【応援メッセージのご紹介】園田順彦先生より

園田順彦先生より、本クラウドファンディングへの応援メッセージをいただきましたので、ご紹介いたします。

脳腫瘍の中には手術のみでは治癒せず、手術後に放射線治療・薬物治療といった治療が必要な病気も珍しくありません。

どのような治療が必要なのか？を判断するのには正確な診断が何よりも重要です。診断には病理診断という手術により摘出した腫瘍を顕微鏡で詳しく調べる検査が、最初におこなわれます。ただし、残念ながらそれだけでは正確な診断にたどりつけない場合があります。特に小児脳腫瘍は患者さんの数が少なく、病気の種類も細かく分けると100種類以上にもなるため、診断はさらに難しくなります。

正確な診断のためには、通常の病理診断に加えて、メチル化アレイという最新の遺伝子検査が非常に有用であることが知られています。ただしメチル化アレイは検査費用が高額で保険適用がないために、すべての脳腫瘍のお子さんが検査を受けられないのが現状です。全国の脳腫瘍のお子さんたちが最新の診断技術を用いて、最適の治療を受けられるよう、何卒、皆様のお力をお貸しくださるようお願いいたします。
 

山形大学医学部脳神経外科学講座　主任教授

園田順彦