液体肝臓で、フェニルケトン尿症の患者さんに食の楽しみを!

液体肝臓で、フェニルケトン尿症の患者さんに食の楽しみを!

寄付総額

12,394,000

目標金額 6,000,000円

寄付者
385人
募集終了日
2020年11月30日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

 

■受領証明書の発行についてはこちら

 

クラウドファンディング終了のご報告と御礼


横浜市立大学の小島伸彦です。11月30日にクラウドファンディングの期間が終了し、その後、期間内に振り込みを予約してくださった方々の入金が本日確定いたしました。

 

最終金額は12,394,000円と、当初目標として掲げていた600万円の2倍以上の金額を集めることができました。のべ385名の皆様に直接のご寄附をいただきました。

 

また、本プロジェクトの情報を拡散するという形で応援してくださった方々、フェニルケトン尿症について今一度理解を深めようと勉強してくださった方々、研究の支援を申し出てくださった企業や財団の方々など、寄附という数字には直接現れない形でも、たくさんのサポートをいただきました。

 

この場をお借りして、皆様に御礼を申し上げます。本当にありがとうございました!!

 

お礼状とともにリターンの説明などについて、これから皆様にメールを送信させていただきます。1件ずつお名前を入れたお礼状をお送りしますので、少し時間がかかるかもしれませんがお待ちいただければ幸いです。

 

皆様からお預かりした研究費は新年1月から使うことができるようになります。いよいよ本格的な開発を進められるということで武者震いを禁じ得ません!!


本ウェブサイトの新着情報で研究成果を皆様と共有できるよう工夫してまいります。また今後予定しているラボツアーや患者様への説明会、おおよそ1年後の報告会などについても、新着情報を更新する形で発信したいと思います。

 

ページの右上の方にある「ハートマーク」をクリックしていただきますと、我々が新着情報を更新したときにメールが届くようになっております。
 

これからがプロジェクトの本番です。皆様、何卒よろしくお願い申し上げます!!

 

2020.12.15 小島伸彦

 

 

 フェニルケトン尿症は、生まれつき肝臓の一部の機能が欠損する病気です。生まれてすぐに特殊なミルクで育てなければならなくなり、一生に渡って野菜などの低タンパク食品と特殊ミルクを摂取する食生活となります。

 

 肝臓移植を行えばフェニルケトン尿症を治療することはできますが、移植に伴う高いリスクを考え併せると、実際に肝臓移植が選択されることはありません。そこで我々は、低リスクで治療効果が期待できる「液体肝臓(本研究の造語)」の開発に挑戦しています。

 遺伝子の変異による病気は一定の確率で誰にでも起こり得ます。これまで患者さんはフェニルケトン尿症を運命として受け入れるしかありませんでした。しかし、液体肝臓を開発できれば、運命に左右されずに生活できる社会を実現できます。皆様の応援、どうぞよろしくお願いいたします。

 

肝臓は人体に欠かせない化学工場

 

 はじめまして、横浜市立大学再生生物学研究室主宰の小島伸彦です。私は肝臓機能の発現メカニズムや細胞培養技術についての研究をしながら、細胞を使って治療用の肝臓をつくるという取り組みに挑戦しています。

 

 肝臓は食べ物に含まれる栄養素を化学的に作り変えることで、エネルギーを取り出したり身体を作る材料を生み出したりする働きを持ちます。肝細胞では500種類以上の複雑な化学反応が生じているので、肝臓の働きを人工的に再現しようとすると東京ドームのような大きな設備が必要だと言われています。

 我々の肝臓が体に収まるほどのコンパクトなサイズで済んでいるのは、なぜでしょうか?それは肝臓を構成する無数の細胞の中に沢山の種類の代謝酵素が入っていて、これが化学反応を助けているからです。病気などで肝臓の状態が悪くなると酵素の働きも止まってしまいます。

 

 

ほとんどの食べ物を自由に食べることができない「フェニルケトン尿症」

 肝臓の病気の中には、生まれつき代謝酵素の一つが働かないという病気もあります。例えば先天性代謝異常症の「フェニルケトン尿症」という病気では、食べ物のタンパク質に含まれている成分(必須アミノ酸のフェニルアラニン)を、別のアミノ酸であるチロシンに代謝するための酵素が生まれつき働きません。

 

 健康な肝臓の中では、フェニルアラニンをチロシンへと代謝する反応が行われています。フェニルアラニンは重要な栄養素ですが、代謝できないと身体中に溜まってしまい、毒となります。身体中に溜まったフェニルアラニンの一部はフェニルケトンとなって尿中に排泄されます。これが病名の由来になっていますが、フェニルアラニンの多くはフェニルケトンにならず、毒として体内に残ってしまいます

 

 

 一部の例を除き、治療法はフェニルアラニンの摂取を控えるという方法しかありません。フェニルアラニンはタンパク質に含まれるので、タンパク質の摂取量を一生に渡って極端に制限することになります。赤ちゃんの間はフェニルアラニンを除去した特殊なミルクを主に飲みます。

 

 また、成長してからも微量なタンパク質を避けるために、乳製品はもちろん穀物類も食べることができず、ほとんど芋や野菜のみの生活となります。一方で、不足する栄養素は必ずフェニルアラニン除去ミルクで補わなければなりません。このように、生活上の重要な楽しみである「食事」に厳しい制限がかかるとてもつらい病気なのです。

 

 小さい頃はミルクに慣れさせるのが大変で、飲むのを嫌がったり飲みきれない時は、1回量を減らし回数を増やして1日量を飲ませるのに必死で試行錯誤の日々でした。


幼稚園の頃は周りの子たちから、臭いや赤ちゃんみたいと言われ悲しい思いをし、学校へ上がると、なぜミルクを飲んでいるのか?なぜパンや魚などを食べないのか?クラス替えの度に質問され苦痛に感じているようでした。成長してしっかりと飲めるようになっても、ミルクでおなか一杯になりごはんをあまり食べられないので、ミルクが嫌だと度々言ったことがあります。

 

親としても入園入学の度に事前に病気の説明をし、毎月給食の献立表で除去のお願い、食べれるものがない日はお弁当を持参する連絡、宿泊を伴う行事でも食事の変更対応やミルクの準備のお願い、またその時はアレルギーと思われホテルなどから軽い拒否反応を示されるのを説明しお願いするのは大変でした。

 

中学生になった最近は、友達に外食へ誘われる機会が出てきました。外食では食べられるものがほとんどないので、ミルクと低たんぱくごはんを食べてから出かけ、お店で食べるのはフライドポテトとジュースだけです。その場では楽しんだようですが、やはりみんなと同じようにごはんが食べたいという思いが成長とともに大きくなってきています。この先、高校生~社会人となるともっと不便に感じるでしょう。

 

あとは食費が大変です。取り寄せでしか購入できず、たんぱく質調整米が3㎏5000円弱、レンジで温めるごはんが1食200円前後、我が家では多いとき1食で3~4パック食べます。その他うどんや低たんぱく薄力粉など
を合わせて購入するので毎月10,000円程度の出費になります。

 

この研究が進み現実になったら、どんなに食べることが楽しめるだろう。食べたいものをおなかいっぱいに食べさせる事ができるようになる?今までできなかった外食ができる?と期待が膨らみます。
 

本人に今回の話をしたとき月1回くらいの注射で何でも食べられたら最高やん!とうれしそうでした。 

 

(フェニルケトン尿症 / 14歳の子供をもつ親)

 
 

肝臓の代謝酵素を封入した赤血球=液体肝臓を開発し、フェニルケトン尿症の患者さんに食の楽しみを!

 

 一般的に肝臓の代謝異常症は、肝臓移植によって治すことができます。しかし、フェニルケトン尿症は、食事制限さえしていればすぐに命に関わる病気ではないため、開腹などの高いリスクを伴う肝臓移植が適用されることはありません。

 

 それでも、厳しい食事制限を生涯に渡って続けるという人生は、非常につらいものです。フェニルケトン尿症にも適用できるような、低リスクな肝臓移植療法を開発できないだろうか?そんな思いから、従来の肝臓の概念にとらわれない「液体肝臓」のコンセプトを2017年に確立し、開発を始めました。

 

 

 液体肝臓は医学用語ではなく本研究の造語です。その実態は肝臓の代謝酵素を封入した赤血球のことです。肝臓そのものを移植するのではなく、肝臓と同じような代謝の働きをする赤血球を液体肝臓として血液中に移植(輸血)します。

 

 これによって、患者さんの肝臓で代謝できずにあふれてきたフェニルアラニンを、血液中でチロシンへと代謝することができます。本来固形臓器である肝臓が、血液中にまるで液体のように流れているようなイメージのため、液体肝臓と名付けました。

 

液体肝臓による治療のPOINT!

-----------------------

 

・肝臓移植の場合には副作用を伴う免疫抑制剤が必要となりますが、液体肝臓の場合は血液型を合わせれば「免疫抑制剤は不要」です。


・肝臓移植は、体内へと組織を埋め込み血管を縫合するという手術が必要になりますが、赤血球を用いた液体肝臓であれば注射や点滴で移植(輸血)できるため「手術が不要」です。


・一般的な肝臓移植では、移植した臓器を取り出す際には再び手術が必要になります。液体肝臓の場合は、赤血球の一般的な性質から体内で120日程度経つと破壊されるため「途中で治療を中止可能」です。定期的に注射や点滴をうけて液体肝臓を補充する必要があるという欠点でもありますが、状況によってやめることのできる移植というのは、患者さんにとって良い部分でもあります。


・移植用の肝臓は凍結保存できませんが、赤血球は凍結技術が開発されています。すなわち「病院でストック可能」であり「好きな時に治療が可能」になると考えられます。


・ドナー肝臓を得ることは簡単ではありません。しかし、赤血球は自己血や献血などで「比較的容易に入手可能」と考えられます。

 

・輸血する赤血球数は、10の9乗個〜10乗個を想定しています。これは血液の量に変換すると0.5〜5 mlとなります。0.5 mlはインフルエンザの予防接種と同じくらいの量です。体内の赤血球は10の13乗個ですので、酸素運搬能に大きな影響はでないと考えています。

 

 赤血球へ封入する代謝酵素について、遺伝子組替え技術を使って大腸菌に作らせるアプローチが一般的ですが、我々はヒト細胞から得ることを計画しています。

 

 

フェニルケトン尿症の診断や治療に活躍される濱崎考史先生(大阪市立大学大学院医学研究科発達小児医学 教授)および新宅治夫先生(大阪市立大学大学院医学研究科 障がい医学・再生医学寄附講座 特任教授)からのコメント

 

 一般的なフェニルケトン尿症に対する治療法は、これまで食事療法しかありませんでした。最近になって、バイオマリン社のPEG-PAL(特殊なフェニルアラニン代謝酵素を高分子で被覆したもの)が開発され、日本でも治験を行なっています。しかし、毎日注射が必要であること、ヒトが持たない特殊な酵素を利用するためにアレルギー反応が強くでるケースがあること、さらには18歳以上の患者様だけが治療の対象になること、といった課題もあります。

 

 我々も遺伝子治療というアプローチでフェニルケトン尿症の治療法開発に取り組んでいますが、現在の技術では生涯にわたって治療効果を持続させることはできません。これらの問題を補う新たな治療法を患者様は待ち望んでいます。


 小島先生のプロジェクトを初めて知ったときは、とても驚きました。我々専門医からみても汎用性が高く、体に優しい治療法だと感じたからです。赤血球の中で酵素活性がしっかりと確認できれば、十分に実現可能な治療法として期待できます。患者様のために是非頑張っていただきたく、応援しています。

 
 
左から、濱崎先生、新宅先生

 

目標金額600万円を使って、代謝酵素を封入した赤血球を開発します

 

 今回のプロジェクトでは、みなさんからご支援をいただいて、肝臓の代謝酵素を封入した赤血球である液体肝臓の開発のための研究行います。

 

目標金額600万円の内訳

・試薬費用約400万円

・手数料や間接経費200万円

 

【液体肝臓の開発について】

 

● 開発期間

2021年1月〜2021年11月

 

● 実施場所

横浜市立大学および湘南アイパーク

 

● 試薬を使い研究する内容

・赤血球に穴を開け、酵素を封入する条件を検討する。

・赤血球に封入する酵素を細胞で大量生産させる。

・酵素を封入した赤血球の酵素活性を試験管内で計測する。

・疾患モデルマウスを使って酵素を封入した赤血球を評価する。

 

● 基礎的な研究開発を行いますので、以下の点にご留意ください。

・必ずしも想定したデータが出るとは限りません。

・液体肝臓を開発するという目標達成のために、途中で方法論を大きく変更する可能性もあり得ます。

・1年後に実用可能な液体肝臓ができるわけではありません。

・液体肝臓は溶血(寿命を迎える前の赤血球が破壊される)が起こるような病気を持っている方には適用できない可能性があります。

 

*動物実験1・2は、集まった研究費によって条件を追加して行うためであり、実験期間は変わりません。「第三ゴール」まで行ったとしても、その後すぐに液体肝臓ができる訳ではありません。第三ゴール後もさらに研究を重ねた末、上手く行った結果将来的に目指すものです。

 

 

「病気」という運命に左右されずに生活できる社会を

 

 私は小さい頃、画用紙に未来の世界を描くのが好きでした。当時は夢でしかなかったテレビ電話や同時通訳システムなどは、科学者や技術者の活躍によってすでに実現しています。

 

 今、私が思い描く未来は、健康を犠牲にすることなく、誰もが自分らしい食生活を営むことができる世界です。この未来を実現させるための一つの方法として、液体肝臓を開発していきたいのです。

 

 フェニルケトン尿症は遺伝子の変異によって発症します。遺伝子の変異やそれに伴う病気は誰にでも起こりうるものであり、患者さんやそのご両親には何一つ責任はありません。それにも関わらず生涯に渡って非常に厳しい食事制限や治療を強いられます。

 

 これまでは、このような不条理を運命として受け入れるしかありませんでした。しかし、液体肝臓による治療法を開発することで、運命に左右されずに生活できる社会を実現できるかもしれません。その第一歩としてフェニルケトン尿症を治療できる液体肝臓を開発のためのご支援をお願いいたします。

 

 

研究メンバー紹介

 

小島伸彦

横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科再生生物学研究室 准教授

再生医療では、実物とそっくりな臓器をつくらなければダメだと考えてしまいがちです。しかし、安全性や治療効果を最優先にした移植専用の臓器設計という考え方を持つことも重要です。液体肝臓はこのようなコンセプトのもとに考案されました。フェニルケトン尿症の患者様が何でも自由に食べることができる未来を切り開くため、液体肝臓開発へのご支援をよろしくお願い申し上げます。

 

花田三四郎

横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科再生生物学研究室 特任講師

これまで生体の機能を持つ臓器や組織を生体外で作りたいという夢をもって研究をしてきました。赤血球を用いた液体肝臓の開発は、生体の機能を再現する新しいアプローチです。実現に少しでも貢献できるよう全力で取り組んでいます。是非ご支援よろしくお願い申し上げます。

 

 

金丸青里香

横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科再生生物学研究室 修士1年生

私は細胞培養を通じて世の中の役に立つ研究に取り組みたいと思い、小島研究室を志望しました。液体肝臓の開発というテーマはとても魅力的であり、経験不足をやる気で補いながら、研究に貢献したいと思います。ご支援よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

湘南アイパークに関しまして

湘南アイパーク(湘南ヘルスイノベーションパーク)は、2018年4月にオープンした、製薬企業発のサイエンスパークです。幅広い業種や規模の産官学が結集し、ヘルスイノベーションを加速する場となることを目指しています。製薬企業のみならず、次世代医療、AI、ベンチャーキャピタル、行政など、101社、計2000人以上 (2020年9月現在) の企業・団体がエコシステムを形成しています。

 

湘南アイパーク(湘南ヘルスイノベーションパーク)

 

 

税制優遇処置に関しまして

 

個人や法人からの本学に対する奨学を目的とする寄附については、法人税法及び所得税法による税制上の優遇措置があります。※日本の納税者のみ対象となり、海外の方は優遇を受けることはできません。


●法人様
全額損金算入可能です。(一般の寄附金に係る損金算入限度額とは別枠です。)

 

●個人の皆様
2千円を超える部分については、その超えた金額が当該年の所得から控除されます。
ただし、寄付金の額が総所得金額の40%を超える場合は、40%を限度とします。
詳細情報は以下の文部科学省のホームページをご覧ください。
寄附金関係の税制について(文部科学省ホームページ)https://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/zeisei/06051001.htm

 

 

受領証明書の発行に関しまして


寄附金控除等の証明書として「受領証明書」を入金確認後に送付いたします。

控除等を受けるために、確定申告に際してこの「受領証明書」が必要となりますので、相当期間大切に保管してください。


・受領証明書送付期日
2021年2月末までに送付いたします。

 

・受領証明書日付

READYFORから横浜市立大学への入金日の、2021年1月8日(予定)付けで発行いたします。

 

・その他

受領証明書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。

 

 

注意事項

● 受領証明書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。ご寄附後にアカウント情報を変更した場合でも、ご寄附時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄附時に入力いただいた宛名と住所に寄附金領収書をお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。

 

● 本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

 

●支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトの支援獲得のPRのために利用させていただく場合があります。

 

 

 

 

目標としていた600万円を達成することができました。皆様の真心のご支援、大変ありがとうございます!

 

開始から14日目での達成というのは、サイトをご覧になった皆様がフェニルケトン尿症および先天性の代謝異常症に対して、深い関心を持っていただいたことの表れだと考えています。患者様やご家族の皆様からの応援も多くいただきました。希少疾患は社会としても取り組むべき課題だと思います。誤解や偏見をなくす意味でも、我々は研究開発活動を活性化してまいります。

 

プロジェクト紹介にも書かせていただいておりますが、この600万円は第1ステップの細胞実験に使用させていただきます。大切なのはこの細胞実験の結果を動物で試験することです。第2ステップで実施する動物実験1、および第3ステップに実施する動物実験2に進むための研究開発費について、ネクストゴール1000万円を設定し、引き続きのご支援をお願いしてまいります。

フェニルケトン尿症の患者様とご家族の皆様が同じお料理で食卓を囲める未来の実現のため、引き続きよろしくお願いします!!

 

2020.9.14 小島伸彦

 

第二目標達成のお礼と最終ゴールについて

 

目標金額1,000万円を突破することができました!200名を超える皆様からのご寄附をいただき本当にありがとうございました。1,000万円は本当に大きな数字です。目標設定の際にも、そんなに大きなお金がどうやったら集まるのか?と我々自身も目標達成をイメージすることができませんでした。

 

しかし、このプロジェクトに共感してくださった皆様が、ご家族やご友人にフェニルケトン尿症や液体肝臓のことを話題にしてくださり、SNSで情報発信をしてくださいました。なんとポスターをつくって職場に貼っていますとお知らせをくださった方もいらっしゃいました。

 

このようにしていくつもの共感の輪を広げていただいたおかげで、この大きな目標を達成することができました。これはもはや、我々のプロジェクトではなく、このプロジェクトに共感してくださった皆様のプロジェクトだと思います

 

通常の研究開発では考えられない連帯を生むことができ、私の人生においてもかけがえのない取り組みになったと感じています。

 

ここまでご支援していただいた研究開発費で、計画の第1ステップ【細胞実験】と第2ステップ【動物実験1】を実施することができます。しかし、液体肝臓が本当に動物の体内で機能しているのかを詳細に解析するためには第3ステップの【動物実験2】を実施する必要があります。

 

3つのステップが揃って初めて信頼性の高いデータセットを取ることができるのです。この動物実験2を行うためにはさらに400万円が必要となります。

 

そこで最終ゴール1,400万円を設定し、残り期間12日間ギリギリまでクラウドファンディングを続けたいと思います。

 

当初はこの最終ゴールを設定できるのは夢のまた夢と考えていました。しかし、1,000万円という目標を突破したこの勢いで、最終ゴールを達成したいと強く決意をしております。

 

残り期間もわずかですが、最後の最後まで諦めずに、ご支援のお願いを続けてまいります!引き続きよろしくお願いします!!

 

2020.11.18 小島伸彦

 

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プロフィール

横浜市立大学大学院 生命ナノシステム科学研究科 准教授 再生生物学研究室 主宰 大阪府寝屋川市生まれ。1998年大阪大学大学院工学研究科修士課程修了(ハイブリッド人工肝臓)、2001年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(肝臓発生の分子メカニズム)。KAST宮島「幹細胞」制御プロジェクト常勤研究員、2003年東京大学生産技術研究所酒井康行研究室助手、2007年UCLAおよびロサンゼルス退役軍人医療センター上級研究員、2009年東京大学生産技術研究所BEANSプロジェクト特任助教を経て、2013年より横浜市立大学准教授。2016年攻殻機動隊REALIZE PROJECT the AWARD攻殻コンテスト最優秀賞受賞。2017年よりAMED生体模倣システム事業に参画中。

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ギフト

3,000


alt

3,000円コース

(1)お礼状(電子メールにてデータ送付)
(2)活動報告冊子(電子メールにてデータ送付)
(3)活動冊子に支援者名掲載(希望者のみ)
(4)寄附受領証

申込数
153
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

5,000


alt

5,000円コース

(1)お礼状(電子メールにてデータ送付)
(2)活動報告冊子(電子メールにてデータ送付)
(3)活動冊子に支援者名掲載(希望者のみ)
(4)寄附受領証

申込数
11
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

3,000


alt

3,000円コース

(1)お礼状(電子メールにてデータ送付)
(2)活動報告冊子(電子メールにてデータ送付)
(3)活動冊子に支援者名掲載(希望者のみ)
(4)寄附受領証

申込数
153
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

5,000


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5,000円コース

(1)お礼状(電子メールにてデータ送付)
(2)活動報告冊子(電子メールにてデータ送付)
(3)活動冊子に支援者名掲載(希望者のみ)
(4)寄附受領証

申込数
11
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月
1 ~ 1/ 9

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横浜市立大学大学院 生命ナノシステム科学研究科 准教授 再生生物学研究室 主宰 大阪府寝屋川市生まれ。1998年大阪大学大学院工学研究科修士課程修了(ハイブリッド人工肝臓)、2001年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(肝臓発生の分子メカニズム)。KAST宮島「幹細胞」制御プロジェクト常勤研究員、2003年東京大学生産技術研究所酒井康行研究室助手、2007年UCLAおよびロサンゼルス退役軍人医療センター上級研究員、2009年東京大学生産技術研究所BEANSプロジェクト特任助教を経て、2013年より横浜市立大学准教授。2016年攻殻機動隊REALIZE PROJECT the AWARD攻殻コンテスト最優秀賞受賞。2017年よりAMED生体模倣システム事業に参画中。

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