支援総額
目標金額 5,000,000円
- 支援者
- 651人
- 募集終了日
- 2022年6月30日
子どもたちと、園舎に環境エンリッチメントを行いました!
ご無沙汰しております。
本クラウドファンディングは、地域の子どもたちが取り組む「山の都どうぶつクエスト」の一環で行いました。
先日この山の都どうぶつクエストの第5章「動物たちの家づくり」を開催いたしましたので、ご報告いたします。
これまでに、さまざまな立場から動物とのかかわりについて学んだ子どもたち20名が、「動物たちの幸せな暮らしのために何ができるのか?」を考えて行動を起こす集大成となるイベントです。甲府市遊亀公園附属動物園のご協力のもと4種の動物、アジアゾウ、チンパンジー、ワタボウシパンシェ、マレーグマの園舎に、用意された材料を使って、さまざまな工夫を行い野生本来のらしさを引き出す取組みである「環境エンリッチメント」をおこないました。
環境エンリッチメントを考えてもらうにあたって、まず行ったのはライオンの採食にまつわるエンリッチメントとなる屠体給餌でした。屠体給餌(とたいきゅうじ)とは本来のらしさ発揮できる採食にかける時間や仕草を引き出す取組みです。また、有害鳥獣駆除で捕獲した野生動物を活用することで、いのちを無駄にしない取組みとしても注目されています。
適切な屠対処理がされた、4kg程度の小イノシシ2頭をライオンのオス・メスに与えました。甲府市遊亀公園附属動物園で初めての取組み、ライオンたちの感想はいかに!?
動物Twitterより
結果は普段見せないような行動的なしぐさ、屠体への猫パンチなど、初めての屠体給餌でありましたが、メス・オスともに好奇心を刺激されていることが伝わってきました。臆病なオスのデネブのまるで野生に帰ったかのような強い咆哮や飛び跳ねて獲物を食べるような仕草をみて、本取り組みが動物のためはもちろんのこと、私たちの動物観を変えるうえで非常に有効かつ魅力的な取組みであることを知りました。
子どもたちも初めて見る生き生きとしたライオンの様子に夢中になっていました。
採食エンリッチメントの後は、子どもたちがエンリッチメントをおこなう動物の習性について秋山園長より教えていただきました。
園外芝生広場に移動してあらかじめこちらで用意した、丸太や竹、クサリやブイといった有効に使えるであろう材料を子どもたちに見てもらって、動物たちの特性に合わせたエンリッチメントのイメージを膨らましてもらいました。
その後、動物園には室内施設がないため、近隣にある公民館へ移動し、各班に分かれて設計を考えました。なお、ここで各班が担当する動物を決定いたしました。
イエロー:ワタボウシパンシェ
レッド:チンパンジー
グリーン:マレーグマ
ブルー:アジアゾウ
各動物の担当飼育員さまにもご協力いただき、みんなで考えた設備を図面(イラスト)にします。
図が出来たら、昼食ののち再び動物園へ。青年会議所会員や飼育員さまにもお手伝いいただき、工作を進めました。
そして、仕上がったエンリッチメント設備は以下の通りです。
レッドチーム(チンパンジー) タイトル:バンブーミュージック
①使わなくなった消防ホースを利用したハンモック
元より、このようなハンモックは園舎に2基設置されていましたが、飼育する3頭のチンパンジーのうち、1つはオスのビリーが独り占めしていました。もう1つは設置が不安定なのか利用されていなかったため、残りのメス2頭の住環境改善をねらい設置しました。みんなで協力してホースを編みこむことができました。写真の様に仕上げたあとに耐久テストも行っております。
②竹で出来た楽器&給餌器
ディスプレイ行動をコンクリートと鉄製の獣舎でおこなうことで、思わぬケガをしたり、ストレスを溜めてしまうことを解決するために、竹製の叩くと音の鳴る装置、ディスプレイ行動で鳴る楽器を作成しました。子どもたちの話し合いの中で、他の機能も持たせることとなり、叩いて揺れた時にナッツやペレットのエサが出てくるように竹の節や横のランダムな位置に穴を開けました。
グリーンチーム(マレーグマ) タイトル:はちみつペロペロ
①特徴的なツメは本来、朽木に住むアリを掻き出したりするもの。給餌にかける時間を長くとる=檻の中でも飽きずに暮らす装置として丸太、ロープを使った給餌装置を作りました。
②長い舌を使って上手に食べる仕草を引き出すとともに私たち入園者がその特徴的な姿を見ることができるように透明なパイプを使ったはちみつの給餌装置を作り、来園者側に設置しました。
イエローチーム(ワタボウシパンシェ) タイトル:メイキングイエローアスレチック
運動量の活発な小型サルには、園舎の中でもジャングルのように立体的に動くことの出来る装置を作ることになりました。梯子状に組んだ木材の間に梁を通してそこにエサのミルワームを入れることのできる塩ビ、木、竹をロープで吊下げました。
ブルーチーム(アジアゾウ) タイトル:丸太とブイ
檻の中で暮らすことによる常同行動を減らすことができるか?を考えて大きな体でも楽しめる遊具を作りました。丸太をブイをぶら下げただけにも見えますが、器用な鼻を存分に使ってもらえるように小さい穴を開けてエサを隠しておくことができます。ブイの底面には水抜き穴しか開いておりませんから、上手に揺らさないとエサを食べられません。
このように、1日目(一回目)は工作を終えて終了しました。
そして、翌週に開催した2日目(二回目)に設置と行動観察を行い、効果を測定してもらいました。エソグラムの簡易版シートを用いて、時間ごとに見られた動物の行動をグループ毎に時間交代で周り記載してもらいました。
気になる動物たちの環境エンリッチメントの感想!? 様子は甲府市遊亀公園附属動物園公式Twitterをご覧ください!
チンパンジーはかしこく、躊躇する場面が見られましたが、アジアゾウのテルのはしゃぎっぷりに限らず、どの動物も思っていた以上に行動に変化があり、改めてエンリッチメントの必要性、面白さを感じる結果となりました。
行動観察が終わったら、公民館へ移動してグループ毎に結果をまとめて発表をおこないました。
小学生が、それぞれの検証を持ち寄って話し合って一つの資料とまとめをその日に作ることはとても難しいことだと思います。しかし、これまで多くの学びを得た子どもたちは自分たちの予想と結果検証をまとめて発表してくれたことは大変に素晴らしく、主催者としても誇らしい結果でありました。
「山の都どうぶつクエスト」の体験プログラムはこの環境エンリッチメントを持って完了いたしました。身近にいながらあまり気にすることのない動物たちから得ることの出来る学びは子どもたちの成長のみならず、私たち社会を作る大人にとっても多くの学びがありました。また、こうやって教育と社会をつなぐことのできる装置としても動物園は多く活用されることがより良い地域を築くであろうことも強く感じております。
そして何より子どもたちの柔軟性は驚異的で、生死隔てなく動物について考えることの出来る姿は、第1章で剥製を怖がっていたことを忘れさせてしまう程でした。
「山の都どうぶつクエスト」の活動は残すところあと1回となりました!
子どもたちの解団式と、その前には皆さまよりご支援いただいたクラウドファンディングで寄贈する医療機器の贈呈式を行います!
引き続きこの取り組みをご応援いただければ幸いです!
リターン
3,000円+システム利用料
おきもち|3千円コース
■お礼のメール
■活動報告レポート
■動物たちの写真
※データで送付予定
- 申込数
- 338
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年10月
10,000円+システム利用料
おきもち|1万円コース
■お礼のメール
■活動報告レポート
■動物たちの写真
※データで送付予定
- 申込数
- 78
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年10月
3,000円+システム利用料
おきもち|3千円コース
■お礼のメール
■活動報告レポート
■動物たちの写真
※データで送付予定
- 申込数
- 338
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年10月
10,000円+システム利用料
おきもち|1万円コース
■お礼のメール
■活動報告レポート
■動物たちの写真
※データで送付予定
- 申込数
- 78
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年10月
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