【あと6日】なぜ環境に配慮した宿を作るのか

私たちの宿では、できる限りCO2の排出量を減らし、

環境に負荷をかけにくいシステムを構築できるよう挑戦しています。

 

ですが、正直なところ自分たちはヴィーガンでも、環境活動家でもありません。

もちろん環境問題への危機感はありますが、ドライブ好きだし、

プラスチック製品だって買ってしまいます。

 

なので、「なぜ環境に優しい宿を作るのか？」と聞かれると、

漠然と「それが当たり前のことだから」が答えになる気がします。

 

 

でもそもそも、それが当たり前だと感じるようになったのには、

やっぱりアイスランドでの経験が大きかったように思います。

 

アイスランドの自然は、とても厳しいです。

荒涼とした溶岩大地、凍えるような強風、轟音をたてて落ちる氷河の川。

一歩間違えれば確実に命を落とす、けれど同時に心を奪われるほど美しい。

そんな自然がアイスランドにはありました。

 

アイスランドの自然を目の前にすると、人間がいかにちっぽけで無力で、

ただ運良く自然に生かされている存在であると感じずにいられません。

 

 

よく「自然保護」や「自然に優しい」という言葉を耳にしますが、

アイスランドに行ってからは、どうしてもその言葉に違和感を覚えるようになりました。

まるで自然が弱く、守ってあげないといけないもののように聞こえてしまい、

本当は人間側が弱く、守られているのに、と立場が逆転しているように感じるのです。

 

私たちは自然に生かされている、だから自然への畏怖を忘れずリスペクトする。

そんなシンプルな思いです。

 

今、日本でもかなりエシカルな商品増えてきましたよね。

みんながみんな環境活動家にならなくてもいいけど、

できれば環境に負荷をかけずに生活したい人がその暮らしを実行できるよう

選択肢を広げていくことが大切だと思います。

 

余舎も「大山の自然へリスペクトをしながら大山を楽しみたい」
という人の思いが叶う、選択肢となれたら嬉しいです。