津波で壊滅した徳泉寺を救った「はがき一文字写経」恩返しを今。

徳泉寺復興の仕上げとして、復興の歩みをまとめた冊子『青空があるじゃないか』の制作・配布プロジェクトを実現するため、クラウドファンディングに挑戦を表明したところ、初日よりたくさん関心を寄せていただき、望外のご支援をいただきました。誠にありがとうございます。

たまたま本日6月4日はプロ野球で、セ・パ交流戦が始まります。普段は見られない熱戦を期待したいところです。それにあやかって、徳泉寺復興の途上にて、徳泉寺を知る人も、知らない人も、クラウドファンディングを通して交流ができるなら、これまでにない寺院空間が広がるような気がします。

といいますのも、掲載写真のように、徳泉寺のある周りは、何もかもなくなってしましました。

昔は檀家さんの家も松林もあったのですが、大津波ですべて流されてしまいました。あたりは住まいすることができなくなりましたが、寺社の再建は制限されませんでした。

とはいっても、大震災後は、ゼロからというよりマイナスからの出発という感じでした。

今8年の歳月と全国の方々の心がひとつになり、「一心に一文字」が本堂という形になりつつあるということは、ただただ感謝あるのみです。

これからは、その本堂を檀家さんの心の拠りどころとすることは勿論ですが、復興のシンボルとして、一般の方々にも、是非お参りいただきたいと願っております。難を逃れた奇跡のお釈迦さま「一心本尊」さまが、みなさまをお迎えいたします。

「はがき一文字写経」そしてこの度のクラウドファンディングをご縁として、徳泉寺をお訪ねいただければ、震災を語り継ぐ一助なろうかと存じます。

そして、冊子『青空があるじゃないか』がその道案内をできるように、内容を整えてまいります。今後ともよろしくお見守りください。

合掌