【第14話 総合格闘技1年生】

【8月に格闘技ジム作ります】

トップインストラクターを務める私のアニマルヒストリーをお話します。


MMAは広い金網の中で、打撃、関節技、組み技など様々なシチュエーションで戦う。制限がない分、相手を倒す方法は無限にある。

なので自分に合ったスタイルを模索していかなければならない。私の場合、MMAでレスリングを武器として戦うことを決めていた。

タックルと言ってもレスリングとMMAでは距離が違う。その違いを埋めるためには入り方も少し変えなければならなかった。そこに加え、相手のパンチやキックを貰わずにアタックしていくのは容易ではなかった。

練習仲間は自分より強い相手ばかり。何が正解かも分からず、またガムシャラにやる日々がスタートした。
やられてばかりの日々で何をどうやっていいか分からず迷いの日々だった。
それに加えて、この時期はまた怪我をしたりと何をやってもうまくいかなかった。

練習に行くのが嫌な朝もあった。それでも練習に向かい、歩みを止めることだけはしなかった。強くなるためには避けて通れない道だったんじゃないかと今は思う。

始めて1年は試合に出ることもなく、とにかく練習に明け暮れた。レスリングを始めた時と同じだ。思い通りにいかない。それでも歯を食いしばって頑張る。辛い時はこれしかない。考えるより行動だ。

そんな日々を過ごし、いよいよリングに上がる。

『次回、パンクラスゲート』



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