興南中学校で行ってきた、よのなか科の取り組みを紹介したいと思います。

 

平成23年元日、琉球放送テレビにて、「知事にプレゼン!~沖縄の明曰を描く若手たち~」が放送されました。その中で、沖縄の様々な分野の現場で活躍する若手・学生の皆さんが、仲井眞知事に明曰の沖縄を盛り上げるべくプレゼンテーションを行い、知事がそれに答える(応える)という新しい試みです。

 

学校と地域をつなげる「よのなか科」の授業の実践を通して、仲井眞知事に直接提案する機会を得ることができました。この番組の中で、興南中学の生徒から出された仲井眞知事への提案が「中高生に向けた県内の優れた企業を紹介する広報誌を作って欲しい」というものです。県内にも、数多くの産業で興味深い仕事があることを伝え、県外へ進学する学生にも卒業後県内で活躍できる場があるんだということを発信してほしいという提言です。中学生の提案に対して仲井眞知事は「いいですね、すぐやりましょう!」と即答しました。

 

中学生の提案が知事を動かし、ここからプロジェクトがスタートします。

http://www.goodjob-okinawa.info/page/797.html

 

以下は放送された知事とのやり取りです。

 

「知事にプレゼン!~沖縄の明曰を描く若手たち~」

 

司会:

二期目をスタートさせたばかりの仲井眞知事をお招きして、県内のさまざまな分野で活躍する若手のみなさんに、これからの沖縄についてプレゼンしてもらおうという特別番組をお送りしています。続いてのプレゼンのテーマはこちら「教育」です。それでは、教育現場から知事にプレゼンです。

 

東濱:

私は今、興南中学校という学校で「よのなか科」という授業をやっているんですね。知事、「よのなか科」をご存知ですか?どういうような授業かというのを、実際知事にも体験してもらおうと思い、実際に授業をやっているような形で進めていきたいと思います。今曰は本当だったら生徒全員連れてきたかったのですけれども、中学生達が曰頃どのような事を思っているのか知事に質問・提案したいと思って元気のいい二人を連れてきましたので、よろしくお願いします。

 

女子生徒:

私は興南中学校の生徒会長なのですが、知事と同じ時期に生徒会長選挙がありまして、8人の激戦のなか見事当選しました。そんな私が思う疑問というのは、「私達中学生はなぜ勉強しているのか?」ということです。「世の中で役に立つ知識だけを勉強すればよいのではないか?」と私は思うのですが、その辺を仲井眞知事に聞きたいと思いまして、質問しました。

 

仲井眞知事:

それでいいんじゃないですか?ただし自分の欲求がですよ、それだけでは足りないはず。あれもこれもやってみたい、遊びたいから始まって、おそらくものすごい欲求が身体の中にあるはずですから、役に立つものだけではかなり足りないような予感がしますがね。ただしそれだけやれば十分ではありますよ。おそらく。なんか答えになってるかな?

 

男子生徒:

僕からの提案なのですが、仲井眞知事が進めておりますグッジョブ運動で、もっと県内のこういうところにはこういう面白い企業があるんだよというのを、紹介する広報誌を定期的に発行したら、沖縄県は面白い職業があるんだなと紹介したら、沖縄がもっといいところいなると思うのですが。

 

仲井眞知事:

いいご提案ですね、そうしましょう。発表しましょうね。山のようにあるからね。ただし沖縄も小さい島だから、世の中は無限の面白味がありますけどね。沖縄にだって深く入っていけば、一つ一つが無限の面白味があるでしょうし、広く浅く紹介する方法もあるしさ。ただ沖縄以外にも山のようにあるのも確かですよ。取り急ぎご提案として、沖縄のはやってみましょうね。

 

男子生徒:

ぜひともお願いします。

 

東濱:

いま実際に中学生から質問をうけてみてどうですか?答えのない質問で困ったのではないですか?実際「よのなか科」という授業では、学校と地域をつなげるということをやっています。普段教科書だけで勉強するのだと、答えが決まっていますよね。ですが、いま中学生の迷っていること、悩んでいることには答えがないですよね。

 

仲井眞知事:

答えはないか、何回も迷うしかないですよ。迷えばいいのよ、おそらく。

 

東濱:

そういう意見はどこから出てくるかというと、普段の学校の教室のなかとか親からでは出てこないですね。なので、学校と地域をつなげたり、例えば学校と観光をつなげたり、学校と農業をつなげたり、そういういろんなことをやっていけば、生徒の気づきにもなって、また知事の方にも新たな気づきになるかもしれないですよね。

 

仲井眞知事:

学校とですね、学問の世界があるでしよ。ずっと哲学的に宇宙の果てまでいくような。学問ともつなげて下さいよ。学問というのは学校を出ると薄れるところがあるけれど、学問というのは面白いと思うわけです。極めてインタレスティングな世界ですよ。世の中に学問というのは敬遠的になるから、ぜひ先生入れて下さい。

 

東濱:

わかりました。ぜひ知事の方も、いろんな大人の人達を授業に呼んでいるんですね。それでぜひ知事が見てきたこととかですね、海外とかもいろいろ見てきたと思いますので、自分の思っていることなどを直接中学生に語りかける場というのを作って頂けたらと思っていますので、ぜひよろしくお願いします。

 

仲井眞知事:

わかりました。

 

司会:

どうですか知事?中学生のストレートな質問というのは?県議会の追及より厳しいのがあると思いますが。

 

仲井眞知事:

やっぱり切り口が違うから、非常にフレッシュですよね。

 

司会:

しかし先生、「つながる」「つなぐ」というのは、非常に重要な要素ですよね。

 

東濱:

そうですね。私達は普段中学生と接しているところがあって、「いかに世の中とつなげるか」というのを強く感じたりするんですね。「どうつなげていくか」というのが大人の役割かと思っています。

 

司会:

コーディネートは行政の大きな役割ですから。

 

仲井眞知事:

僕も機械工学を勉強しようと思った理由の一つはね、鋳物工場を50年前の小学校の時に見学に行った時なんですよ。だから世の中をどんどん見せた方がいい。あるいはつないだ方がいいですよ。

 

司会:

つながることで、逆に迷いも増えるかもしれないけれど、頑張ってもらえたらいいと思います。

 

仲井眞知事:

楽しみもあると思うから頑張って下さい。