コロナウイルスに負けない活動を　運営委員長 宮本みち子

　若者おうえん基金は、養護施設や里親や一時保護のくらしを経験した人たちが、施設から飛び立つための経済支援をしています。これら社会的養護で育った子どもたちが全国には約4万6,000人に上り、そのうち半数以上のこどもが虐待を受けた経験を持っています。この子たちは親などの後ろ盾がないまま進学したり就職して独り立ちしなければなりません。

　この社会で親に頼れないで生きていくことの厳しさは想像以上です。困った時の少しのお金、相談できる人、実家に代わって受け入れてくれる居場所などがあれば、どんなに安心できることでしょうか。

　若者おうえん基金は、親代わりになる伴走者つきの経済支援という方法で、このようなニーズに応えようとしています。新型コロナ禍で支援の必要な子どもたちはもっと増えていくことでしょう。まだまだ私たちの活動の規模は小さく、支援できる若者の数は限られていますが、みなさまの寄付があればもっと支援の輪を広げることができます。コロナウイルスに負けない活動を繰り広げていきたいと思いますのでご支援くださいますようお願いいたします。

宮本みち子（放送大学/千葉大学名誉教授）