サポーター50人大募集！紛争下にいる子どもたちの未来を応援しよう。

シリア事業では、2023年も現地NGOと協働で、学ぶことができなかった若者たちへの教育支援を行っています。若者たちが安全で安定した職業に就けることは、武装組織等への流出を防止することに繋がり、ひいては国の安定を築くことにつながります。引き続きサポートをよろしくお願いいたします。

▶　若者への初等教育、就労支援

シリアでは政情の不安定さ、貧困などから学校に通えない子ども、途中退学しなければならない子どもが多くいます。そういった子どもたちは大きくなってからも危険な仕事に就いたり、不当に少ない給料で働いたりすることを余儀なくされています。

そのため、子ども時代に学校に通えなかったり途中退学せざるをえなかったりした若者（16-24歳）を対象に、初等教育や就労支援を行っています。 

まず、初等教育では英語などを含め基本的な読み書き等を教えつつ、併せて若者のレジリエンス※向上支援を行うことで自尊感情向上も目指しています。自分と同じような境遇の同年代の人たちとともに勉強に取り組むことによって、仲間を得ることもできたといった声も聴くことができました。

次に、職業支援では、シリアの伝統的なお菓子の作り方教室や電子機器修理の教室などを開催しています。お菓子作りを教室で学んだ女性からは「作ったお菓子を売ることができ、生活費に使うことができた」「食べた人から美味しかったと言われた」と嬉しそうな声を聴くことができました。

パンとお菓子作りについて製造技術だけでなく、包装の仕方やマーケティング等についても学ぶ

また、電子機器修理の教室の生徒たちも「最初は何の知識もスキルもなかったが、この教室で学んだことで電子機器の修理ができるようになった。いくつもの会社から仕事のオファーを受けることもできた」といった言葉も寄せられました。

■    参加したYくんの声です。

「私は20歳の青年です。失業と貧困に苦しみ、困難な家庭環境のため、高校教育を修了していません。 これまでは自分と兄弟たちを養うために簡単な仕事をしていましたが、家庭用電気配線の無料講習会のことを知り、人生が激変しました。

このコースのおかげで私はプロの電気工事士として働くための資格を取得しました。その後、この分野での就職先を探し始めたところ、すぐに電気サービスを必要とする家庭や店舗からのオファーがいくつか受けました。 現在、私は仕事で十分な収入を得ることができ、自分の生活や家族の状況を改善することができたと感じます。 また、自分自身に対しても自信を持てるようになりました。 このトレーニングコースを提供してくれたIVYと提携団体に感謝しています。 私の人生をより良いものに変えてくれて、ありがとう。 」

電気機器修理分野について研修を受ける若者たち

※レジリエンスとは，困難で脅威を与える状況にもかかわらず，うまく適応する過程や能力，および適応の結果のことで，精神的回復力とも訳される。

出典：コトバンク　最新心理学事典,

https://kotobank.jp/word/%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9-674159