無事に支援物資を届けられました!
【はじめに】
改めまして、トルコ西部イズミールで発生した地震の被災者支援のためにご寄付を頂き、本当にありがとうございました。無事に支援活動を終了し、このように報告が出来るのも、皆様のご協力のおかげです。
Readyforのクラウドファンディングを通して95名の方々に、直接振り込んで頂く形で1名と1団体からご支援をいただきました。この支援金を使用し、被災者の方々に必要な物資を届けられたと思います。皆様や活動時に協力してくださったイズミール自治体職員の方々への感謝の気持ちでいっぱいです。被災者の方々に物資を配布できて良かったなと安心したのと同時に、プロジェクトページにも書きましたが、支援を通して、遠く日本からも地震被害にあった方々に想いを馳せる人々がいる事を伝えられたかな、と思っています。
(仮設住宅て配布した掃除機)
【 現地入り(物資調達と配布) 】
2020年12月21日に現地入りし、翌日22日にはイズミール市役所が管理する支援物資が集まる倉庫と、緊急事態対策庁が設置した仮設住宅を視察しました。当時、利用可能な250軒の仮設住宅のうち、190軒に約600人の被災者が生活していました。新たに整備され、これから入居可能になる仮設住宅も数百軒ありました。地震直後からイズミール市各地にあったテントは既に撤去されていました。
イズミール県庁やイズミール市役所、地元NGOが被災者を支援しており、新しい家に引っ越し出来た被災者の方々もいました。しかし、閉鎖されたホテルの建物や親戚の家に身を寄せている被災者もおり、県の担当者によると今後仮設住宅に入居する被災者の数は増える見込みだ、という事でした。引っ越しが出来た方々も、家賃が払えなかったり、家具が買えずに困っている状況でした。
配布物資を確定するため、緊急事態対策庁とイズミール市役所と相談した他、地震の被害が最も深刻だったイズミール市・バイラクルBayrakli地区自治体の被災者支援担当者と協議しました。現地入りした際に最も必要とされていたのが、仮設入居者には掃除機、新たに家に入居した方々には冷蔵庫と洗濯機だったので、これらの物資を調達する事にしました。
(バイラクルBayrakli地区自治体にて。職員の方に大変お世話になりました。)
物資購入時には、地震被災者のための支援物資である事を伝え、通常よりも大幅な割引をしてもらう事が出来ました。また、物資の種類は事前に自治体職員や業者と相談し、日常生活で不便にならない十分な品質を保てるように留意しました。物資購入費は、私が直接業者の口座に振り込みをして、支払いを行いました。
支援物資は業者によって、それぞれ仮設住宅と被災者の自宅に輸送してもらいました。12月22日に仮設住宅勤務の配布担当者が仮設住宅の被災者160家庭に掃除機を、12月下旬から1月上旬にかけて家電業者(Arçelik)が仮設住宅の外に住む被災者4家庭に冷蔵庫と洗濯機を配布しました。新型コロナの影響もあり、被災者と直接話す事は出来ませんでしたが、配布時の写真を受け取り、受け渡しが完了した事を確認しました。
(冷蔵庫と洗濯機を受け取った被災者の方々)
【 プロジェクトを終えて 】
現地入り前にはコロナの影響で仮設住宅には一切入れないという情報もあり、不安でしたが、現地でイズミール県の担当者と話すと特別に許可をいただけました。他国で支援活動を行った際には、現地スタッフに通訳をお願いしていましたが、今回はトルコ語で直接コミュニケーションを取れたので、プラスになったと思います。
また、活動中にトルコの国営テレビと国営通信社から取材を受けました。トルコの方々、特に被災者に「遠くからでも皆さんの事を想っている人々がいる」というメッセージと、日本から支援が届いた事を広く伝えられたと思います。現地入りの数週間前、私のYouTubeチャンネルに一人の被災者から「みんなイズミールの事なんて忘れてしまって寂しい」というコメントがありました。実際地震の数週間後には報道もなくなり、注目されなくなっていたのは事実です。今回の支援活動を通して、被災者の方々に寄付者の皆様の気持ちを届けられたかなと思います。
ニュース映像はこちら(トルコ語)
私は今後も、トルコで人道支援のプロジェクトを実施しつつ、YouTuberとしての活動も続けていきたいと思っています。2021年2月には、日本のNGO「SDGs・プロミス・ジャパン」と協力して、トルコ最大の都市イスタンブールでコロナの影響により深刻な状況にあるシリア難民と地元住民のための事業を実施する予定です。
今後の活動についても、フェイスブックやツイッター(@YoshitoKatanoda)で随時アップしますので、是非フォローして下さい。繰り返しになりますが、本プロジェクトにご協力くださり本当にありがとうございました。
トルコの国営テレビ、日本でいうNHKに取材してもらいました。自分の好きな事はしゃべらせてもらえず、事前に送られてきたセリフを話すだけでしたが、地震被災者の支援活動についてトルコの人々に知ってもらう機会を頂けたので感謝しています。 pic.twitter.com/KNdzulneDn
— 片野田義人/人道支援YouTuber (@YoshitoKatanoda) December 31, 2020
【収支報告】
※ TL =トルコリラ
1 TL = 13.29円(送金時レート)で計算
収入 |
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ReadyFor支援総額 |
812,000円 |
直接支援1 |
1,500 TL (19,935円) |
直接支援2 |
5,489円 |
収入合計 |
837,424円 |
支出 |
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支援物資購入費計 |
48,240 TL (641,110円) |
1. 掃除機 160台 (170 TL /台) |
27,200 TL (361,488円) |
2. 冷蔵庫 4台 (3,112 TL /台) |
12,448 TL (165,434円) |
3. 洗濯機 4台 (2,148 TL /台) |
8,592 TL (114,188円) |
交通費・現地滞在費 |
1,281 TL (17,027円) |
通信費・広報用備品費 |
1,500 TL (19,935円) |
送金手数料 |
7,510円 |
ReadyForへの手数料 |
151,844円 |
支出合計 |
837,425円 |
収支差 -1円 |
【リターンについて】
3万円以上のご寄付を頂いた方を対象にオンライン報告会を予定しています。
日程については、個別にメールでご連絡させてください。