ご支援いただいたブックマンションの近況報告
ブックマンションの中西です。
2年前、ブックマンションを作る際のプロジェクトにご支援いただき、本当にありがとうございました。
通常プロジェクト完了報告はクラウドファンディング終了後少しして行うようですが、「シェア型の本屋さんを広めます!」と言っていた手前、少しでも広がりを見せてから終了報告をしようと決めていました。12月も半ばに差し掛かりましたし、このタイミングで一度報告しようと思って書き進めています。
今日はプロジェクト終了報告として、ブックマンションオープンから最近の動きをお伝えします。
昨年末のブックマンションの様子
■要約
・コロナがありますが棚を借りてくださっている皆さんと一緒に楽しく続けられています
・ブックマンション単体で50以上の媒体に取材いただきました
・ブックマンションの仕組みをお伝えし、全国で14店舗シェア型本屋が開店しました
・イベント開催するようになりました
・リターンについての連絡をお待ちしています
・次のプロジェクトに取り組みます
最後の最後で宣伝かい!と思われるのは嫌なので、最後に次のプロジェクトを匂わせます冒頭にお伝えします。ただ、ここ1ヶ月ほど考えているのですが、最後の最後に詰まらなくて、まとまるまでにまだかかりそうです、、
■近況報告詳細
本当に長くなったので、お時間のある方はご一読ください。
クラウドファンディングを開始したのは2019年5月。その後7月17日に開店し、早いもので丸2年が経ちました。オープンして半年も経たない頃からコロナが広まり始め、一時は「
お店を続けるのは難しいかな」と思った時もありましたが、皆さんからの温かい励ましを受け、何とか耐え忍び、続けられています。
あまり目の前の状況に対して深く考えない方ではありますが、自分一人だけで運営するお店作りに取り組んでいたら、早々にお店を閉めていたと思います。
ブックマンションのTwitterアカウント
■オープン後の反応
「シェア型の本屋さんの仕組みを広めたい!」と思いプロトタイプのお店作りに取り組んだブックマンションですが、オープン直後から嬉しい反応がありました。
それは棚を借りていただいた皆さんの個性豊かな本のラインナップへの反応です。一般的な本屋さんとは異なり、棚の借り手の皆さんの手元にある本を基に本棚が出来上がっていくブックマンションはまさに借りていただいている方々の世界が反映された本屋さん。
「この本棚に自分が持っている本が何冊もある。本棚を借りている人と友達になれそう」と言ってくださる方や「大型書店に行っても、このテーマの本がこんなに揃っているところはないんじゃないかな。どんな人が借りているの?」と聞かれるなど、棚の借り手の方に対して興味を持たれる方が多くいます。
ご来店いただいた方々からのコメント
実際、オープンしてから今に至るまで50以上の媒体に取材を受けていますが、記事の内容としてはシェア型の本屋さんの取り組みが主であるものの、取材中の話の大半は借りていただいている方の棚の話で盛り上がります。
朝日新聞さん
https://www.asahi.com/articles/ASNCZ55LXNCSUTIL042.html
ダヴィンチさん
https://ddnavi.com/interview/895292/a/
■取材を受けた先に待っていた世界
多くの方メディアの方に取り上げていただいたこともあり、ブックマンションに興味を持って訪れてくれるお客さん以外にも、棚を借りるのに興味を持たれる方や、自分でシェア型の本屋さんを取り組んでみたいという方もお店を訪れてくれます。
オープンしてから今に至るまでに、クラウドファンディングでご参加いただいた方以外にも、下は小学生から上は還暦を迎えられた方まで様々な方に棚の借主になっていただいています。
小学生店長の取材記事
https://sotokoto-online.jp/social/3196
また、実はこの2年間でブックマンションを参考にしてできたお店が14店舗まで増えたんです。島根では本業がコーヒー屋さん、愛知では山の中腹にある喫茶店、また最近ではコワーキングスペースの入口部分に本屋スペースを作られています。そして、先月はついに渋谷ヒカリエの中にまで!
クラウドファンディングのページに記載したシェア型の本屋さんを1,000店舗作るという目標に対してはまだ長い道のりですが、シェア型の本屋さんの認知度が徐々に向上してきたことから、ここから増えていく速度が上がっていくと思います。
■ブックマンション外の新たな取り組み
今、本を楽しむ活動は吉祥寺の街に飛び出ていっています。
吉祥寺にお店を構える大型書店ジュンク堂さん内に棚を借りていただいている皆さんが選書したコーナーが設けられました。
https://kichijoji.keizai.biz/headline/2989/
ブックマンションの取り組みに興味を持ってくださったジュンク堂の従業員の方から連絡をいただき実現しました。ちなみに、棚をどう作っていくかなどは全て参加者の方々が相談しながら進めています。嬉しいことに今年もお声がかかり、12月と来年1月まで実施中です。
また、ブックマンションを訪れてくれた武蔵野美術大学の学生に「ZINE」の魅力を教えてもらったことから、緊急事態宣言明けの今年3月27日に吉祥寺パルコさんの屋上をお借りして「吉祥寺ZINEフェスティバル」を開催しました。
photo by
https://twitter.com/teabook_photo
それまで全く知らなかったZINEの魅力に取りつかれ、ZINEの作り手の方々に声をかけて開催したところ、手作りの会にも関わらず当日は2,000名を超える方にご来場いただきました。このZINEのイベントがきっかけとなり、吉祥寺内の別の施設でのイベント開催が決まっています。
皆さんにご支援いただいたブックマンションをきっかけに、この2年間で本当にいろんな方との出会いがありました。
2年前、「シェア型書店の仕組みを広げたいな」と思っていた私に対して、ご支援いただいた皆さん、本当にありがとうございます。今後も手を動かしている中で気づいたことや教えてもらったことに面白みを見出して、取り組み広げていきたいと思います。
■リターンについて
まだ活用されていない方がいらっしゃいますが、下記のメールアドレスへご連絡いただければ、順次対応させていただきます。その際にお名前を添えていただければこちらでご支援いただいた内容を把握することが可能です。
bookcultureclub81@gmail.com
■次のプロジェクトについて
ブックマンションのある建物以外にも実はこの2年の間に4つの物件をお借りしています。まだ個人で使っているだけのところもありますが、基本的にはブックマンション同様、その店舗内での取り組みを、他の地域に広げていきたいと思っています。
頭の中ではぼんやりとあるものの、いざ文字にしようとした時にブックマンションの時同様、なかなか書けず止まっています。
最近の活動については主にTwitterとInstagramでご案内していますので、フォローいただけると嬉しいです。
https://twitter.com/bookcultureclub
https://www.instagram.com/bookcultureclub/
最後に、改めて2年前にご支援いただきありがとうございました。そのおかげで僕自身も活動できていますし、全国14店舗のお店も運営がなされています。棚を借りて参加される方を含めたら1000人近くの方がシェア型本屋に関わられているのかもしれません。
シェア型本屋作りの活動は止めず、コツコツ続けながら、そこで知った分野に取り組みまた、新たな本の楽しみ方を開拓していこうと思います。
中西