【AKIRAのコラム】第9回 感謝の気持ちは連鎖する

こんにちは。クラウドファンディングの活動メンバーのAKIRAです。コラムも9回目になりました。今回は、「感謝の気持ち」について書いてみようと思います。

僕たちのこのクラウドファンディング活動は、本当に、心から皆さんのご支援があって初めて成り立っています。この場を借りて、改めて感謝申し上げます。ありがとうございます！
特に僕が驚きと感動を覚えているのは、直接お会いしたこともない、遠く離れた方々から寄せられる、想像を超える温かいメッセージやご支援です。
皆さん、よく考えてみてください。このクラウドファンディングで集まったお金は、僕のポケットに一銭も入ってきません。すべて、社会的養護を巣立つ子どもたちの未来のために使われます。にもかかわらず、見返りも求めずに「頑張ってください」「応援しています」とメッセージをくださる。

そして、僕にとっての報酬は、銀行口座の残高ではありません。皆さんの温かい気持ちを受け取った時に心が満たされる、この精神的な満足感です。

なぜ、僕がこれほど「感謝」にこだわるのか。それは、僕自身の生い立ちに深く関わっています。1年前のコラムに記載しましたが、
僕は、児童養護施設で育ちました。高校を卒業した後、IT系の専門学校に進学したのですが、親の経済的な支援がない中での進学は、正直言って絶望的でした。その時、一般市民の方々が月々少額ずつ出し合ってくださった奨学金のおかげで、僕は学校に通うことができました。あの時の「誰かの優しさ」の重みは、今でも忘れることができません。
あの時、僕を助けてくれた人たちは、僕に何か見返りを求めたでしょうか？いいえ、求めていません。彼らはただ、僕の夢を応援してくれただけです。僕の人生は、まさに「見知らぬ誰かの善意」によって救われたと言っても過言ではありません。だからこそ、僕はその恩送りをすることが、自分にできる最大の「報い」だと思っています。

誰かに心から感謝されると、「また誰かの力になりたい」と思う。そして、僕はこの「感謝の気持ち」、そしてそれを誰かにつないでいく。それが、社会を温かくする連鎖だと信じています。

支援を受けた子どもたちが、将来、社会人になった時、ふと思い出してくれたら嬉しいです。

「ああ、昔、会ったこともないたくさんの人に助けてもらったな」と。

そして、彼らが今度は困っている誰かに、そっと手を差し伸べる。優しさのバトンを渡す。その結果、支援を受けた彼らが、将来、僕にとってのになってくれたら、これほど嬉しいことはありません。彼らの笑顔と自立こそが、僕たちの活動、そしてご支援くださった皆さんへの最高の報酬だと確信しています。

この温かい連鎖が、日本中に、そして世界中に広がることを願って、これからも活動を続けていきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

では、次の機会で会いましょう。