「カリヨンとびらの家」に現場見学を行いました。

クラファンスタッフの愛子です。

 

今回は7月29日に実施したカリヨン子どもセンターが運営する自立援助ホーム「カリヨンとびらの家」（定員男子6名）の現場訪問を報告させていただきます。クラファンスタッフはまこさん　池本さん　なおとさん　私愛子が現地に伺わせていただきました。

 

とびらの家には初めて訪問しましたが初めてと思えないアットホームな雰囲気でした。当日ご説明は大坂さん、當麻さんにお話を伺いました。

 

（左からまこさん、大坂さん、當麻さん、なおとさん、愛子）

 

カリヨン子どもセンターは、

 

・家庭での親子関係がこじれあるいは虐待が起こり安全に暮らせなくなった子ども

・児童養護施設を巣立った後就労につまずいて生活の場所を失った若者

・少年事件を起こし家庭からの引き取りを拒否され行き場所を失った子ども

 

などのための「子どもシェルター」「自立援助ホーム」を運営されています。

 

「カリヨンとびらの家」の運営体制としては常勤職員に加え、週1回の非常勤職員やボランティアの5人体制で構成されていました。当日はボランティアの方が食事を作っていてとてもおいしそうでした。

 

（若者おうえん基金助成について）

 

ご活用いただいた2021年の若者おうえん基金助成（伴走支援枠）は　入所していた若者の「海外大学への進学」を実現する大きな一歩を後押ししたそうです。

 

とても能力、勉強意欲が高かった若者だった反面、通信教育や塾の費用、さらに海外渡航や生活費といった膨大な資金が必要となったため、基金の柔軟な資金支援が支えとなったそうです。本人の強い意志と努力、職員の熱意ある伴走が結びつき、現在その若者は海外の大学で心理学を学び、三年次を修了したそうです。

 

この伴走支援で一人の人生を変えたと思うと心が温まりました。

 

こうした成功の背景には、職員の皆様の「自己決定を大切にする支援」がありました。虐待歴を持ち、自己表現が難しかったというその若者に対して、「大学に行きたい」「海外に行きたい」という思いを尊重し、実現に向けて寄り添い続けてこれまれました。とびらの家は単なる居場所ではなく、若者が自分の人生を取り戻す出発点となっていると感じました。

しかし、支援の現場は決して平坦ではなく、就労や就学を前提に入所する若者の中には、メンタル面の不調や発達的な課題を抱え、「どちらも難しい」状況に陥る者も少なくないそうです。そうした若者に対して、とびらの家では「モラトリアム的な期間」を受け入れつつ、一緒に将来を模索する支援を行っていました。「完全な自立」に向けた一律のスピードを求めず、それぞれの歩みに寄り添う姿勢が素敵だなと思いました。

 

これからも若者の夢を応援できるような支援・クラウドファンディングを頑張りたいと思える機会になりました。今後ともこの活動支援をよろしくお願いいたします