
支援総額
目標金額 50,000,000円
- 支援者
- 218人
- 募集終了日
- 2024年5月15日
武田英二郎コラム┃日本と欧州のサッカーの違い vol.2
子どもの頃にイギリスに住んでいた武田英二郎選手が、自らの体験を基にそこで感じた日本と欧州の違いをプロサッカー選手の視点で振り返るコラムをお届け。
今回は前回に続いて”サッカーの違い”の第2回目をお届けします。
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まだ読んでいない方はこちら👇
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日本と欧州、同じサッカーでも違いが生じる要因は何なのか?
2つ目の理由は”イギリスのサッカーのグラウンド(環境)”です。
イギリスってどこにでも芝生があるんですよ。
逆に日本のような砂利を見つけるのが難しいくらいに、どこもかしこも芝生なんです。
公園も、学校のグランドも、家の庭も全て芝生。
当然サッカーをするピッチも芝生です。
そしてそれこそが激しいサッカーが生まれる理由だと思うんです。
スライディングをするのが痛くないし、躊躇する理由がないんです。日本でサッカーをしていた人はほぼ100%、スライディングによる火傷や擦り傷を1度は経験していると思います。
そして、その恐怖によりスライディングを極力避けるようになる人が増えます。
向こうはむしろ逆の発想です。
スライディングは楽しいし、かっこいいし、なんかプロっぽいし、みんな滑りたがります。笑
そして天候的に雨が多いのもそれを助長させてますね。
(先日の大雨の中でのファジアーノ岡山戦みたいな感じです。みんないつもより自然とスライディングが増えていたと思います。)
小学生なのに本当にバンバン、スライディングしてますからね!
泥だらけになりながらとにかく体を張って、滑って、戦う。
ザ・イギリスって感じです。
ちなみに僕が日本に帰国して、地元のサッカーチームに入って一番最初にみんなに褒められたのはスライディングの上手さでした。それくらい僕にも当時その意識は刷り込まれてました。
この「スライディング慣れ」していることに加えて、1つ目の理由にあげた「戦いの本能」(仲間を守る、戦う本能)がプラスされ、イギリスのサッカーは激しさが格段に増すんじゃないかと僕自身は想像しています。
サッカーは激しいものだという認識が幼い頃から刻み込まれた結果、やはりサッカーに戦いを求める人が増えるんじゃないかなと思います。
こういった理由により、イギリスのサッカーは日本よりも激しく迫力のあるものになるんだと思っています。
ただ、イギリスの方が激しさがあるからといって、僕は日本のサッカーの方が劣っているとは1ミリも思っていません。
あくまで、スタイルが違うだけで、日本には日本の良さがあります。
日本のサッカーの良さ
ここからは僕が考える日本のサッカーの良さを2つ挙げてみます。
まずは『技術の高さ』
日本でのサッカーは技術がすごく大切にされます。
リフティングがうまい子は多いですし、小学校低学年でも100回以上できる子は多くいると思います。ドリブルも綺麗にダブルタッチができたり、華麗なフェイントで相手を抜き去ることのできる選手がたくさんいます。
イギリスではそういう選手はすごく稀です。
というより、少なくとも僕が住んでいた20年前は小5の時点でそういう技術の高い友達は僕の周りにはいませんでしたね。
それが日本に帰ってきて地元のチームに入団したら、リフティングや基礎技術などがみんなめちゃくちゃ上手くてびっくりしました。
チームとしてのパス回しも全然レベルが違いました。
イギリスはとにかく蹴って走って戦ってというサッカー。
ただがむしゃらに激しくやっていた感覚でしたが、日本ではチームとしてしっかりとパスを繋ごうとすることにびっくりしました。
僕にはできませんでした。
なのでスライディングで認めてもらいました。
やはりサッカーにおいて技術は大切ですし、技術を習得するにはとてつもない努力が必要です。
それがしっかりできているのは日本人の強さであり、努力できる民族であることを証明しているんじゃないかと思います。
そして2つ目は『真面目さ』です。
日本人は真面目です。
先ほどの技術のところにも少し被る部分はありますが、日本人は本当に真面目だと思います。
求められていることを理解して、それを忠実に守りながら表現することができる。
サッカーって結局はスポーツなので、理論的に考えてプレーする瞬間より、本能的にプレーする瞬間の方が多くなるのですが、日本人はそのコントロールが明らかに他の国の選手より上手です。
分かりやすい例を挙げると、先ほどから話している守備の話です。
イギリス人の守備はとにかく積極的。
ボールを取れる可能性があったら思い切って取りたい。
だから奪いに行くんです。
割と直感的というか、本能的な守備なんです。
反対に日本人の守備はとにかく粘り強く、飛び込んだりしない真面目な守備なのです。
冷静に相手の動きやタイミングを見極めて、確実に奪える時に奪う。
なので、外国人のようにガッツリ奪いきることは少なくても、体ごと入れ替わって置き去りにされ
ることは少ないです。
これは持論ですが、実は守備は積極的に飛び込んでスライディングをしちゃった方が全然楽なんですよ。
ボールが取れればナイスプレーだし、見栄えもいいし、対応自体が一瞬で終わるのでキツくない。
反対に、粘り強く対応するのってきついんです。
相手の動きに全部合わせる必要があるので動きが後手になります。
相手の動きの予測もするから頭も疲れる。
しかし、日本人は真面目だから、きついけど、最後まで粘り強く確実な対応をして、相手に置き去りにされない守り方を選ぶ人が多い。
一見、あまり良いようには聞こえませんが、実際粘り強く対応できる日本人の方が、監督としては計算しやすいのかなとも思います。
100点はなかなか出さないけど、極端に悪いことは少なく、安定して80点くらいは常に出してくれるイメージです。
日本人のサイドバックが多く海外で活躍できているのには、こういうことも関係しているんじゃないかなと個人的には考えています。
また、攻撃面でも同じようなことがあります。
日本人の方が真面目で、チームのことを考えて立ち回れます。
いわゆる献身的なプレーができ、チームのためのプレーを優先出来ます。
自分でシュートが打てても、より状態の良い選手がいればその選手にラストパスを送る。
勝利というチームの目的に沿った判断をすることに長けています。
これも監督やチームメイトからしたら信頼のできる、試合でも使いやすい選手なんじゃないかなと思います。
自分もこの文章を書きながら気付いたのですが、もしかしたら日本と欧州のサッカーの最大の違いは、サッカーにおける”頭の中の考え方”にあるんじゃないかと感じます。
欧州の選手の方がより感情的に、直感で、本能的にサッカーをやっていて、日本人の方がより冷静に、落ち着いて理論的にやっている気がします。
どちらが良いとかはないです。
ただ、頭の中に違いがあるのは確かです。
欧州の方がサッカーをより本能的に、極端に例えるならラグビーに近い形で泥だらけになりながらプレーし、日本はもっと理論的に、チェスや将棋に近い形で色々なことを考えながら綺麗にサッカーをしているイメージです。
日本と欧州のサッカーはまるで別のスポーツなのか?
海外でのプレー経験が長い何人かの日本人選手が、「欧州のサッカーと日本のサッカーはまるで別のスポーツのようだ」とインタビューで話しているのを聞いたことがあります。
もしかしたら、上の理由によるのかもしれないと僕は思っています。
戦いが大好きで、体のぶつかり合いを求める選手が11人(しかも日本人より根本的に体が大きく、身体能力も高い)いるチームと、理論的で、頭の中が冷静な選手が11人いるチームとではサッカーのスタイルがまるっきり違いますよね。
求めているものが全くの別物だから仕方ないんです。
しかし、世界のうまくて才能のあるトッププレイヤーが集まるのは間違いなく日本ではなく欧州です。
なので欧州のサッカーが面白くて、人気が出るのは当然なんです。
悔しいけど、日本のサッカーよりもスピーディーで、迫力があって、技術のレベルも高い。
世界最高の才能を持った選手たちが、本能剥き出しで毎日しのぎを削って戦っているんです。
サッカーが元々超上手い天才たちが、Jリーグよりも速くて、激しいヨーロッパの戦うサッカーを実践してるんです。そりゃ、面白いですよ。
これこそが、普段サッカーを見ているみなさんが感じているJリーグとヨーロッパのサッカーの違いだと思います。
ただ、忘れちゃいけないのは、ヨーロッパは世界中から最高峰の選手が集まっているということ。
プレミアリーグの選手は全員イギリス人じゃないということ。
(マンチェスターシティやリヴァプールなんかはほとんどスタメンにイギリス人の選手はいないです。)
Jリーグにもあれだけ世界中からスーパースターを集めることができて、外国人枠を撤廃すればJリーグも同じように世界トップレベルのリーグになれると思います。
現状、人が集まるのがヨーロッパというだけなんです。
なので、日本のサッカーがヨーロッパより劣っているかというとそういうわけではないと僕は信じています、
むしろ他の国の選手ができないことがたくさんあります。
技術、戦術眼、協調性、真面目さ、献身性、俊敏性、、、日本サッカーの強みは確実にあります。
ただ、それだけでは勝てないのも事実です。
欧州(世界)のサッカーの良いところも取り入れていかないと置いていかれます。
日本の良さを守りながらも、新しい血を加えて進化していくのが理想だと思います。
今海外で活躍している日本人選手はまさにそうなっていると思います。
三苫薫(ブライトン)、久保建英(レアル・ソシエダ)、遠藤航(リヴァプール)、冨安健洋(アーセナル)など、みんな海外に出て、いろいろな経験をして、少しずつ自分を変えながら今の現在地に辿り着いています。
これからもっと多くの若い選手がこの様に世界に出て、適応し、活躍していってくれることを願っています。
長くなりましたが、これこそが僕の考える日本と欧州サッカーの違いです。
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※ご支援者様の都合により参加が叶わなかった場合、返金はできませんので予めご了承ください。
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