に流れる「温もり」のような力は私の無力感を変化させていき、私の心に何かが灯った。
私も自然と涙を流していた。

 

人はひとりではない。「繋がり」とはもの凄い力だと改めて感じた。
そんな力があるから私たちは突き動かされる。心の底から笑いあうようにできる。希望を持てる。それも運命の不思議。

運命には偶然と必然があると私は思っていた。圧倒的パワーの震災などに、人は翻弄されるしかないのかと。でもここで感じた「何か」はそんな運命を偶然だろうが、必然だろうが、変えていける程のパワーだ。

人間の可能性をもっと広げるためにまた会いにいく。
おばちゃんの旦那さんと一緒にギターを弾くためにまた会いにいく。
みんなも感じている。できることはまだたくさんある。

 

 

4年前の石巻での繋がりから、私は温もりを感じる人が金華山にもできました。大切な事を学び、助け合い、これからの人生の道筋にもなっています。

 

傷ついた物や人を元の状態に戻すのは大変難しい事です。私たち一人一人の力はとても小さいですが、互いに学び、行動し、ベストを尽くそうと誰かのために発揮できる可能性は無限だと思っています。

この様な出来事は私と金華山だけのものではありません。

いつかみんなで、心の底から笑いあえる瞬間が一つでも増えるように、まだまだ繋がりは続きます。

 

 

 

                                 加賀谷 雅

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