【ARLISS2024】クラウドファンディング終了報告書
はじめに
この度は、ARLISS2024クラウドファンディング「未来の日本の宇宙産業を救え~学生に米国での打ち上げ機会の提供を~」にご支援いただき、誠にありがとうございました。
皆様のおかげで、無事に大会を開催することができ、100人を超える学生が現地で機体の打ち上げを行うことができました。心より感謝申し上げます。
今回の大会では、学生たちが衛星(CanSat)の構想から設計、製作、運用までを手がけ、技術力や問題解決能力、マネジメント力を身につけるだけでなく、ものづくりの楽しさや困難さを肌で感じることができました。ミッションを達成した時の喜びや達成感、そしてうまくいかなかった時の悔しさは、決して忘れることのない貴重な経験です。これらの経験が、将来の宇宙エンジニアを目指す学生たちの成長につながることを確信しております。
今後は、大会の結果や詳細な報告をお届けする予定ですので、ぜひ成果もご覧いただければ幸いです。
改めまして、皆様のご支援に心から感謝申し上げます。
ARLISS2024学生運営代表 岡田光世

ARLISS2024参加チーム紹介
今大会には、日本から15チームが参加し、十人十色のミッションを設計・開発を行いました。






参加チームの成果
今年のARLISSには、4カ国から19チームが参加し、それぞれが挑戦的なミッションに全力を尽くしました。新潟大学NiCsは、今回が初参加で、なんと大会初日には「0mゴール」という目標を見事に達成し、参加団体の士気が一気に高まりました。他のチームもミッションを達成すべく、さらなる挑戦に向かいました。
しかし、続く大会2日目、3日目には自然の厳しさを痛感し、砂嵐によりローバーの動作不良や打ち上げ自体が不可能になるなど、予期せぬトラブルが立ちはだかりました。この試練の中で、直前まで調整を続け、目標達成を目指して奮闘しました。
最終日、天候は奇跡的に回復し、全力でミッションに臨むことができました。振り返れば、困難の連続でありましたが、それこそが成長の機会となり、技術的にも学習的にも大きな進展を遂げられたことを実感しています。

大会ダイジェスト(YouTube)
https://youtube.com/playlist?list=PL5QOo5AcePb0T9zZl56YSSThQsSmwASG8&feature=shared
寄付金の使途
今回の活動では、大変多くの皆さまから総額4,235,000 円のご支援を頂き、ありがとうございました。ここから手数料・税金を差し引いた2,964,500 円を受け取りました。
ご支援いただきました資金は、今年度のARLISSに参加した国内の学生の参加費の返金に充てさせて頂き、30,000 円/人の返金とさせて頂きました。当初予定しておりました33,000 円/人の参加費を大きく減額することができ、今年度は3,000 円/人の参加費で大会を運用することができました。これにより、多くの学生の経済的な負担を軽減して大会に参加することができました。
ARLISS参加者の声
Q、ARLISS参加中で印象に残っているエピソードや感想を教えてください。
1回目の打ち上げでは、強風で機体が飛ばされてしまい、多くの部品が壊れてしまいました。翌日に2回目の打ち上げを控えていたため、開発チーム全員が一丸となり、夜を徹して修理と調整に取り組みました。限られた時間の中で、壊れた部分を交換し、再度ミッションを成功させるための準備を進めたその時間は、非常に緊張感がありましたが、チームメンバーの連携が見事に機能しました。そして、2回目の打ち上げは無事成功し、チームの努力が報われた瞬間でした。(東京工業大学LasTech)
Q、ARLISSを通じて得たものや学んだことは何ですか?
発射時の加速度や落下速度、走行距離など、当初の想定を超える結果となりましたが、得られたデータを分析し、打ち上げを重ねるごとに着実に改善することができました。技術交流会を通じて、他団体のミッションの詳細も学び、とても刺激的な時間を過ごしました。 (芝浦工業大学SHARXS)
弊団体は初めての参加だったので、一番最初に何かに挑戦することの過酷さを身に染みて学びました。それと同時に、結果を残すことができたときは他と比べようもないほどの達成感を感じられるということを学びました。(新潟大学NiCs)
Q、協力してくださった方々へのお礼やメッセージ
ARLISSへの出場には、CanSatの開発費や打ち上げ費、旅費など多額の資金が必要でした。そのため、私たち学生はCanSat開発を進める傍ら、隙間時間を利用してアルバイトをし、資金を工面しなければなりませんでした。しかし、今回のクラウドファンディングにより、多くのご支援をいただいたおかげで、CanSat開発に集中できる時間が大幅に増え、プロジェクトにより深く取り組むことができました。ご協力いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。皆さまのご支援が私たちの成功の大きな力となりました。(東京工業大学LasTech)
貴重な経験をさせてくださりありがとうございました。アメリカの砂漠で自分たちが作った機体をロケットで打ち上げるという経験は一生記憶に残ると思います。大会で得た学びを将来に活かしたいと思います。改めてありがとうございました。(慶應義塾大学 Keio Team Wolve’Z)
この度はARLISS2024の開催にご協力いただき、心より感謝申し上げます。おかげさまで、弊団体はARLISS2024にて目標を達成することができました。皆様のご厚意やご期待に応えるという、競技参加者としての使命を全うできたことを大変嬉しく思います。(新潟大学NiCs)
寄付者からのメッセージ
経験・思い出としてのARLISS
- 「ARLISSは学生時代の最高の思い出の1つです。楽しんで来てください!」
- 「20年以上前の第1回に参加した者です。とても良い経験をさせてもらったことを今でも思い出します。若い皆様も頑張ってください!」
未来の宇宙開発への期待
- 「日本の宇宙産業の未来を担う学生のみなさまを応援しています!」
- 「ARLISSは宇宙分野で活躍される方を数多く輩出した大会で、途絶えるようなことがあってはいけません!今年も成功するよう、応援してます!」
支援・応援の意思表明
- 「私が自身が成長できる機会をいただいたので、その恩返しを微力ながらではありますがさせていただきます。みなさんの成功を心よりお祈り申し上げます。」
- 「日本の宇宙産業のために、そしてみなさんの未来のために、微力ながらサポートさせて頂きます!」
チャレンジ精神の応援
- 「体験、挑戦から学べる事は多いと思います。よい経験が積めますように!」
- 「頑張ってください!これからの宇宙開発に携わる皆様へエールを込めて。」
- 「宇宙開発の大事な教育機会であり、一つのあこがれの場としてのARLISS。参加経験のある身として応援しています!」
(掲載コメント一部抜粋)
将来の展望
このたびはARLISS2024へのご支援、誠にありがとうございました。皆様の温かいご協力のおかげで、多くの学生が貴重な経験を積むことができました。憧れの舞台としてARLISSを志す学生が今後も増え、コミュニティの輪が広がっていくことが大会の継続や更なる発展には求められます。ARLISS2025では、今年残念ながら参加を断念せざるを得なかったチームや初参加のチームが加わり、より多くのチーム同士で高め合っていければと思います。
全ての熱意ある学生が挑戦の機会を得られるよう土台作りをすることこそが我々の使命だと考えています。「宇宙」を志す学生の挑戦と成長の場となる大会を目指し、今後も尽力してまいります。これからのARLISSも応援いただけますと大変うれしく思います。
ギャラリー





























